ロレックス シードゥエラー~資産価値を歴代モデルと振り返る
不動の人気を誇るロレックススポーツモデルの中でも、常に重要な役割を果たしてきたシードゥエラー。
幻のシングルレッドが昨年よみがえったばかりのこのコレクションは、究極の性能を持つ特製のオイスターケースとともにファンを熱狂させる魅力にあふれています。
ここでは、その歴史を振り返りながら、その進化をたどっていきたいと思います。
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1.ロレックス シードゥエラー 究極のダイバーズウォッチ
1926年、世界初の完全防水時計として産声を上げたロレックス オイスターは、誕生間もなくして水中での活動のためのツールウォッチとして注目を浴び、飽くなき水圧との戦いに引っ張り出されることになります。
1967年にサブマリーナから派生して以来、常にロレックスの、そして時計業界を代表する耐高圧ダイバーズウォッチとして、常に注目を集め続けるのがシードゥエラーです。
2017年に登場した新しいシードゥエラー4000、Ref.126600によって再び注目を集めるシードゥエラーは、数あるロレックススポーツモデルの中でも屈指の人気を誇るモデルであり、ヴィンテージロレックスブームの初期の頃から常に高額での取り引きが続けられてきました。
2.ロレックス シードゥエラー 幻のシングルレッド
その登場当初にわずかな本数のみが生産されたといわれるコレクター垂涎のアイテム、シングルレッドシードゥエラーでは、まだヘリウムエスケープバルブを備えていないものも存在し、防水性能の表記も500mとなっていました。
その名のとおり、文字盤上の6時位置に”SEA-DWELLER”のロゴ一行だけが赤で表示され、そのあとにホワイトプリントで”SUBMARINER 500 M – 1650 FT”と続くこのモデルは、製造本数が5本以上20本以下との説がありますが、とある熱心なコレクターの研究により、2017年の8月の時点でその中の12本の持ち主が明らかにされてきたようです。
その高い付加価値は想像を絶するものであり、このヴィンテージウォッチの価格の高騰するさなかに新たに発見され、国際的なオークションに出品されることが有れば、一体幾ら積めば落札できるのか、想像するだけで恐ろしくなるレベルでしょう。
3.ロレックス シードゥエラー ダブルレッド
シングルレッドの特殊性もさることながら、その後に続いて製造された防水表記が600mに改められた後のコレクターにダブルレッドとして親しまれている世代のモデルたちも、現在では非常に入手の難しいアイテムとなっています。
このダブルレッドは製造時期によって微妙に異なる4種類のバリエーションが存在しており、全てが希少で相場が形成されるほどの流通量は既にないと言えますが、ある程度の目安はまだ辛うじて形成されているといえるでしょう。
その第一世代は赤表記の発色が弱く、ピンクに見えるもの。
これはダブルレッドの中では最高の希少性を持っており、普通に時計店に並んでいるこのバリエーションを見ることは極めて困難なレベルです。
そしてこれに続く第二世代は、際立ってクリアーで、手の込んだプリントを特徴とするものです。
この世代の文字盤は下地の黒が経年変化によって全体的に茶色く変化するものが含まれており、実際に茶色を呈する文字盤の方が、状態良くはっきりとしたブラックが残っているものよりもより高値で取り引きされる傾向にあります。
第三世代は第二世代と多少バランスと発色の具合が変わっています。
第二世代ほどは細かくはありませんがそのプリント品質は、さすが1970年代の文字盤と感じさせるものです。
第四世代はダブルレッドの中でもまだわずかに流通が確認できるもの。
第三世代までと比べるとプリントが若干荒いことが特徴的です。
ダブルレッドの中でもほぼ唯一、現在でも店頭に並ぶ機会が有るバリエーションです。
その市場価格は全4世代の中で最も低いはずですが、最近では良好なコンディションで400万円程度まで上がってきました。
以上が1977年頃までに発売されたオリジナルダブルレッドシードゥエラーのダイヤルですが、スーパールミノバのインデックスと赤表記のシードゥエラーの表記を持つ交換用の文字盤が有るほか、やはり多数の巧妙なフェイクが出回っていますので、特に以上のモデル購入の際には注意が必要です。
4.ロレックス シードゥエラー ホワイトプリント
そして1970年代後半以降、”SUBMARINER 2000″の表記がなくなり、ホワイトプリントに改められます。
ホワイトプリントの時代も4つの世代に分けることができますが、現在のところはダブルレッドほど極端なことにはなっておらず、特に防水表記の”ft”や”m”がイタリックになっていない第一世代と、防水表記の下の二行のクロノメーター表記中のそれぞれの行の途中に有るスペースがそろった第二世代、通称「レイルダイヤル」は比較的貴重といえるでしょう。
その後1970年代末には新世代のハイビートムーブメント、Cal.3035に加え、サファイアクリスタル風防が採用されて、防水性能がそれまでの倍に当たる1220mに強化されたRef.16660が登場。
1980年代の半ば頃から文字盤が艶のあるラッカー仕上げのブラックとなり、夜光インデックスに銀色のフチが付けられるようになって、文字盤のコントラストがより向上しました。
これについては旧タイプの、いわゆるフチなしインデックスの方が人気は高く、現在の市場価格で1.5倍程度の差がついています。
1990年代初頭にはCal.3135の投入によって、リファレンス番号が16600となります。
1998年前後にそれまでのトリチウム夜光からスーパールミノバに変わりますが、これも経年変化とともに色付いてくるトリチウム夜光を採用したものの方が、エイジングにしても希少性の高まりからしても、今後が楽しみといえるでしょう。
今のうちなら年式が古い方がまだ価格が低い傾向にあります。
5.ロレックス シードゥエラー 21世紀
そして2000年代、他のモデルが次々とモデルチェンジを果たしていく中で、2008年、ディープシーが登場します。
リングロックシステムとチタン製の裏蓋を持ち、驚異の3900m防水を実現するケースは直径44mm、厚さ18.1mmという、ロレックスの市販用モデルの中でも最大の堂々としたサイズであり、そのずっしりと来る重量感とともに賛否両論を巻き起こしました。
2014年にはRef.16600の直系の後継機といえるRef.116600が登場。
1220m防水のシードゥエラーをフィート表記の4000と呼ぶようになったのは、このモデルからでした。
現行のサブマリーナ同様の基準で作り上げた外装のスペックは、完璧な完成度を誇りましたが、これはわずか3年で生産を終了します。
そしてそのあとに待っていたのは新世代のムーブメント、Cal.3235を採用したシードゥエラー4000、Ref.126600が登場します。
それまで分厚さが目立っていたシードゥエラーの直径を43mmに拡大することで厚みとのバランスを取り、新型ムーブメントのロングパワーリザーブとともに、より現代的な仕上がりとなりました。
またシードゥエラーの表記にレッドプリントが復活。
シングルレッドの再来とファンを喜ばせました。
6.ロレックス シードゥエラーの今後について
3年で生産を終了したRef.116600は、その後多少のプレミアムを伴う価格にて安定しており、新型のRef.126600も高値にて安定を続けています。
ロレックス全体の価格の変化には連動していくと思われますが、引き続きその高い人気はそう簡単には揺らぐことはないでしょう。
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