分銅とは|物や銀貨の重さを量るために欠かせないアイテム
天秤(てんびん)を使って物の重さを量る際、使用するのが「分銅」です。電子天秤の普及により使う機会は減少しましたが、骨董品の買取市場では高い人気を誇ります。今回は、歴史的価値の高い分銅の特徴や種類についてご紹介します。
分銅(ふんどう)とは
「分銅(ふんどう)」とは、天秤で物の質量を量る際に使用する金属の塊のことです。天秤の一方に物をのせ、もう一方に分銅をのせることで重さを量ることができます。かつては「法馬(ほうま)」とも呼ばれており、大小さまざまなサイズのものがあります。
歴史的価値の高い分銅
分銅の歴史は古く、弥生時代までさかのぼります。2013年の研究結果によると、1981年に大阪府の亀井遺跡で発見された石製品が、約2400年前の弥生時代の分銅とみられることがわかったのです。遺跡から併せて出土したものから、祭祀(さいし)で使用する顔料の朱を量るために必要だったと推測されています。
また、江戸時代になると、銀貨の重さを量るために「後藤分銅」が流通しました。分銅の偽造品が登場し始めたころ、江戸幕府によって後藤四郎兵衛家の刻印がない分銅の製造が禁止されたのが始まりです。繭をモチーフに中央部分がくびれた形をしており、表面に後藤家の家紋が刻印されているのが特徴です。
上記のような歴史的価値の高い分銅は、骨董品の買取市場での人気も高く、高価買取が期待できます。そのほかにも、分銅金など貴重な分銅が数多く登場しており、今後も目が離せません。
分銅はセットで査定に出すのがおすすめ
分銅は、十数個から20個程度のセットで流通するケースがほとんどです。もっとも重量のある分銅をはかりにのせ、天秤の傾き具合を確認しながら徐々に軽い分銅をのせていくためです。二分や三分といった小さな単位の分銅がなければ、正確な重さを量ることができません。
そのため、分銅の売却を検討している場合は、セットで査定に出すのがおすすめです。バラバラでも一定の価値はつきますが、セットで買取に出したほうが、高価買取が期待できます。
「なんぼや」の鑑定士が分銅を買取査定いたします
希少価値や歴史的価値の高い分銅は、古銭などと同様、高価買取が期待できるアイテムです。ご自宅に眠っている分銅がある場合は、現在の価値を確かめるために査定に出してみてはいかがでしょうか。「なんぼや」では、買取経験豊富な鑑定士が、お客さまの大切な骨董品を査定し、買取いたします。どうぞお気軽にお問い合わせください。