伝統ある食器メーカー・アビランドの歴史とリモージュ磁器の魅力

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世界的に名高いアビランドの陶磁器。リモージュ磁器の食器類をはじめ、ティーカップセットやポットセット、プレートやカップなど、実にたくさんの有名製品、人気シリーズがあります。今回は、フランスの食器ブランドであるアビランドを取り上げます。

陶磁器ブランド・アビランドの発祥

アビランドは、フランス発祥の食器メーカーです。食器類はじめ、花瓶やオブジェなどを生産する世界的ブランドとして認知されています。

創業は1842年。ニューヨーク出身のダビッド・アビランドがアメリカの食器輸入会社の子会社としてフランスのリモージュ地方に工場を建設したのがはじまりです。転写式の装飾法を取り入れるなど生産性を高めた手法で一躍世界を代表する食器ブランドに成長しました。

パリ万国博覧会への出品やフランス王室への献上など、数々の栄誉に授かってきた功績からも、アビランドの国際的評価と名声の高さがうかがい知れます。1901年ナポレオン3世皇妃ユジェニーに献上したスミレ柄のテーブルウェア『アンペラトリス ユジェニー』は、フランス大統領官邸エリゼ宮での晩さん会用に今日でも使用される一品です。

伝統の精神と革新性。アビランドのリモージュ磁器

アビランドの生産工場が置かれたフランス・リモージュ地方は元来、「リモージュ磁器」と呼ばれる焼き物の名産地でした。19世紀より市内にはいくつもの製陶所がもうけられ、全盛期には100カ所を超えたといいます。陶器や磁器の生産は「リモージュの黄金時代」と呼ばれるほど活況を呈しました。この黄金時代にアビランドが進出。ロンドン万博やパリ万博への出品を経てアビランドのリモージュ磁器は世界的な評価を受けるようになります。

リモージュ磁器は大変伝統のある焼き物ですが、アビランドではこの伝統の精神を重んじながら、常に新しい時代の感性に合う革新的な作品を世に送り続けています。気品あふれる優美な白磁の製品が時代を超えて愛されるのも、新しさの追求と可能性へのチャレンジを怠らない企業マインドに秘策があるのかもしれません。

アビランドの人気シリーズは高額買取の可能性

アビランドの陶器・磁器類は、デザインが非常にきめ細やかで華があり、他メーカーの追随を許さないものがあります。一級の美術品といって差し支えないでしょう。陶磁器類のなかでも食器の買取相場は変動しやすいのですが、アンペラトールなどの人気シリーズであれば安定して高額買取の対象です。

「なんぼや」には、これまでたくさんの陶器査定を行い、高額買取につなげてきた実績があります。アビランド以外にも貴重なお品であれば査定のご相談にあずかります。お気軽にお問い合わせください。

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