骨董としての古地図|現代の地図とは異なる魅力や価値

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地図は、地理や道のりなどを確認するために使われる道具です。実用品のイメージが強く、現代では主にデジタル化されたデータが利用されています。そのため、趣味性の高い骨董のイメージを持たない方も多いかもしれません。しかし、古い時代に作られた地図は「古地図(こちず)」と呼ばれ、骨董市場における人気ジャンルのひとつです。

古地図には、現在の実用性重視の地図にはない特別な魅力があります。今回は、骨董としての地図の魅力についてご紹介します。

日本における地図の歴史

地図は、古い時代から世界各地で作られてきました。世界でもっとも古い地図としては、紀元前600年頃の品物も発見されています。

日本における地図の歴史は、8世紀頃が始まりとされています。現存する日本最古の地図は、751年頃に作られた田畑や国有地などを表したものです。時代背景から、測量の面ではそれほど正確ではないものの、当時は大切な情報源でした。

より精度の高い日本地図が作られたのは、時代が進んで14世紀初頭のことです。この頃から、より広い範囲を記した日本地図に近い図が作られるようになりました。

そして、大きな節目となったのは江戸時代。伊能忠敬らが自らの足で全国を測量して作成したのが、古地図としてもっとも有名な「大日本沿海興地全図」です。この地図には、西洋から入ってきた天文学や測量学が用いられ、それまでと比較すると非常に高い精度で作られています。現在の最新技術で作られた日本地図と比較しても、そのあまりの正確さに驚かれる方も多いでしょう。

古地図の魅力はどこにある?

地図は実用品としてのイメージが強く、骨董としての楽しみ方が分かりにくいと感じられるかもしれません。古地図の魅力はどんな点にあり、なぜ骨董市場で人気があるのでしょうか。

まず挙げられるのは、古地図を見ると、その時代の文化や人々の生活が浮かび上がってくる点です。同じ土地でも、時代によって開発が行われ、常に変化を続けています。各時代の地図を見比べれば、その土地の歴史の重みを感じることができるでしょう。

また、古地図のなかには独特の美しさを持ち、芸術品としての価値を見いだされる品物もあります。眺めるだけでも楽しめることから、実用的な観点のほかに、一種の芸術としても認められているのです。

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骨董の世界において、古地図は高い人気を誇るジャンルのひとつです。骨董品として価値がつく品物も多く、高価買取が期待できるケースもあります。「なんぼや」では、骨董としての古地図の買取も行っています。古い時代の地図をお持ちの方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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