【更新:2024年11月】ブランド買取における「並行輸入品」の取り扱いと注意点
ブランドアイテムの買取を検討する際に、まずはチェックしておきたいのが「正規品」なのか、それとも「並行輸入品」なのかという点です。
並行輸入品は正規品と比べ、買取が難しいと言われています。また、買取価格が下がってしまうケースもあります。
なぜ、このような差が生まれてしまうのでしょうか。
また「並行輸入品をできるだけ高く売りたい」と思ったときにはどんな工夫をすると良いのでしょうか。詳しく解説します。
正規品と並行輸入品の違いを知ろう!
日本国内で販売されているブランドアイテムには、「正規品」と「並行輸入品」があります。
ネットの販売ページなどをチェックしてみますと、「欲しかったブランドアイテムが、すごく安くなっている!」と思ったときに、小さく「並行輸入品」と書かれているようなケースがあります。
購入しようかどうか悩んだときには、この2つの違いを知っておきましょう。
消費者に渡るまでのルートの違い
正規品と並行輸入品の違いは、「海外のメーカーからどのような形で輸入されているのか」という点になっています。
海外の有名ブランドの、日本代理店が正規で輸入し販売している品物を「正規品」と呼び、海外の正規店で販売されているアイテムを日本の業者、もしくはバイヤーが買い付け、輸入した品物を「並行輸入品」と言います。
海外での買い付けと日本における販売を第三者となる業者が行うことで、ある程度の価格操作が可能になります。だからこそ、「正規品よりもかなりお得に購入できる並行輸入品」というものが生まれるわけです。
並行輸入品のブランド買取が難しい理由は、偽物が多いから!?
正規品と並行輸入品の違いは、輸入と販売に関するルートのみです。
信頼できる業者の手で販売される並行輸入品も、立派な「本物」の1つ。
それにも関わらず、ブランド買取店では「正規品」と「並行輸入品」の間に、明らかな差を設けているようなケースも少なくありません。
ここには、以下のような理由が関係しています。
・再販する際に、並行輸入品よりも正規品の方が、需要が高い
・並行輸入品の場合、ブランドのアフターサービスが制限されることがある
・一度業者の手に渡っていることで、偽物のリスクがある
・日本国内での流通量が少なく、その価値を正しく見極められない
もしも同一の店舗で、「正規品」と「並行輸入品」が同一価格で並んでいたとしたら、多くの人は日本のショップカードが付属した「正規品」を選択するでしょう。
この時点で、明確な「価値の差」が存在すると考えられます。
またブランドによっては、「正規品」のみに充実したアフターサポートを提供している場合があります。このような場合も、並行輸入品の価値は下落してしまいます。
正規品と比べて偽物が多いと言われる並行輸入品には、無視できないリスクもあります。 関連記事ブランド品の偽物(コピー)の種類と見分け方
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2024.04.10
さらに日本での流通量が少ない珍しいブランドアイテムの場合、「どの程度需要があるのか」を判断するのが難しくなってしまいます。
ブランド買取店としては、買取したブランド品を再販することで利益を生み出します。
安心度の高い「正規品」は、買取店にとっても価値が高いというわけです。
並行輸入品でも高く買取してもらうためのコツ
とはいえ、全てのお店で「正規品」と「並行輸入品」を明確に区別しているわけではありません。
並行輸入品であっても、正規品と同様に高価買取してくれるお店もありますから、少しでも高く売りたいときには、こうした店舗を見つけ出すことが重要です。
並行輸入品の買取を得意とする店舗には、どのような特徴があるのでしょうか。具体的にご紹介していきます。
大型の店舗で販路が豊富
ふだんから大量のブランドアイテムを取引している業者の場合、できるだけ状態の良いブランド品を、数多く集める必要があります。
このため、正規品だけではなく並行輸入品の買取も積極的に行っています。
全国に直営店を持つような大型の店舗で相談してみますと、高価買取の可能性もアップします。
査定士の知識が豊富
日本であまり見かけないタイプの並行輸入品を買取してもらう場合、査定士がその価値を正しく査定できるかどうかが重要なポイントとなります。
ブランドに対する知識が深く、日本未発売アイテムに対しても正しい査定を行えるようであれば、安心です。
こうした査定士であれば、「本物」と「偽物」をしっかりと区別することも可能です。並行輸入品の偽物リスクを避けやすいこともあり、高価買取にもつながりやすくなるでしょう。
並行輸入品であることを正直に伝え、できる限りの附属品をそろえる
並行輸入品として購入したブランド品には、日本のショップカードやギャランティカードは付属しません。
しかし海外のショップでもらった各種書類や附属品はあるはずです。こちらが本物である証明書になりますから、必ず持参するようにしましょう。
また最初に「並行輸入品ですが、買取してもらえますか?」と率直に聞いてみることで、相手の反応を探れます。
並行輸入品に対してどんなスタンスを取っているお店なのか、リサーチすることができるでしょう。
並行輸入品でもブランド買取を諦めないで
並行輸入品であっても、ブランド買取を諦めてしまってはもったいありません。
できるだけ高く買取してくれるお店を選ぶことで、満足できる結果につながるでしょう。
自分が売りたいブランド品が「並行輸入品」だとわかったら、まずは「並行輸入品大歓迎」をうたう店舗を中心に、買取先の候補を検討してみてください。
現在ブランド品の買取相場が上がっています
写真を撮って送るだけ、店舗に行く前に買取金額が無料で分かります。