ナンシー ドーム(ドーム兄弟)作 「すみれ文花器」

ナンシー ドーム(ドーム兄弟)作 「すみれ文花器」

みなさん、こんにちは。
今回ご紹介させていただくのは、「なんぼや」骨董買取にて買い取らせていただきました、華やかな気品があふれるようなガラス工芸の一品、ドーム兄弟の「すみれ文花器」です。

買取商品名 ドーム兄弟 すみれ文花器 H8.8cm
作者 ナンシードーム(ドーム兄弟)

査定について

このすみれ文花器は、19世紀末フランスで始まったアールヌーヴォーを代表する作家、ナンシードーム(ドーム兄弟)の作品です。
アールヌーヴォー期のガラス工芸といえば、エミール・ガレのほうが有名かもしれないですが、同時期に彼に勝るとも劣らない作品を生み出していたのが、この作品の生みの親であるドーム兄弟なのです。

ドーム兄弟について

ここで、ドーム兄弟について簡単に記述すると、兄弟ともに父親の経営するガラス工房で主に食器や花瓶などの日用品を生産していましたが、パリ万博でガレがガラス作品で国際的な高い評価を得たことを契機として、ドーム兄弟も芸術性の高いガラス製品を生み出していくことになります。
1900年のパリ万博ではガラス部門でグランプリを受賞し、名実ともにアールヌーヴォーを代表する作家、工房となりました。

アンテルカレール(色ガラスを用いて奥行きを表現する技法)、ヴィトリフィカシオン(色ガラスの粉をまぶして多くの色彩を出す技法)など新しい製作手法を用いて製作されたガラス工芸は、ガラスを用いた表現の可能性を大きく広げ、高い芸術的価値を付与していくことになるのです。
また、ドーム兄弟の工房は、外部からデザイナーや画家を迎え入れて共同作業を行い、ガラス以外の素材を用いての作品製作を積極的に行うことで、伝統にとらわれない表現をより高い水準で追及していきました。
ガレの工房の作品が、いわば彼一人の才能によるところが大きく1931年に閉鎖してしまうのとは対照的に、ドーム兄弟は外部から新しい風を取り込むことで、その時代にあった作風、作品づくりを続けていきました。高い技術力で時代と人々に調和した作品が多いこと、それがドーム兄弟の大きな魅力のひとつではないでしょうか。

美術品買取なら「なんぼや」にお任せください

さて、すみれ文花器はアールヌーヴォー期の特徴ともいえる、植物文の写実的な表現が見られます。この落ち着いた色合いの中から香るようなすみれの花のはかなさは、現代の我々の心をもつかんで離さないのです。そんなドーム兄弟の作品をはじめとする美術品を「なんぼや」では買取強化中です。査定のみもOKですので、一度お気軽にお問い合わせをお願いします。経験と知識豊富なスタッフが対応させていただきます。

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