古書について|骨董品として多くの人に買取される理由
現存する古い時代の書物は、骨董品として高値で取引される可能性があります。古書はただの「古い書物」ではありません。歴史的価値が極めて高く、そう簡単に入手できるものではないことから、骨董品コレクターの間で高い人気を誇るのです。今回は、そんな古書についての知識をご説明します。
古書とは「歴史的価値が高い古本」
古書は古本の一種に分類されます。そうくくってしまうと簡単に手に入りそうに思われますが、骨董品と見なされる古書は取り扱う書店も限られており、なおかつ高価な代物です。どんな古本に骨董品としての値打ちをつけるかは、取り扱う店舗によって異なります。
一般的に骨董品店で取り扱いがある古書は、「古い時代に編まれ、歴史的価値が高い」「絶版になってから月日が経過し、新刊としての入手が不可能」といった書物です。時代や著者、文献の種類など、さまざまな要素が古書としての価値を決定します。
幅広いジャンルの古書が存在
歴史的な価値が高く、入手が困難な古書であれば、ジャンルは問われません。思想書、哲学書、美術書、辞書、画集、宗教書、仏教書、歴史書、漢方書、医学書、古地図など、さまざまな分野の古書が取引されています。
江戸時代に編まれた和本(和紙で製本された本)や、歴史上の人物がしたためたとされる日記など、珍しい文献や資料はもちろん骨董品として高く評価されます。時代が古く、著名な作家や人物が書いた書物は多くのコレクターが欲しがる対象のため、高値もつきやすくなるのです。
中国古書の人気も高い
国内以外の古書もコレクターたちの間では人気です。その代表格が中国の古書。悠久の歴史を持つ大陸の国からは、これまですぐれた思想書や哲学書などの古典がたくさん生まれました。ほかにも、拓本、漢籍、印譜、写経、書道や医学、哲学関連の書籍など、多岐にわたるジャンルの中国古書があります。
江戸時代には、中国で出版された書物がたくさん翻訳され、「和刻本」として刊行されました。これとは別に、中国から輸入された書物をそのまま刊行したものは「唐本」と呼んで区別しています。古くから交流があった国の古書だけに、日本にも多く流入し、現在では骨董品市場において文化の継承がなされています。
古書の査定は実績豊富な「なんぼや」へ
古い時代の古書の価値を正確に判定するには、買取専門店への査定依頼が欠かせません。これまで多くの骨董品の高価買取を手がけてきた「なんぼや」なら、お客様のお品の価値を正しく評価します。ひとまず査定額を確かめたい場合でも、お気軽にご相談ください。