エミール・ガレ 木の実文花瓶 H10cm

エミール・ガレ 木の実文花瓶 H10cm

ブログをご覧のみなさま、いつもご覧いただきありがとうございます。
今回ご紹介するお品物は、「なんぼや」骨董買取にて買い取らせていただきましたエミール・ガレの作品です。

ガラス工芸作家エミール・ガレ、本名シャルル・マルタン・エミール・ガレ。アール・ヌーヴォーを代表するフランスのガラス工芸家として知られており、ドーム兄弟と並び、19世紀末から20世紀フランスの代表的芸術家として名を残しました。
彼が残した作品は当時はもちろん、現代においても評価が高く、日本にも多くのファンがいます。そんな人々を魅了する彼の作品を、ご紹介させていただきます。

買取商品名 エミール・ガレ 木の実文花瓶 H10cm
作者 エミール・ガレ

エミール・ガレとは

1846年に生まれたエミール・ガレ。幼少期から成績優秀な彼は、1867年から約2年間ドイツ留学時にデザインについて学び、装飾技術の研究にも熱心に取り組みます。
その後、1877年初頭、父親の経営するガラス製造会社を引き継ぎ、ヨーロッパの伝統的表現に止まることなく、西アジア、東洋などの異国の文化や趣味、象徴主義的な詩文の刻銘など、積極的に新しい要素を取り入れていきました。この働きが素地やさまざまな着色法など、幅広い表現を可能とし「ガラス工芸の巨匠」と世界に評価されるエミール・ガレの製作スタイルを築くのです。

ガレの作品について

19世紀末から20世紀初頭にかけ、ヨーロッパの中心部で一世を風靡したアール・ヌーヴォー。アール・ヌーヴォーとは植物や花をモチーフにした装飾様式や、鉄やガラスを主に使う今までにない新しい芸術を指します。
生活全体に良質な芸術性を求めたこの様式は、フランスでは、特にパリとその東部の古都ナンシーに花開き、そのナンシーでガラス工芸、陶器、家具の分野に創造性と独創性を発揮し、装飾芸術の世界に、単なる装飾に留まらない情緒的な表現を用いた作品を生み出したのです。

ガレの作品には、神話の世界から着想を得て制作されたものや、花、森、海など自然をテーマにした作品が数多く見られます。
これはあまり人には知られていませんが、ガレは植物学者としての顔も持ち合わせており、その影響によるところも大きいようです。
見る人の心に訴えかける作品は、今までの装飾工芸には見られなかった奥深い真情を備えた強いメッセージが込められています。

彼の作品には、オリジナル作品工房作品と呼ばれる2種類があります。これは製作された年代で分類され、ガレ自身が企画し手掛けたオリジナル作品と、ガレの指揮のもと、彼の工房で製作された作品にわかれています。
オリジナル作品はガレが直接製作に関わっているのが特徴なのですが、製作数が限られ大変希少価値の高い美術品となります。
工房作品とは、ガレが主宰し長きに渡り活動していた工房で、彼の監督下で量産された作品のことを指します。

最後に

今回ご紹介させていただきましたガレの作品は、製作された年代や作風で評価が大きく変わります。お持ちのコレクションのご売却をお考えでしたら、ぜひ「なんぼや」へお持ちくださいませ。しっかりと鑑定させていただきます。

お電話LINEで無料査定
ご質問・ご相談もお気軽にお問い合わせください