四代 秦蔵六 作 塗金銅香炉「瑞雲」

四代 秦蔵六 作 塗金銅香炉「瑞雲」

「なんぼや」ブログをご覧のみなさん、こんにちは。
本日は、「なんぼや」骨董買取にご連絡いただき、買い取りさせていただいた「四代秦蔵六 塗金銅香炉「瑞雲」」をご紹介いたします。

買取商品名 四代 秦蔵六 塗金銅香炉「瑞雲」
作者 四代 秦蔵六(はたぞうろく)

銅は日本人にとって馴染みの深い金属の一つ

銅は、人間が生産、加工した金属の中で最も古い部類に入ります。日本に本格的にもたらされたのは弥生時代の頃のようで、日本の各地から出土していますが、もっぱら祭祀用として用いられていたようです。
仏教が日本に伝来してからは、仏堂内を荘厳するための仏具に使用されるなど、多くのものに利用されてきました。数多くのものに利用されている銅は、日本人にとっても馴染みのある金属の一つといえるのではないでしょうか。

秦蔵六は代々受け継がれる名跡

秦蔵六は幕末から現在まで続く、銅などの金属を用いて作品を作る金属工芸制作の名家の当主の名前です。現在の秦蔵六は六代目で、「蔵六」とはそんな伝統や技術とともに受け継がれているお名前なのです。
さて、初代の蔵六は鉄瓶製作で有名な龍文堂で、金属工芸の技術を学びました。後に、孝明天皇や徳川慶喜の印を鋳作し、宮内省の命で御璽(ぎょじ=天皇の印章)、国璽(こくじ=国家のしるしとして押す印章)も鋳作しました。
当時から、卓越した技術を持つことで名前の知られた名工であったことが分かりますが、どちらかといえば、文房具など小さい作品の製作が得意であった印象を受けます。また、中国の青銅器の研究を行うことで、文様や形状などからインスピレーションを受け、作品作りにいかしていたものと思います。

ご紹介するのは、四代秦蔵六の作品

特に、四代の秦蔵六は二代から鋳造技術の基礎を学び、その類まれなる美的センスと高い技術で、数多くの作品を世に送りだしました。
今回、ご紹介させていただくものも四代 秦蔵六の作品です。香炉ではありますが、一見すると出土した古代の青銅器のような色合いです。ところどころに金箔が貼られていますが、一部分にしか貼られていないことでむしろ、長い年月の中ではがれてしまった金箔を表しているかのようで、独特の趣が感じられます。まさに「瑞雲」という銘にふさわしい、瑞々しい気品漂う作品といえるのではないでしょうか。
作品の出来も非常に良く、申し分のない状態であったので最大限の評価をさせていただきました。

骨董買取なら「なんぼや」にお任せください

「なんぼや」ではそんな秦蔵六の作品をはじめ、さまざまな骨董品を高価買取させていただいております。どのような作品でも構いませんので、お気軽にお問い合わせください。経験・知識豊富なコンシェルジュが丁寧に対応させていただきます。

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