北海道が生んだ田辺三重松の魅力あふれる風景画の世界

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田辺三重松は、魅力的な風景画を数多く残した画家です。作品のモチーフには、出身地である北海道の自然がよく選ばれています。今回は、風景画家として名高い田辺三重松についてご紹介します。

モチーフは北海道の自然

田辺三重松は、1897年に北海道函館区(現函館市)で生まれました。高校進学時に絵画を学び、卒業とともに絵画制作を開始します。
彼が作品づくりで主に描いているモチーフは北海道の自然です。戦前の作品では「函館風景」「有珠岳」、戦後では「神威岬」などが広く知られています。
1963年にヨーロッパを旅行すると、その後の数年間は北欧の山々を題材として風景画を描き始めました。この時期の作品は、1965年に「スイスとノルウェーの山」の題名で発表されています。
その2年後、大雪山の旅行中に右目の視力が失われてからも多くの作品が描かれ、買取の際には高く評価されています。

大自然との格闘を思わせる画風

田辺三重松が残した作品の主な特徴を挙げると、大自然との格闘を思わせる画風です。特に、北海道の雄大な景色を描いた「昭和新山」は、彼らしい画風がよく表れた名作として知られます。山と農村がモチーフであり、鮮やかな赤の色彩から北の自然の厳しさなどが伝わる迫力ある作品です。
作品に感じられる迫力は、大自然を優しく見守るのではなく厳しい大自然と格闘するように向き合った結果と考えられています。そのインスピレーションをそのまま描く画風は、彼の作品の大きな魅力です。また、赤を基調とする独自の色彩感覚も、高評価の獲得につながっています。

田辺三重松の代表作

田辺三重松は、さまざまな展覧会にて、多くの出品作が入選あるいは受賞している作家です。最初に入選した作品は、1928年の第15回二科展で初めて出品した「荷揚げ場」「花」です。これらは北海道展でも入選し、長官賞を受賞しました。
1942年の二科展では、「岬の午後」「晩春の耕地風景」が入選とともに二科賞を受賞しています。翌年、彼は戦前では最後となる二科会の会員になりました。その後の活躍も認められ、当時の厚生省の依頼により1951年に描かれた代表作のひとつが「夏の中禅寺湖」です。

田辺三重松作品の査定は「なんぼや」まで

田辺三重松の絵画は基本的に評価が高く、お品によっては高額での買取になる可能性があります。ご自宅に彼の作品がある場合は、ぜひ「なんぼや」へ。ご処分予定の骨董品があれば、いつでもお気軽に当店までお問い合わせください。

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