九代 大樋長左衛門 大樋焼茶碗 淡々斎書付

九代 大樋長左衛門 大樋焼茶碗 淡々斎書付

ブログをご覧の皆様、こんにちは。いつもご覧いただき、誠にありがとうございます。
今回は、「なんぼや」骨董買取にてお買い取りさせていただきました、「九代 大樋長左衛門 大樋焼茶碗 淡々斎書付」をご紹介させていただきます。

買取商品名 九代 大樋長左衛門 大樋焼茶碗 淡々斎書付
(きゅうだいおおひちょうざえもん おおひやきぢゃわん たんたんさいかきつけ)
作者 九代 大樋長左衛門

技法

江戸時代初期に加賀藩の保護を受けて発展した「大樋焼」は、ろくろを使わず、手びねりとヘラでひとつひとつ作られます。
独自の「飴釉」という釉薬の効果を利用した、独特の発色が特徴で、土作りから本焼きまでの一貫作業で作られます。

査定について

今回の査定では、共箱の存在と、なにより茶道裏千家14代家元「淡々斎」の書付の存在が高額査定につながりました。
茶道具の中には査定するに当たって、作品そのものと同等、場合によってはそれ以上の価値を持つ「共箱」と「家元の書付」などの存在があります。
共箱は作家本人が制作したものに、間違いがないことを証明する役割を果たします。
茶道家元の書付は、家元がその品物にまさしくお墨付きを与えたことになります。
同じような茶碗でも、家元の書付の有無で驚くような査定の違いが出ることがあります。

もちろん家元の書付がないお品物でも、高額査定の場合も多々ございますので、詳しくは「なんぼや」にお気軽にお問い合わせください。

状態

大樋焼独自の「飴釉」がきれいに流れており、「ホツ」「ニュウ」などもなく、とてもきれいで優雅な景色が広がっていました。
*「ホツ」 口縁の部分などの欠け。 金や銀で埋めて直すことがあります。
*「ニュウ」 釉薬、器自体にキズがあること。

釉薬の部分にのみヒビなどがある場合は「貫入(カンニュウ)」と呼びます。 貫入の場合は作品の評価にそれほど影響しないことがあります。

作品について

「飴釉」という釉薬の効果を存分に発揮した、シンプルで決して華美ではありませんが、落ち着きと柔らかさが伝わる、これぞ「大樋焼」と呼べる作品です。釉薬の「たれ」が絶妙な景色を生み出しています。

作家について

九代大樋長左衛門(おおひちょうざえもん・1901-1986)は工業学校を卒業後は家業に専念。1927年には家督を継ぎ、9代大樋長左衛門を襲名。ひたすら伝統の陶技を研究し、1940年に近衛文麿より長左衛門印を拝領。
1942年には工芸技術保存者に認定され、 幕釉黒茶碗や飴釉茶碗の制作で昭和以降の大樋焼確立に大きく貢献し、歴代長左衛門の中でも特に名工と称されたそうです。

茶道具買取なら「なんぼや」にお任せください

今回買い取りさせていただいた茶碗は、お引っ越し時の荷物整理の際に出てきたものだそうで、査定額をお伝えしたところ、お客様は非常に驚かれていました。
ご両親、ご先祖様がお持ちになられていた茶碗、掛け軸などのお茶道具などがございましたら、まずは査定だけでも結構ですので、ぜひ「なんぼや」までご相談ください。買取実績豊富な当社が幅広く茶道具を高価買取させていただきます。

また、査定ご希望のお品物が多い場合は、無料の出張買取・査定をご利用ください。

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