ロレックスの文字盤交換について
ロレックスは文字盤の交換が可能であることは、ユーザーたちにとってすばらしい特典であるはずですが、なぜかあまり話題に上ることがありません。
毎日使ってきて少し飽きてきたな、というとき、これほど気分転換になることはないでしょう。
ここでは文字盤交換についての情報をまとめてみます。
以下は実際に受けたサービスを元にお話を進めますが、サービス内容は予告なく変更になる可能性がありますので予めご了承ください。
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ロレックスの文字盤交換の条件はリファレンス番号が変わらないこと
なぜか話題になる頻度は低いですが、ロレックスの文字盤はロレックスのサービスセンターで交換することが可能です。
ただ何でも可能なわけではなく、ある程度の条件を満たしている必要があります。
ひとつはその時計のリファレンス番号でカタログに掲載されている範囲内のものであること。
ロレックスのリファレンス番号は、ケースとベゼルの仕様によって決まっています。
単なる色違いの場合は文字盤のみの交換が可能です。
また文字盤の色に合わせて針の交換が必要になる場合もあります。
すなわちカタログに掲載されている同一リファレンス番号の時計の範囲でどんなタイプにも交換が可能ですが、あくまでカタログに掲載されている時計と全く同じ仕様にする必要があるようです。
ここで注意していただきたいのは、ダイヤモンドインデックスのデイトジャストの場合、リファレンス番号にGをつけて、例えば116234G等と表現します。
またダイヤモンドインデックスのマザーオブパールを使った文字盤が入っている場合は、例えば116234NGなどと表現します。
しかしこれらはカタログ上ではすべて単に116234として紹介されています。
それではこのGやNG等は何なのか、単にそう呼ぶ習慣があるだけなのか、という疑問がわいてくるのですが、これはロレックスの社内の方々も日常使用されているようであり、決して非公認の呼び方ではないとのことです。
しかしカタログ上では同じ116234ですから、例えばシルバーのバーインデックスの時計を持ち込めば、ブラックシェルのダイヤモンドインデックスの文字盤にでも交換が可能なはず、ということになります。
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ロレックスの文字盤交換を依頼する前に知っておきたいこと
しかしダイヤモンドインデックスの付いた文字盤は、文字盤だけで価格が30万円以上するはずで、さらにはオーバーホールが必要であればオーバーホールを一緒に行うことが条件となりますので注意が必要です。
これは文字盤を交換したことが原因で時計の具合が悪くなった、となってはロレックスが困るから、ということのようです。
またその文字盤のストックが国内にない場合、スイス本国から取り寄せてもらうことも可能ですが、その際には納期が1か月半程度はかかるようです。
ロレックスの文字盤交換にかかる費用
ロレックスの文字盤を交換する際には、文字盤そのものの費用に加えて、工賃がかかります。また、前項でも触れたとおりオーバーホール代がかかる場合もあります。加えて、必要に応じて針の交換も行います。これらを合計すると、数十万円になることも珍しくありません。
ただし、工賃は24,000円~となっているため比較的リーズナブルです。オーバーホールも50,000円前後~なので、ロレックスのメンテナンスとしては順当な価格でしょう。そのため、文字盤交換の費用で差が付くのは文字盤の種類、ということになります。
以下で、具体的な価格をいくつかのモデルで見てみましょう。
デイトジャスト
デイトジャストのシルバー文字盤は文字盤自体の価格が45,000円です。これに針代やオーバーホールを含めたとしても、合計金額は120,000円前後です。
一方、より豪華な文字盤への交換になると費用は跳ね上がります。
・シェル文字盤:193,000円 ※Ref.179174からの交換
・10ポイントダイヤ文字盤:250,000円 ※Ref.79173からの交換
・メテオライト文字盤:409,000円 ※Ref.179171からの交換
なお、メンズとレディスではオーバーホール代に15,000円程度の価格差があります。
エクスプローラII
デイトジャスト同様、エクスポローラⅡも文字盤の種類によって交換費用は大きく異なります。ただし、たとえばシルバー文字盤の場合は45,000円(Ref.216570からの交換)と、文字盤自体で大きな価格差があるわけではありません。
ただし、デイトジャストに比べてエクスポローラⅡはオーバーホール代がかさむケースが多いようです。具体的に、メンズのデイトジャストのオーバーホール代が45,000円~なのに対して、メンズのエクスプローラⅡは70,000円~です。また、針の値段も、若干高く設定される傾向にあるようです。
デイトナ
デイトナであっても上記2つと同じように、文字盤の種類で大きな価格差がつきます。たとえばメテオライト文字盤の価格は500,000万円(Ref.116509からの交換)と、他のモデルに比べて割高です。また、グローン文字盤は63,000円と、シルバー文字盤などに比べて若干割高です。ちなみに、デイトナのオーバーホール代は80,000円~と、他のモデルに比べて高額になる傾向にあります。
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ロレックスの文字盤交換 文字盤同様にベゼルディスクの交換も可能
ちなみにセラクロムベゼルが付く以前のGMTマスターII、Ref.16710には、同じリファレンス番号でベゼルディスクのバリエーションが黒単色、黒/赤、青/赤と3種類ありましたが、これだけは例外的に同じリファレンス番号で、文字盤同様にベゼルディスクの交換を受けてくれていました。
またRef.16700や16750、1675などのGMTマスターの歴代モデルについても同様で、当時のこのリファレンス番号のバリエーション、すなわち青/赤、または黒単色のベゼルについては交換が可能なようですが、16760のGMTマスター2のファーストモデルについては、もともと黒/赤しか存在せず、これに他の色のベゼルを付けてくれたという話は聞いたことがありません。
しかし2003年初出のグリーンサブマリーナー、Ref.16610LVから事情が変わったようです。
このリファレンス番号の末尾のLVはリファレンス番号の一部であり、すなわちこれは黒いベゼルディスクに交換はできないといわれており、以降ベゼルを他の色に交換が可能なモデルは登場していません。
また、時計を過去の姿に戻すには、時計とともに前回交換した際に外した文字盤や針を持参する必要があります。
例えば黒文字盤のデイトナを白文字盤に交換したい、となったとしましょう。
その時仮に中古で買った時計で、新品当時の姿を知らないとすれば、実は新品の当時は白文字盤であったという可能性もあるでしょう。
そんなときに、前回お渡しした文字盤をお持ちいただければ、すぐに交換します、という対応になってしまうのです。
あくまでロレックスは1本の時計に対して同じ部品を2つは付けてくれないということのようであり、 確か2010年前後辺りに変更されたルールであったかと思います。
以前はいつでもリファレンス番号の変わらないパターンであれば、文字盤やベゼルの交換を受けてくれていましたが、恐らくはGMTマスターがブームになり、何度もベゼル交換を依頼してベゼルを集めるコレクターが増えたことが原因なのではないか、とのうわさがささやかれています。
ともあれ、文字盤が変えれば時計の雰囲気をがらりと変えることができます。
ロレックスの時計、毎日使って飽きてきた、という方にぜひお試しいただきたいと思います。
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