サブマリーナが値上がりしている?理由や買取相場・価格をご紹介
ロレックスのサブマリーナは流通量が少なく希少性が高いため、新品はもちろん中古品の価格も高騰しています。近年はさらに値上がりをしている状況ですが、その理由がわからない方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、サブマリーナが値上がりしている理由やモデル別の買取相場を解説します。(2023年12月時点での買取相場を掲載しています)
ロレックスの定価改定による値上がり
ロレックスは、定期的に価格改定が行われています。2015年の次は2019年に価格改定が行われ、その後は2020年・2021年に1回ずつ、2022年・2023年には1月と9月の2回値上げされました。
2023年9月には、全体的に10%前後の値上げが実施されました。2023年に生産終了となったモデルもあり、多少整理された印象があります。
ロレックスの定価改定による影響
ロレックスの価格改定で新品の値段が上がると、並行輸入品の価格も上がっていきます。一方で、中古品の場合は、定価改定の影響はあまりないといえるでしょう。
ただし、ロレックスは中古品の需要も高いため、モデルによって高騰しているものがあるのが実状です。生産終了したモデルは相場が上がるケースもあります。欲しいモデルがある方は、早めに購入を検討するのがおすすめです。
サブマリーナの価格の変動
サブマリーナの価格変動を、人気のモデルで見ていきましょう。
モデル | 2013年 | 2015年 | 2019年 | 2023年 |
---|---|---|---|---|
116610LN | 810,000万円 | 874,800円 | 898,700円 | 943,800円 |
116610LV | 874,800円 | 928,800円 | 954,800円 | 987,800円 |
114060 | 702,000円 | 766,800円 | 787,600円 | 832,700円 |
このように上昇傾向にあることがわかります。
サブマリーナが値上がりしている理由
サブマリーナが値上がりしている理由には、以下の4つが挙げられます。
- コロナ禍により品薄になっている
- 中国バブルにより需要が拡大している
- 金の価格が高騰している
- インフレが影響している
ここでは、それぞれの詳細を解説します。
コロナ禍により品薄になっている
2020年、新型コロナウイルス感染症拡大によりロックダウンや緊急事態宣言が発令され、工場の生産がストップしました。人員が足りず、パーツ製造が難しくなったことから、原価高騰が進んだのです。
また、10年後も価値が落ちにくいといわれるロレックスを、資産目的で購入する人が増えています。もともとロレックスは供給量が多くはありませんが、買い求める人が増えたため、世界的に品薄状態となりました。
さらに、その後のロシアによるウクライナ侵攻も、輸入コスト・原材料コストの高騰につながっています。
中国バブルにより需要が拡大している
中国バブルによりロレックス・サブマリーナの需要が拡大しているのも、値上がりの原因の一つです。中国では貴金属の需要が高まっており、主に消費に積極的な富裕層がロレックスを買い求めています。
購入者が増えると中古相場も高騰するため、サブマリーナも値上がりしているのです。
金の価格が高騰している
金の価格が高騰しているのも、値上がりの原因の一つに挙げられます。ロレックスのサブマリーナには金のパーツが使われているモデルもあるため、金の価格が高騰すれば自動的に値上がりするのは当然の流れといえるでしょう。
田中貴金属の「月次金価格推移」によると、地金価格は2023年11月時点で1グラム9,604円でした。10年前と比べると、約5,000円も値上がりしています。
なお、金だけでなくプラチナも高騰しやすいとされています。
インフレが影響している
インフレとは、物の値段が上がり、お金の価値が下がることです。昨今のインフレの原因には、「原油価格の高騰」が挙げられます。原油価格が高騰すると、石油を扱う業種に影響を及ぼし、結果的にサブマリーナの値上がりにもつながるのです。
また、円安も重なり、輸入品の価格が高騰しています。
サブマリーナの買取相場・価格
サブマリーナは、ロレックスの中でも代表的なダイバーズウォッチです。ここでは、サブマリーナの人気モデルの買取相場・価格をご紹介します。
Ref.5513
サブマリーナRef.5513は、1962年に登場し、1989年の生産終了まで約30年にわたって製造されました。おおむね1970年代以前に製作された時計を意味する「アンティークロレックス」に分類されるモデルです。
2015年は買取相場が約30万円でしたが、2020年には約100万円と3倍以上に高騰しています。2023年時点では、買取金額が約105万円となっています。
Ref.16610
サブマリーナRef.16610は、デイト付きサブマリーナとしては4世代目に当たるモデルで、1988年から2010年まで生産されました。スポーツ・ロレックスの定番としても人気のモデルです。
2019年に約81万円だった買取相場は、2023年12月時点では約130万円まで上がりました。
Ref.116610LN
サブマリーナのRef.116610LNは、2010年から2020年まで生産されていたモデルです。末尾のLNは、フランス語「Lunette Noir」の略で、黒いベゼルという意味です。
2013年に50万円台だった買取相場は、2019年には約103万円になりました。また、近年では新作サブマリーナの発表に伴って相場が約160万円まで上がり、再び高騰が始まっています。
Ref.116610LV
サブマリーナRef.116610LVは、2010年から2020年まで製造されたモデルです。末尾のLVは、フランス語「Lunette Vert」の略で、緑のベゼルという意味です。Ref.116610LNと同等のスペックではありますが、価格はRef.116610LVのほうが高い傾向にあります。
2016年は約86万円だった買取相場が、2018年には約118万円、2019年に約146万円と上昇し、2023年では約262万円となっています。
Ref.114060
サブマリーナRef.114060は、2012年から2020年まで製造されていたモデルです。デイト付きモデルやGMTマスターに採用されているセラクロムベゼルを採用し、ベゼルの耐久性・耐傷性が向上しました。シンプルなデザインを好む方に人気です。
2016年から相場が上がり続けており、2023年には約126万円が平均となっています。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で一時期下がり傾向になったものの、2023年時点では緩やかに上昇しています。
Ref.124060
サブマリーナRef.124060は、2020年から生産されているモデルです。前モデルRef.114060に比べ、ケースサイズが1mmサイズアップし、ラグ形状やブレスレット幅などの大きさも変更されました。
2021年に約120万円だった買取相場は、2022年に約150万円、2023年には約165万円と値上がり傾向にあります。
Ref.126610LN
サブマリーナRef.126610LNは、2020年から生産されているモデルです。販売後は人気のため手に入りにくい状態が続いていましたが、2023年時点では流通が増えています。
買取価格は2020年に約132万円、2021年に約168万円となり、2023年1月には約145万円と下降しながらも、2023年7月には約180万円に上がっています。
Ref.126610LV
2020年から生産されているサブマリーナRef.126610LVは、発売直後からプレミア価格となりました。品薄状態かつ需要が高いため、高い相場水準が続いています。
2020年に約175万円だった買取相場は、2021年は約195万円、2022年は約240万円、2023年は約220万円でした。上昇と下降を繰り返しながらも、高い相場は今後も続く可能性があります。
まとめ
ロレックスは近年、頻繁に価格改定が行われています。新型コロナウイルス感染症拡大やインフレ、金の価格高騰などさまざまな理由によりサブマリーナが値上がりし、相場が高い水準にある現状ですが、今後は下降する可能性も考えられます。不要になったサブマリーナの処分を考えているなら、価格が上昇しているうちに売却するのがおすすめです。
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