山内多門の日本画|力強い山水画を得意とした画家

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日本画は繊細さと力強さの両方を持ち合わせていることから、世界的にも高く評価されています。現在は日本でも西洋画の技法などが広く普及したこともあって、日本画は「古いもの」というイメージを持たれがちです。しかし、その技術は常に進化し、洗練され続けています。明治時代以降にも多くの優れた日本画家が活躍しました。
明治以降の日本画の世界を代表する画家の一人が山内多門です。日本画の魅力を凝縮した作品をいくつも残しています。こちらでは、山内多門についてくわしくご紹介します。

若い頃から頭角を現し活躍した山内多門

山内多門は1878年に旧薩摩藩の藩士の子として、現在の宮崎県都城市で生まれました。幼い頃から日本画に興味を持ち、都城に拠点を置く絵師から狩野派の技法を学んでいます。しかし、すぐに専業の画家として活動を開始できたわけではなく、小学校に勤める傍ら、日本画の技術を磨いていくことになりました。
その後、本格的に画業にいそしむために上京し、さまざまな技法を学びます。結果として、文展、日本絵画協会などにおいて受賞を重ねることになり、本格的に日本画家として活躍することになりました
その技術の高さやさまざまな技法への理解の深さから、帝国美術院展覧会の審査員も8回務めました。
さらに、多くの門下生を持ち、後進の育成にも積極的で、現代の日本画の世界に大きな影響を与えています。まさに、現代の日本画を語るうえで欠かすことのできない人物です。

繊細でありながら力強い山水画が特徴

山内多門がもっとも得意としたのは、儚さと迫力を併せ持つ山水画です。日本国内のみならず、朝鮮半島や中国などにも取材に出向いています。特に、朝鮮半島の金剛山を描いた作品は代表作の一つとなっています。
そのほかにも数多くの山水画を残しており、現在でも高く評価され続けています。また、門下生である大野重幸などの作品もその技術を受け継ぎ、優れた作品を生み出しています。併せて鑑賞できれば、より深く山内多門を理解できるでしょう。

山内多門の日本画の買取査定は「なんぼや」で

山内多門は明治以降の時代を代表する日本画家のひとりです。現在でも高く評価されており、作品が高値で売買されるケースが少なくありません。
「なんぼや」では山内多門の日本画の買取査定を行っています。最新の市場価格をもとに、鑑定士がしっかりと査定いたします。山内多門の日本画をお持ちの方はお気軽にお問い合わせください。

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