茶道具の愛好家は日本だけではなく中国や韓国などアジアを中心に多くいらっしゃいます。また有名な作家の茶道具も多く、樂吉左衛門や大西清右衛門、中村宗哲をはじめとする千家十職の品物は高値で取引されています。
長い年月大切にされてきた古美術品や 工芸品 は造られた年代やデザイン、知名度、大きさによって取引価格は大きく変わります。 茶道具に関する知識を得ることで、骨董品についてますます身近に感じることができるかもしれません。ここでは茶道具の歴史や種類、人気の作家についてなど、多数の雑学をご紹介します。
駒沢利斎とは|千家に認められた指物師の実力
2021年08月30日
駒沢利斎は江戸時代を中心に活躍した千家出入りの指物師です。歴代利斎が手がけてきた棗や棚物、香合、茶杓などは高価買取されて
黒田正玄の茶道具|千家・将軍家御用達の手による竹細工
有名茶人に愛好され続ける竹細工を作ってきた黒田正玄(くろだしょうげん)。高い技術は400年にわたって連綿と受け継がれ、歴
飛来一閑とは|伝統の漆塗り工芸が茶道具に華を添える
伝統の漆工芸・一閑張を確立した飛来一閑。千家に重用されつづけた細工師の作品は、多くの茶人や美術品収集家の間で高く評価され
裏千家十四代 碩叟宗室 淡々斎|多彩な才能に恵まれた近代の茶人
碩叟宗室 淡々斎(せきそうそうしつ たんたんさい)は、裏千家家元らしい詫び数寄の名品を多く遺しています。類い希な芸術的セ
江戸時代に愛された柏叟宗室 認得斎|独特のセンスが光る茶道具の魅力
裏千家家元として数多くの名品を世に送り出した柏叟宗室 認得斎(はくそうそうしつ にんとくさい)。町人文化が花開いた江戸中
汎叟宗室 鵬雲斎とは|「一碗からピースフル」に込められた想い
大正時代に活躍した茶道家、「汎叟宗室 鵬雲斎(はんそうそうしつ ほううんさい)」。「一碗からピースフル」を掲げ、世界各国
茶道大衆化の父・円能斎|女性への普及を推し進めた茶人
円能斎は閉ざされていた茶道の門戸を広げ、特に女性への普及に努めた茶人です。こちらでは、十三代裏千家家元として円能斎がどの
精中宗室 玄々斎とは|外国人をもてなす「立札式の点前」
精中宗室 玄々斎(せいちゅうそうしつ げんげんさい)は、明治時代に活躍した茶匠の一人です。その功績は多岐にわたり、“近代
又玄斎一燈とは|七事式を生み出した「三千家・中興の祖」
又玄斎一燈(ゆうげんさいいっとう)は裏千家だけでなく、三千家全体において「中興の祖」といわれている茶人です。今回は、又玄
無盡宗左 即中斎とは|茶道の復興・発展に務めた“現代茶道の祖”
無盡宗左 即中斎(むじん そくちゅうさい)は、現代茶道の祖と評される表千家十三代目家元です。明治・大正・昭和にかけた激動
表千家の宗匠たち|宗匠が愛した好み物や見立て
宗匠とは、茶道の家元につけられる名称です。表千家の家元はもちろん、表千家を支える茶道の名家たちも宗匠として、茶の湯を愛す
三千家の祖・千宗旦|利休以上に追求した侘び茶の世界
千宗旦は、元伯宗旦とも咄々斎とも称される千家三代目の茶人です。利休の侘び茶を徹底的に追求し、現代に続く三千家の父祖でもあ
薮内流中興の祖・竹心紹智が提唱した利休の心とは
竹心紹智は薮内流の五代目で中興の祖として知られる茶人です。元禄期の浮薄で華美な茶を批判し、利休時代の茶風をよしとする薮内
温雅で優美な鼠志野の特徴や代表的な作品
鼠志野は志野焼の一種で、わびさびを感じさせる独特な鼠色の風合いを持っています。鼠志野とはどのような焼き物なのか、代表的な
黒田辰秋の独創性|用の美を追究した人間国宝
黒田辰秋は京都祇園生まれの漆芸家・木工家で、重要無形文化財「木工芸」に認定された人物です。民藝運動に加わり、日用品である
歴史ある名跡・高橋道八|天才・仁阿弥道八の名品たち
高橋道八は京焼の窯元で受け継がれてきた、現代まで続く陶芸家の名跡です。特に二代目は仁阿弥道八と呼ばれ、茶道具など多くの名
香合 薫り高い茶道具|季節に合わせた素材と薫り
2023年12月28日
香合は、仏具としてはもちろん茶道具としても重要な役割を持つものです。貴重な香木を保存する容器として丁寧に作られ、デザイン
食籠とは|もてなしの心を表せられる茶道具
食籠は主菓子(おもがし)を出すために使われる茶道具です。素材には漆器や陶器があり、使い分けることでもてなしの心を表すこと
漆芸家・音丸耕堂の魅力|漆芸界に新風を巻き起こす
音丸耕堂は1932年に帝展で入選して以来、数多くの名品を世に送り出してきた漆芸家です。豊富な色彩表現により漆の新たな可能
鈴木五郎の作風と作品|人のやらないことをやる独創的陶芸家
鈴木五郎は陶芸の確かな技術を持ち、伝統や歴史を重んじつつも「人のやらないことをやる」スタイルで、陶芸に新たな独創的世界観