バブルバックとは?アンティーク・ロレックスの魅力

ロレックスといえば、デイトナやサブマリーナーなどのスポーツモデルのイメージが強いのではないでしょうか。しかし、ロレックスのアンティークも需要が高く、中でもバブルバックは希少性から人気があります。こちらでは、ロレックスのバブルバックを解説します。
ロレックス バブルバックの基礎知識
まずは、バブルバックに関する基礎知識についておさえておきましょう。
バブルバックとは?
ロレックスのバブルバックとは、1933年〜1955年にかけて製造された完全防水の自動巻き腕時計、オイスターパーペチュアルの愛称です。手巻きのムーブメントと自動巻きのローターを組み合わせた際の裏蓋の外観が泡(バブル)のように見えたことから名付けられました。
オイスターパーペチュアルが正式名称なモデル名であり、「バブルバック」は主にアメリカでの愛称です。バブル(泡)という名前がついていますが、膨らみは使用上問題ない程度に抑えられています。そのため、腕につけた際の違和感はありません。
バブルバックの歴史
1950年代以降、バブルバックはケースやムーブメントが大径化し、横に広がった形状になったため裏蓋の膨らみは軽減されていきました。1950年代頃からのオイスターパーペチュアルは「セミバブルバック」とも呼ばれ、その後現在のフラットな裏蓋に移行しています。
現在は、バブルバックはアンティークという位置づけのモデルです。しかし、独特な形状、防水性能を含む実用性、そして手巻き式から自動巻き式への変遷と、ロレックスの歴史を変える大きなきっかけとなり、同社の歴史を語る上で欠かすことができないアイテムと言えます。
現在流通しているモデルは、バブルバックの後期に製造されたものがほとんどで、20万円からという手が届きやすい価格となっています。しかし、初期に製造されたものやレアなモデルは100万円以上の値がつけられるものもあります。
ロレックスのバブルバック|人気の理由は?
バブルバックは具体的にどのような点を評価されているのでしょうか。代表的な人気ポイントを紹介します。
ロレックス初の自動巻きムーブメントを搭載したモデル
バブルバックはロレックスで自動巻きムーブメントを初めて搭載した時計です。当時ロレックスは、自動巻きの開発がその後の時計の実用性向上に不可欠と考え、開発を続けていました。自動巻きの開発に際し、巻き上げ効率が懸念されていましたが、全方向回転の自動巻きローターを採用することで解消しました。自動巻きムーブメント自体は現在ではありふれていますが、「業界に大きな転換をもたらした時計」という背景を魅力に感じている方が多いようです。
裏蓋が泡のように膨らんだデザイン
裏蓋に泡のような膨らみを持たせることで、防水性も兼ね合わせた分厚いムーブメントをケース内に納めることに成功し、バブルバックを完成させることができました。現在ではスマートな形状でさらに防水性が高いモデルも存在します。一方で、バブルバックの丸みを帯びたどこかノスタルジックな形状は、多くのアンティーク時計愛好家の心をくすぐり続けているようです。
現存数が少ない希少性の高さ
バブルバックは70年以上前に生産を終了していて、存在自体が貴重となっています。製造期間が20年以上ありますが、年式により6種類のモデルに分けられます。
1933年から製造された初期モデルには、ムーブメントを覆うカバーに分解マニュアルが書かれ、緩急針のスロットが開けられていました。その後、2ndモデルで分解マニュアルと緩急針のスロットがなくなります。3rdモデル、4thモデルと一段と性能が上がり、正式にクロノメーター協会から認定。5thモデルで素材や種類が増えて、さらに一般的にポピュラーな時計となりました。6thで裏蓋がふっくらした丸みのあるラウンド型になりました。現在流通しているバブルバックのほとんどが6thです。
優れた資産価値
バブルバックは生産終了モデルでありながらロレックスにとってエポックメイキングなモデルとして知名度があり、需要が安定しています。そのため、資産としても優秀です。時計投資を行っている人の間でも取引が盛んに行われています。
バブルバックだけじゃない!人気のアンティーク・ロレックスは?
バブルバック以外にも人気のアンティーク・ロレックスがいくつかあります。以下では、特に人気の高いモデルを5つ紹介します。
サブマリーナー5513
サブマリーナーの中でも製造期間が1962年~1990年と非常に長く、人気のモデルです。日付機能のないノンデイトモデルで、約30年の製造期間の中で仕様変更が多くあり、レアモデルが多く存在することも特徴と言えます。流通量が多く比較的手に入りやすいので、100万円程度から購入することが可能です。前期と後期で文字盤のインデックスのフチの有無が変わっています。
デイトジャスト 1601
1959年頃~1977年頃に製造されたモデル。洗練されたデザインと高い機能性で人気が高く、デザインのバリエーションが豊富なことが特徴です。価格は安定していて、35万円程度から購入可能です。素材がイエローゴールドとロレゾールでも、40万円台のものが流通しています。スポーツモデルの人気が高い中、ドレスウォッチのデイトジャストは実用性が高く需要が高いと言えます。
オイスターデイト プレシジョン 6694
1950年代後半~1970年代頃に製造された手巻きムーブメント搭載モデルです。20万円後半から購入可能です。手巻き式なのでゼンマイを巻く必要がありますが、その分内部のつくりはシンプルになっています。また、ムーブメントに使われている部品が多く出回っているので、メンテナンス費用が抑えられます。
デイトジャスト 16014
1977年頃~1988年頃に製造されたステンレススティールとホワイトゴールドのコンビを使ったデイトジャスト。18Kホワイトゴールド製ベゼルに美しいカッティングが施されているのが特徴で人気のモデルです。流通量が多く、メンテナンスしやすいと言えます。
GMTマスター 16750
1980年頃~1988年頃に製造されたGMTマスターの3代目です。このモデルから機能性と性能が大きく上がり、防水性は50mから100mまで向上しました。標準的な仕様のモデルは120万前後で取引されています。
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