山口華揚の日本画|生き生きとした動物画の名手
日本画にはさまざまな題材のものがあります。特に広く知られているのは山水画かもしれませんが、動物をモチーフにした作品も多くの画家によって描かれています。
動物画は、ジャンルを問わず、骨董市場でも高い人気を誇ります。もちろん日本画も例外ではなく、高値で取引されています。
そんな日本画の世界において動物画を得意としている画家のひとりが山口華揚です。今回は山口華揚の日本画についてご紹介します。
明治以降の時代を代表する動物画の名手
山口華揚は1899年に京都の友禅職人の次男として生まれました。幼い頃から動物の絵を描いたり、粘土などで模したりすることを好んでいたとされています。小学校卒業後は動物画を得意とする西村五雲に弟子入りし、本格的に日本画を学ぶことになります。
しかし、師は体が弱かったこともあって、絵画専門学校へと入学。そこでさまざまな技法を身につけていくことになりました。そして、入学と同時に文展に初入選を果たし、本格的に日本画家として活躍することになります。
師から学んだ伝統的な日本画や動物画の技術に加えて、絵画専門学校で学んだ近代西洋画の技法を生かし、数多くの革新的な作品を生み出しています。基本的には伝統的な動物画をベースとしていますが、近代的な構図を取り入れることによって独自のスタイルを完成させました。その後、昭和末期まで積極的に作品を生み出し続け、後進の育成なども行っています。
生き生きとした表情の動物画
日本画に近代西洋画の技法などを取り入れた新しい作風ばかりが注目されてしまいがちですが、山口華揚の作品の最大の魅力は生き生きとした表情の動物です。まるで今にも動き出しそうに感じられるほどに、リアルで生命感あふれる動物を描いています。猫や犬をはじめとした身近な動物のみでなく、黒豹などさまざまな動物を描いているという点も特徴です。
山口華揚の買取査定は「なんぼや」で
山口華揚は数多くの優れた動物画を残した日本画家のひとりです。動物画は非常に人気が高いこともあって、買取市場でも高価で取引されています。山口華揚の日本画をお持ちの方は、査定にてその価値を確認してみてはいかがでしょうか。「なんぼや」では山口華揚の日本画の高価買取を行っています。査定を行うのは、日本画買取の知識が豊富な当店の鑑定士です。市場相場をもとに、できる限りの高価格をおつけします。まずはお気軽に、お持ちの作品をお見せください。