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2018年、ロレックスは値上げするのか?

2018年、ロレックスは値上げするのか?

ロレックスは税金や生産コストの関係で定期的に値上げをしているのご存知でしょうか?
世界的ロレックス需要の高まりの影響で慢性的な品不足が続いており、もうしばらくは高値安定が続くと思われます。

そんな今、定価の改定はロレックスファンに、またロレックス自身に、どんな影響を与えるのでしょうか。少し一緒に考えてみましょう。

2020年のロレックス値上げについて
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1.サブマリーナー デイト Ref.116610LNの定価の推移

時計ファンなら誰もが気になるロレックスの値上げ、2018年にロレックスは値上げを行うのかについて、予想できないものでしょうか。

取り急ぎは過去の日本ロレックスの定価の推移をおさらいしてみましょう。

まずは最も安定した人気を維持し続けるサブマリーナー デイトについて、2010年に登場した現行の116610LNは当初の定価が税込みで735,000円でした。

その3年後の2013年11月には787,500円と一気に5万円以上の値上げとなり、その翌年には消費税が8%に増税されて810,000円、さらには2015年2月、更なる値上げによって874,800円となりました。

すなわち消費税の改定も含めて2013年11月から2015年2月のわずか1年と4か月の間で87,300円もの値上げが行われたことになります。

その後現在に至るまで価格改定は行われていませんが、前回の値上げからはや3年が経過、並行店でのここ1年くらいの値動きを見ても、上がったり下がったりしながら結局はまた上がって以前よりも高価になってしまう傾向が続き、2017年11月ぐらいに一旦のピークを迎えたようであり、はっきりとした根拠が有るわけでもないのですが、今年あたりやはり値上げしてしまうのではないだろうか、との不安がよぎっている人も多いのではないでしょうか。

2.GMTマスター Ref.116710LNの定価の推移

もう一つ、これもまた安定した人気を誇るGMTマスター、Ref.116710LNの定価の推移を見てみましょう。

2007年の登場当初の定価は税込み714,000円でした。

2013年11月の値上げで777,000円、2014年の消費税改定で799,200円、そして2015年2月の値上げで864,000円になりました。

こちらもわずか1年4か月の間に87,000もの値上げとなり、この定価のまま現在に至っています。

GMTマスターも2016年の秋ぐらいから並行店での価格が急に上がり始め、2017年の11月に一旦のピークを迎えるまで上がり続けました

その後は徐々に落ち着きつつあり、一時最安値でも100万円を越えるかと思われるような勢いがありましたが、現在は95万円くらいまでに落ち着いています。

ロレックスの価格推移を常にチェックしている「なんぼや」は、相場にもとづく高価買取が可能です。ぜひお気軽にご利用ください。
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3.それでも高値で推移を続ける並行店の販売価格

価値が上がっている
さらにはそれまで定価以下で推移していたエクスプローラー2までもが、昨年秋の急上昇で定価を越えてきており、ここまでロレックスのスポーツモデルの全般が定価以上でしか手に入らなくなっている状況は、1990年代までさかのぼってみてもこれまでに例がなかったことです。

特に古いファンほど今の価格がつらく感じることでしょうが、売れなければ当然価格は下がるはずであり、そんな中での推移であることを考えれば、今はこのような高値でも十分にロレックスの時計が売れているということがいえるのです。

もちろんその様子はロレックス側も見ているでしょうし、現在の高値安定の推移が続けばロレックスも値段を上げやすくなると思われます。

ただこれまでの値上げは原材料費の高騰や、国際的な為替レートの変動によって発生した国ごとの格差を埋めるために行われてきたのがほとんどであり、もっと高く売れそうだからという理由だけで定価を変えてくることはないと思われます。

4.スイスメゾンたちも現在の時計価格の全般的高騰に危機感を持つ

悩む女性
2000年代を中心に広まりを見せた時計の大型化は、時計の外装がより凝った上質なものへと変化するきっかけを作り、またETA社やニヴァロックスFAR社の供給削減・停止の巻き起こした騒ぎによって、各社は自社製のムーブメントやアソートメントを作り出すことが必要になりました。

その間にも工作機械はすばらしい発展を遂げており、それまでは量産が不可能と思われていたほどの高いレベルの美しい外装と、個性ある自社製ムーブメントを持つ極めて魅力的なプロダクトたちがちまたにあふれ、リーマンショック後の中国の躍進に象徴される国際的に増大を続ける需要を潤し、時計業界は史上最高の業績を上げるに至りましたが、その反動として時計の価格は時計バブルといわれたリーマンショック直前の時期とも比較にならないほどに高価なものとなってしまいました。

多くのメゾンはクオリティを犠牲にすることなくコストを下げることに注力するようになり、繰り出してくる新作にも、一時ほどの派手な仕掛けは控える傾向が強くなってきているのです。

あらゆる意味でスイスのウォッチメゾンの中でトップに立ったロレックスが業界の風潮に合わせる必要はないでしょうが、当のロレックスにしても今以上に価格を上げるのは簡単なことではないはずです。

高い価格を維持するには、顧客が納得するだけの理由が必要であり、ロレックスにしてみても、新型ムーブメントの投入が必要であったのです。

今後もロレックスの動きに、ぜひ注目していきましょう。

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