川北良造の茶道具|人間国宝が織りなす究極の造形美

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古くより“ものづくり”が盛んな石川県。この地に多大な功績を残す木工芸家が「川北良造(かわきたりょうぞう)」です。いわゆる人間国宝の1人で、同氏が手がける茶道具には、多数の愛好家がいます。今回は、川北良造の経歴や作風、代表作についてご紹介します。

人間国宝・川北良造とは?

川北良造は、石川県山中町出身の木工芸家。重要無形文化財「木工芸」において、日本で5番目に認定された人間国宝です。

山中町は漆器や木工挽物の一大産地で、父親の「川北浩一(かわきたこういち)」もまた、木工芸家として活躍していました。良造は幼少期より、浩一の元で技術を学びます。浩一はとても仕事に厳しく、納得できない作品は土間に投げ捨てて壊した、という逸話もあるほどです。

そんな厳しい師の元で、卓越した技術を身につけた良造。17歳の頃には、本格的な木工制作に打ち込んでいました。その後、人間国宝である木工芸家「氷見晃堂」に師事。平安時代から続く伝統的な、挽物技法を習得します。

盆や鉢などの工芸品を手がける中、1994年に重要無形文化財「木工芸」に認定。山中の伝統的かつ高度な技法をベースに、近年は木工象嵌(ぞうがん)拭漆(ふきうるし)を取り入れた作品も発表しています。

川北良造の茶道具の特徴

川北良造は楓や欅(けやき)、桑や柿などの材を好み、さまざまな木工茶道具を制作しています。盆や鉢を筆頭に、食籠(じきろう)茶筒などが多く、川北・作品の愛好家は少なくありません。

均一で柔らかい曲線美が特徴的な、川北良造の茶道具。これは師である「氷見晃堂」譲りの挽物技法によるものです。

挽物技法は、均一的な造形を得意とするほか、素材本来の持ち味をいかす技法として知られます。たとえば、材の木目を「装飾」にしたり、黒柿材などの深い色味を、そのまま使用したりするのも、川北・作品ならではです。

川北良造の代表作とは?

重要無形文化財に指定された今もなお、精力的に作品を発表し続けている川北良造。近年は茶器や鉢を多数制作。「欅造方盛器(けやきづくりほうもりき)」「欅造波頭文盛器(けやきづくりはとうもんもりき)」「黒柿造鉢(くろがきづくりはち)」などの代表作があります。

川北良造の茶道具は「なんぼや」にお売りください

その造形美の虜となり、川北・作品を専門とするの愛好家は少なくありません。とりわけ年代物の逸品は希少性が高く、高値で取引される傾向にあります。

「なんぼや」では、川北良造の茶道具の買取に力を入れております。銘や箱書きから「川北良造の作品かな?」と思ったら、ぜひ当店にお持ちください。当店鑑定士が丁寧に鑑定し、その価値をお伝えいたします。

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