デイデイトが値上がり傾向にある理由とは?価格比較を種類ごとに解説
ロレックスといえば誰もが憧れるウォッチブランドで、時計マニアには憧れの一品としてもよく挙げられます。ロレックスにもさまざまなタイプがありますが、最上級モデルに選ばれるのが貴金属だけを使用したデイデイトです。海外セレブや著名人のステータスに相応しいデイデイトは、時代を超えて愛され人々を魅了する大人気モデルです。
近年、デイデイトは値上がりを続けているのですが、その背景にはどのよう理由があるのでしょうか?また、デイデイトの種類によって価格がどれくらい異なっているかもわかりやすく比較しながら、徹底解説いたします。
ロレックスでも屈指の人気を誇るデイデイトとは
1956年の発売開始から多くの人々の心を惹きつけてやまないデイデイトは、数あるロレックスのモデルの中でも特別な存在です。屈指の人気を誇っているデイデイトとはいったいどのような特徴を持つ時計なのでしょうか?大別して次の3つの特徴があります。
使用されているのはゴールドとプラチナのみ
デイデイトは貴金属のプラチナやゴールドのみで作られているラグジュアリーモデルで、ステンレススチールは全く使われていないウォッチです。プラチナやゴールドの加工は簡単ではなく、熟練の技を持つ職人だけが作り上げられる比類のないモデルと言えるでしょう。一流職人による技術だけでなく、素材の豪華さ、洗練されたデザインが加わり、他ブランドを圧倒する存在感を放つ最上位モデルこそが、デイデイトなのです。
文字盤の曜日表示はフルスペル
デイデイト(DAY-DATE)は言葉どおりデイデイト(日付・曜日表示)機能を表します。文字盤の12時の位置にフルスペルで曜日が表示されます。デイデイトが登場する以前にも曜日表示機能を持つモデルはありましたが、フルスペル表示の先駆けとなったのがデイデイトでした。また、曜日は英語表記が標準ですが、26ヵ国(日本語を含む)に言語対応しています。
ブレスレット部分がプレジデントタイプ
米国の第34代 アイゼンハワー大統領が在任中に贈られたことから名付けられた「プレジデントブレスレット」。プラチナ・ゴールドともに重厚感があるブレスレットです。半円形状の3連リンク構造で、中央部と両端は異なる仕上げが施してあります。なお、デイデイト専用に採用されたプレジデントブレスレットですが、2013年発表のデイデイトにはレザーストラップが用いられました。
近年デイデイトが値上がりしている理由
2023年9月にロレックス全体で価格改定が施行され、その値上がり率は10%前後です。素材によっても値上がり率は異なり、とくに18金を使用しているモデル(つまりデイデイト)は値上がり率が高いと言われています。
デイデイトが値上がりしたのは、ここ数年の新型コロナウイルスの影響で、製造コストだけでなく人件費が上昇したのが一因です。また、為替が大幅に変動したせいで短い間に何度も価格改定せざるを得ませんでした。
デイデイトの価格比較
デイデイト36、デイデイト40の価格の変化を2023年1月と2023年9月の定価で比較してみます。
デイデイトは特に近年注目されているモデルですが、デイデイト36の場合、2023年1月時点の価格改定から2023年9月時点で40万円超にて定価が上がっています。
デイデイト36
型番 |
素材 |
文字盤 |
2023年9月定価(税込) |
2023年1月定価(税込) |
値上がり金額 |
128238 |
18ctイエローゴールド |
ホワイト |
¥4,581,500 |
¥4,165,700 |
¥415,800 |
128238 |
18ctイエローゴールド |
8Pダイヤモンド&2バケットダイヤ |
¥4,979,700 |
¥4,527,600 |
¥452,100 |
128239 |
18ctホワイトゴールド |
ホワイト |
¥4,965,400 |
¥4,514,400 |
¥451,000 |
128235 |
18ctエバーローズゴールド |
ホワイト |
¥4,965,400 |
¥4,514,400 |
¥451,000 |
デイデイト40
型番 |
素材 |
文字盤 |
2023年9月定価(税込) |
2023年1月定価(税込) |
値上がり金額 |
228238 |
18ctイエローゴールド |
ホワイト |
¥5,047,900 |
¥4,589,200 |
¥458,700 |
デイデイトの最高峰モデル、金無垢と金相場の関係は?
2022年は金の価格が高騰して過去最高レベルと言われるほどでした。円安傾向とロシアのウクライナ侵攻により金の高騰が続いているため、今後さらにデイデイトの値上がりが懸念されます。近年の金相場の高騰に伴いデイデイト金無垢の価値も上がるのでしょうか?
金としての価値は時計の19%を占める
デイデイト「228238」の場合、風防とムーブを足した20gを引くと重量が約190gです。金相場をおよそ1g単位6,500円で計算すると、190g × 6,500円 =1,235,000円に。デイデイトの実勢価格を6,500,000円で考えると、金としての価値は時計の19%程度と試算されます。
金としての価値よりも、デイデイト自体の人気が関係している
金の価値は時計の2割弱を占めていますが、使用されてる貴金属の割合がデイデイトの価値に直接大きな影響を与えているわけではありません。むしろロレックスのブランド力や、デイデイト自体の人気によって価値が決まっていると考えたほうがよいでしょう。
デイデイトに限らずロレックスは今後も値上がり傾向あり
デイデイトをはじめ、ロレックスでは定価の値上がりがここ最近頻繁に行われています。それでも世界的な人気ブランドは市場での需要があり、相場が高騰するにつれて買取価格も高額になっています。ロレックスのような競争力のある高級ブランドは、供給をはるかに超える需要が続いているので、今後も値上がりする可能性があり、高額買取が期待できます。
まとめ
ロレックスの最上位モデルとなるデイデイトは、金とプラチナのみを使用、フルスペルの曜日表示、プレジデントブレスレットが3大特徴です。数年でデイデイトの定価が急騰してきましたが、それらはコロナ禍による影響や為替相場の変動などが関わっています。2023年は1月と9月にデイデイトの価格改定があり、約40万円超も値上げされました。金の高騰の影響というより、デイデイトやロレックス自体に需要があるため、今後も買取価格が上がる可能性は高いです。
「なんぼや」では、デイデイトの買取実績が豊富でブランドに精通するバリューデザイナーが多数在籍中です。どんなに古いデイデイトでも、価値をしっかりと見極めてその時々で可能な限り高額買取をいたしております。また、現在「なんぼや」ではデイデイトの買取強化中です。お手持ちのデイデイトの状態に関わらず、まずは一度「なんぼや」にご相談ください。
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