現代の日本画家・内田あぐり|「身体」をテーマにした独創的な作品たち

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内田あぐりは現代を代表する日本画家で、独自の世界観を持つ作品を世に送り出しています。今回は、内田あぐりが日本画を志すきっかけや略歴、作風などをご紹介していきます。

内田あぐりの生い立ちと日本画を志すきっかけ

内田あぐりは1949年に東京で生まれました。10代の頃から美術に興味を持ち、油絵やデザインの勉強をしていたとされています。
日本画と出会うきっかけとなったのは高校時代の美術の教科書でした。当時の教科書には日本画がまったく取り上げられておらず、最後のモノクロページにのみ宗達の「風神雷神図屏風」と雪舟の水墨のみが掲載されていたのだそうです。もちろん、高校の授業で日本画が教えられることもなく、「どうせ勉強するなら誰も知らないことをやりたい」と考え、武蔵野美術大学の日本画学科へと入学を決めたのだそうです。
内田あぐりは、大学に入り、初めて日本画に触れることとなります。そして、日本画家・麻田鷹司と出会い、師事することとなります。

内田あぐりの受賞歴

内田あぐりは、1975年に武蔵野美術大学の大学院日本画コースを修了します。在学中から新制作展、創画展に作品を発表して入選するなど、その実力は早い段階で世間に認められることとなります。
1975年・1987年・1991年には創画展にて創画会賞を受賞、1993年に第12 回山種美術館賞展大賞を受賞、2002年には第1回東山魁夷記念日経日本画大賞など、受賞歴を積み重ねてその名をとどろかせていきました。
また、1993年に文化庁在外研修員として渡仏し、2003年には武蔵野美術大学在外研修員として渡米。さらには2011年にメキシコ政府スカラシップ特別プログラムとしてメキシコへ滞在するなど、美術・文化に関する研究調査で海外での生活も長年経験しています。また、2019年には神奈川文化賞を受賞しました。

内田あぐりの作風と作品

内田あぐりは一貫して「身体」をテーマにして作品を制作してきました。「人間の存在を示すものとは何か」そんな根源的ともいえる問題に向き合い、絵画を通して答えを導き出そうと試みています。
また、日本画の古典技法に精通して実践することはもちろんのこと、新たな表現方法にチャレンジする姿勢も持ち合わせています。これは師・麻田鷹司が独特な手法や新たな技術を研究し駆使してきたことに少なからず影響を受けているとされています。
内田あぐりの代表作には「地への廻廊」「吊るされた男―’00M」「continue #052+061」「11秒間、喉から出た声」などがあります。それまでの日本画とは明らかに異質であり、西洋の抽象画的な趣を持ち、内田あぐりならではの世界観が表現されている作品たちです。

内田あぐりの独創的な日本画は「なんぼや」へ

内田あぐりは日本画家でありながら、さまざまな手法を用いて独自の世界観によって表現された作品を発表している人物です。現代を代表する作家であり、まだまだこれから名作が生まれるであろうと期待されています。
「なんぼや」では内田あぐりの日本画の価値を見極め、適正な査定を行います。作品によっては高価買取も可能ですので、ぜひお気軽に査定をご依頼ください。

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