安井 曾太郎 作 絵画「桃」(油彩)
ブログをご覧のみなさま、こんにちは。
今回は、「なんぼや」骨董買取にて買い取らせていただきました、安井 曾太郎 作「桃」についてご紹介いたします。
買取商品名 | 絵画 安井曾太郎 油彩6号「桃」 |
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作者 | 安井曾太郎(やすい そうたろう) |
査定について
安井曾太郎「桃」の査定を行うにあたって、重要な点は3つあります。主に作家名、状態、鑑定書の有無になります。
作家について
安井曾太郎(やすいそうたろう)と言えば、絵画コレクター・美術に精通している方であれば誰もが知っているとは思いますが、日本近代美術において代表する作家の一人です。
現在では、写真のような高度な写実画(リアリズム)がポピュラーになってきていますが、安井は日本のリアリズムの先駆者と言っても過言ではありません。
昭和の時代において、欧米では抽象画が勢力を拡大している中、安井は具象画を貫き、代表的な「金蓉(きんよう)」や「玉虫先生像」、柿や梨などをモチーフにした「静物画」は、多くの作家に影響を与えました。影響を受けた作家に、鴨居玲(かもいれい)や絹谷幸二、三栖右嗣(みすゆうじ)など挙げられます。
状態について
今回買い取りさせていただきました作品は1953年に描かれた作品で、安井曾太郎が文化勲章を受章した1年後の作品です。
状態として、画面上に数箇所に油彩独特のヒビや、変色などの経年劣化が見られました。こういった画面上の変化は査定に大きく影響する部分になりますが、今回の安井曾太郎の作品はこういったことを度外視にし、油彩作品が流通することは大変珍しいことから、査定価格も精一杯頑張らせていただきました。
鑑定書の有無について
安井曾太郎の作品は贋作や複製画も多く存在し、高い価値で油彩・水彩、素描画を流通させるには東京美術倶楽部発行の鑑定書が必要になります。(鑑定代・鑑定書発行料がかかります。)この作品には当初鑑定書が付いておりませんでしたが、画集や安井曾太郎遺作展出品作品として来歴があることから鑑定書発行まで至ったものだと思われます。
絵画買取なら「なんぼや」にお任せください
今回ご紹介しました作品以外にも、安井曾太郎の作品は必然的に高額査定となります。また安井曾太郎以外の絵画作品も、「なんぼや」では絶賛高額買取中です。普段家の壁にかかっているさり気ない絵画、納戸や物置にしまってあるお飾りにならない絵画などございましたら、ぜひ「なんぼや」にご相談下さい!
品数がありすぎてどこから手をつけていいか分からないのでとりあえず見て欲しい、などといった場合は出張査定も承っております。皆様からのご用命を心よりお待ちしております。