森田茂の洋画|文化勲章の受章作家が描く郷土芸能の魅力や作品の価値

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森田茂は、文化勲章の受章や、文化功労者としての選出など、優れた功績を残した洋画家です。絵の具を塗り重ねた大胆な筆使いで、郷土芸能を力強く描く作風で知られています。そんな森田茂作品の特徴や、作家を引きつけた郷土芸能との関係についてご紹介します。

文化勲章の受章作家・森田茂(もりたしげる)

森田茂は、茨城県出身の洋画家です。画家としての目ざましい活躍ぶりから、1993年には日本の文化発展で特に功績をあげた人物に授与される文化勲章を受章しました。数多くの経歴の持ち主として知られ、ほかには1989年に文化功労者に選ばれたこと、1970年に日本芸術院賞を受賞したことなどが有名です。その卓越した才能で、明治から平成までの101年という長い生涯にわたり、優れた芸術作品を作り続けました。故郷である茨城県では、茨城県名誉県民となっています。

才能ある画家を引きつけた郷土芸能

洋画家・森田茂を語るうえで重要となるのが、黒川能の存在です。黒川能とは、山形県鶴岡市黒川地区の春日神社へ奉納される郷土芸能のこと。その歴史は長く、現代まで500年以上にわたり伝承が続いています。森田茂は59歳の頃、山形県の羽黒山へ足を運び、偶然に黒川能を目にしました。そして、その世界観に強く引きつけられて、代表作である「黒川能」を制作したのです。この作品は、1966年の第9回新日展に出品され、文部大臣賞を受賞しています。その後、森田茂は画家として黒川能を描き続けるだけでなく、自ら能の稽古に打ち込んだという逸話が残されています。自分自身でも能を演じることが、迫力ある作品を生み出す原動力となっていたようです。

森田茂作品の魅力

伝統芸能の黒川能を題材とした「黒川能」をはじめ、森田茂作品は強烈な色使いや、絵の具を厚塗りにした大胆な筆使いが魅力です。ほかの代表作としては、1938年の第2回新文展で特選となった「金蔵獅子」が挙げられます。こちらの作品の題材となっているのは、岐阜県飛騨・越中の農村に伝わる郷土芸能の金蔵獅子。黒川能の制作以前から、森田茂が郷土芸能へ高い関心を持っていたことが伺えます。

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生涯で数多くの功績を残した、洋画家の森田茂。骨董市場では「黒川能」「富士」など、森田茂の作品が盛んに取引される傾向にあります。高価買取が期待できる森田茂の洋画を売るなら、「なんぼや」がおすすめです。骨董品査定のことは、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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