買取価格の相場が高いヴィンテージロレックスとは?査定ポイントや高額査定の準備を解説
ロレックスは、現行モデルはもちろん、過去に生産が終了しているヴィンテージモデルも高額で取引される人気の時計ブランドです。本記事では、ヴィンテージロレックスが人気を集める理由や買取相場が高額なヴィンテージロレックスの特徴、人気のヴィンテージロレックスのモデルを詳しく解説します。(2024年1月時点での買取相場を掲載しています)
ヴィンテージロレックスとは
過ヴィンテージロレックスとは、一般的に1960年以降に製造され、製造から20年以上経過したモデルのことを指します。
ロレックスのアイテムには、全てシリアルナンバーが記載されており、製造年を割り出せます。それぞれの時計が持つ時代を照合させることで、その時計が歩んできた歴史を感じられるでしょう。
ヴィンテージロレックスが人気の理由
ヴィンテージロレックスの魅力は、主に以下の2つです。
- ほかの人とかぶらないデザイン
- 将来プレミアム価格になる可能性
それぞれの魅力について詳しく解説します。
ほかの人とかぶらないデザイン
ヴィンテージロレックスの魅力は、現行モデルにはない魅力的なデザインを楽しめることです。ヴィンテージモデルは、現行のアイテムよりも職人による手作業によって作られたモデルが多いことから、同じモデルであってもそれぞれの時計に個体差があります。
そのため、パーツの仕様が異なっていたり、文字盤やムーブメントがマイナーチェンジしていたりなど、さまざまなバリエーションのアイテムが存在しているのです。
将来プレミアム価格になる可能性
ヴィンテージロレックスは、購入した金額よりも売値の方が高値になるケースも少なくありません。メンテナンスをしっかりしていれば、古いモデルでも価値が下がりにくいという特徴があります。
特に、廃盤になったモデルは、将来的にプレミアム価格で買い取ってもらえる可能性が高いといえるでしょう。
相場が高額なヴィンテージロレックスの特徴
買取相場が高額なヴィンテージロレックスの特徴は、主に次の3つです。
- 他ブランドとのダブルネーム
- 現行パーツへ交換していない
- 経年劣化
それぞれの特徴について詳しくみていきましょう。
他ブランドとのダブルネーム
ロレックスには、数々の有名ブランドとコラボした「ダブルネーム」と呼ばれるアイテムが多数存在します。文字盤にロレックス以外の有名ブランドのロゴや店舗名が記載されており、希少価値が高いことから現行モデルの数倍の高値で取引されるケースも珍しくありません。
有名ジュエリーブランドのティファニーやカルティエ、フェラーリなどのダブルネームモデルが有名です。
現行パーツへ交換していない
販売当初のオリジナルの状態に近い時計は、ヴィンテージロレックスとしての価値が非常に高いとされています。古いモデルであればあるほど、何かしらの手が加えられるケースが多く、オリジナルの状態を維持している時計は貴重な存在です。現行品のパーツなどに交換されていないかも取引する際の重要なポイントといえます。
経年劣化
ヴィンテージロレックスは、経年劣化による変化も魅力の一つです。経年劣化のなかでも、特に評価されるのは次の2つです。
- スパイダーダイヤル
- トロピカルダイヤル
スパイダーダイヤルとは、ミラーダイヤルの文字盤がクモの巣のようにひび割れたアイテムのことです。またトロピカルダイヤルとは、鏡のような艶と輝きのあるミラーダイヤルが日焼けによって茶色く変色した文字盤を指します。
味のある経年劣化に魅力を感じるのも、ヴィンテージロレックスならではの楽しみ方といえるでしょう。
相場が高額なヴィンテージロレックスモデル
ヴィンテージロレックスとして買取相場が高額なモデルをご紹介しましょう。
デイトナ「Ref.6263」「Ref.6265」
1963年のファーストモデルの登場から、およそ7年でシリーズの集大成となった第三世代のデイトナは、1970年から1988年頃まで長きにわたって製造された人気モデルです。
Ref.6263には黒のプラスチックベゼル、Ref.6265にはステンレススチールベゼルが使用されているのが大きな違いです。
買取相場は、Ref.6263は1,000万円前後、Ref.6265は900万円前後と高い金額で流通しています。
サブマリーナー 「Ref.5513」
1953年にファーストモデルがリリースされたロレックスのダイバーズモデルです。マイナーチェンジを多数繰り返しているモデルであることから、レアなモデルが多数あるのも大きな特徴です。
買取相場は170〜190万円前後です。ヴィンテージロレックスを入手したい入門者たちから高い人気を集めています。
GMTマスター「Ref.1675」
赤と青のベゼルデザインが特徴的なGMTマスター「Ref.1675」は、通称「ペプシ」と呼ばれています。スポーツモデルとして1960年から1980年頃にかけて製造されていたモデルです。
販売期間が長かったこと、そして販売当時は比較的安価で購入できたことから、流通量が多いという特徴があります。買取相場は、130〜190万円前後です。
ヴィンテージロレックスの査定ポイント
ヴィンテージロレックスを査定する際のポイントは次の3つです。
- 消耗品のブレスレットが当時と同じである
- ムーブメントはパーツ交換しても影響はない
- 経年劣化
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
消耗品のブレスレットが当時と同じである
ブレスレットは基本的に消耗品です。しかし、ブレスレットは、ヴィンテージロレックスのオリジナル性や資産価値を大きく左右するポイントとなります。
ブレスレットにシリアルナンバーは記載されていませんが、年代によって仕様が大きく異なるのが特徴です。クラスプ部分に印字されているクラスプコードをチェックすることで、オリジナルモデルであるかを確認できます。
ムーブメントはパーツ交換しても影響はない
ムーブメントのパーツは、交換しても資産価値に大きな影響を与えません。オーバーホール時に摩耗が激しいパーツは交換されるのが一般的です。時計をいい状態で使い続けるためには、欠かせない工程といえます。
ただし、交換すべきではないパーツとして、次の2つが挙げられます。
- ダイアル(文字盤)
- 針
この2つは、夜光塗料が現行と異なり資産価値に大きな影響を与えてしまうため注意しましょう。
経年劣化
ヴィンテージロレックスは、現行品以上に保管方法が重要です。間違った方法で保管してしまうと、資産価値を著しく落としてしまう恐れがあります。資産価値を下げてしまう経年劣化の例は次のとおりです。
- ブレス伸び
- 文字盤焼け
- リューズの巻きがスムーズでない
- ケースのラグ部分の傷み
温度変化の激しい場所や湿度の高い場所での保管は避けましょう。また、直射日光も変色の原因となるため、暗い場所で保管するのがおすすめです。
ヴィンテージロレックスを高価買取してもらうための準備
ヴィンテージロレックスを高価買取してもらうための準備について解説します。
売却前にオーバーホールはしない
少しでも高値で売ることを目的に、売却前にオーバーホールをするのはやめましょう。もちろん、オーバーホールをすることで査定額が上乗せされるケースもあるものの、オーバーホール代を上回ることはほとんどないためです。
ただし、長年オーバーホールを施していないアイテムは、査定額が大幅に減額される恐れがあります。
箱や保証書など付属品を揃える
箱や保証書などの付属品の有無も、ヴィンテージロレックスの資産価値を高めるために重要なポイントです。人気モデルによっては、付属品の有無によって買取価格に50万円以上差がついてしまうケースもあります。
特に、保証書(ギャランティ)は再発行されないことから重要な付属品です。箱や保証書などの付属品はなるべく揃えた状態で売却しましょう。
知識が豊富な専門店に査定を依頼する
ヴィンテージロレックスの売却をする際は、知識や経験が豊富な専門店に査定を依頼しましょう。市場価値の高いアイテムを保有していたとしても、適正価格で評価されていないと買い叩かれてしまう恐れがあります。
ヴィンテージロレックスの取り扱い実績の豊富な専門店であること、買い取り後の販売ルートを持っていることなどを確認し、信頼できる業者であるかを判断していきましょう。
まとめ
ヴィンテージロレックスのなかには相場が高額なモデルも多数存在します。売却しても二束三文になるのではないかとお考えの方も、一度「なんぼや」へ査定をご相談ください。傷があるヴィンテージロレックスの買取も実施していますので、気軽に問い合わせてみましょう。