加藤高宏(かとうたかひろ)の茶道具とは|近代陶芸界のサラブレッドが生み出す銘碗

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近代陶芸の第一人者であり、独自の桃山陶を追求し続けた鬼才「故・加藤 唐九郎(かとうとうくろう)」。同氏の作品は希少性が高く、これまで何度も個展が開かれました。現代陶芸を語る上で、欠かせない人物といっても過言ではありません。

一方、その孫にあたる「加藤高宏(かとうたかひろ)」もまた、日本の陶芸界に名を残す“陶工”の1人。今回は、近代陶芸統計界のサラブレッドと称される、加藤高宏の経歴や作風、茶道具としての魅力を解説します。

陶芸家・加藤高宏の経歴

加藤高宏は、愛知県名古屋市生まれの陶芸家です。祖父に希代の名陶工である加藤 唐九郎、父に現代美濃陶芸会の重鎮「加藤重高(かとうしげたか)」を持つ、“陶芸界のサラブレッド”として知られます。

1972年、国内有数の陶工・家系に生まれた加藤高宏。祖父・父ともに有名な人物であったものの、双方とも少年時代の加藤高宏に、陶芸界の道を進めることはなかったようです。加藤高宏本人も、とりわけ陶芸家を目指すそぶりは見せませんでした。

一方で、芸術への興味関心が強かった加藤高宏。高校卒業後は、名古屋芸術大学に進学し、洋画を専攻します。さらにミュージシャンとしても活動し、多彩な分野で芸術を追究しました。

同氏に転機が訪れたのは、1994年のこと。中国からシルクロードを巡る旅の途中で、自身のルーツは日本文化……つまりは「陶芸」にあると悟ります。帰国後、父である加藤重高でに桃山陶を学び、陶芸家としての道を歩み出しました。

1999年に自身初となる個展を開催。志野や瀬戸黒など、独自の作風を取り入れた茶碗が高く評価され、現代陶芸界にその名を轟かせます。

伝統と革新が入り交じる「加藤高宏の名碗」

加藤高宏の作品を一言で表すなら、伝統と革新です。彼は祖父である加藤 唐九郎の作品を研究しつつ、あらゆる芸術分野で培った表現技法を用いり、独創的な茶碗を制作。伝統的な志野・瀬戸黒でありながら、斬新でどこか郷愁を誘う造形美がファンを魅了しました。陶芸作品としてはもちろん、茶道具としても、加藤高宏の“名”は高く評価されています。

加藤高宏の茶道具は高価買取が期待できる

加藤高宏の茶道具には熱狂的なファンが多く、とりわけ同氏の志野・瀬戸黒は高値で取り引きされています。茶道具の査定において重要なのは3点、作品状態と文様・肌の美しさ、そして真贋を証明する付属品(箱書きなど)の有無です。いずれも問題ない好状態の茶道具は、高値で売れる可能性があります。

加藤高宏の茶道具は「なんぼや」にお売りください

加藤高宏の作品を筆頭に、「なんぼや」では茶道具・骨董品の高価買取を行っています。同氏の志野・瀬戸黒は高値がつく傾向にございます。ご不要な品をお持ちの際は、ぜひ当店をご利用ください。

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