古九谷色絵皿(こくたにいろえざら)
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今回は、「なんぼや」骨董買取にて買い取らせていただきました、「古九谷色絵皿」をご紹介します。
買取商品名 | 古九谷色絵皿(こくたにいろえざら) |
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作者 | 作者不詳 |
査定について
今回の査定の大きなポイントは、「古九谷」「鮮やかさ」「状態の良さ」の3点です。
具体的に申し上げますと、ここまで状態の良い古九谷色絵皿は大変珍しく、色絵の魅力と美しさが抜群に素晴らしい作品でしたので、高査定となりました。
今回も素晴らしい作品に出会い、ぜひとも高値で買い取らせていただきたいお品物であったため、査定も頑張らせていただきました。
古九谷の歴史
明暦元年頃(1655年)、大聖寺藩領の江沼郡九谷村(現 石川県金沢市)で質の良い陶土が発見され、藩士の後藤才次郎を陶技の習得のため、備前有田郷(現 佐賀県有田町)に行かせ、帰藩後に藩の殖産政策の一環として開窯されたのが始まりといわれています。
しかし、開窯してから約100年で廃窯してしまいます。
廃窯についてはいまだに原因が分かっていませんが、この間に作陶されたものが「古九谷(こくたに)」と呼ばれます。
突然の廃窯から約100年後に古九谷再興の動きが活発になり、春日山窯、若杉窯、吉田屋窯などの窯がたち、再興にいたります。
明治時代以降は九谷庄三による「彩色金欄手」という絵付が有名になり、産業九谷として確立されていきます。また、この当時は明治政府自体が輸出振興による殖産に力を入れており、国外の博覧会などに大量に出品されました。
その美しさから欧米人も虜にし、「ジャパンクタニ」と呼ばれ、世界的な人気と知名度を得ることに成功します。
古九谷の特徴
青、黄、緑などの主に濃い色を主軸とした、華麗で独創的な図柄が特色です。主な様式としては祥瑞手(しょんずいで)、五彩手(ごさいで)、青手(あおで)などがあります。
赤の輪郭線と赤、黄、緑などの発色の明るいものを祥瑞手、黒の輪郭線と青、黄、緑、紫、紺青の九谷を五彩手といいます。色使いや色味は五彩手とほぼ変わりませんが、素地の質が若干劣り、それを五彩手と同等の濃い色で補うような形で色付けされたものを青手といいます。
このように様式も数種に及びます。
古九谷の今
一時は廃窯になった古九谷も、先人たちのおかげで現在では国賓に献上されるような、日本を代表するものになりました。その魅力はなんといっても華麗で優美な色絵装飾にあり、誰もが魅了される、美しく伝統的な技法は今も絶えず受け継がれています。
ちなみに現代で九谷の作家さんといえば、徳田八十吉氏(人間国宝)や吉田美統氏(人間国宝)が有名です。
陶器買取なら「なんぼや」にお任せください
今回買い取らせていただきましたお品物は、状態が良い古九谷で色絵の鮮やかさも非常に素晴らしい作品でしたので、特に頑張らせていただきました。
「なんぼや」では日本陶芸から海外陶芸まで様々な陶器のお買い取りに力を入れさせていただいておりますので、ご自宅に眠る骨董品のご売却をお考えの方は、ぜひ一度「なんぼや」までお問い合わせください。
スタッフ一同、心よりお待ち申し上げております。