ロレックスの値上げについて

ロレックスの値上げについて

2020年元旦、日本ロレックスは価格の改定を行い、モデルによっては5%以上もの値上げとなりました。ほぼすべてのモデルに渡る全面改定は2015年以来、約5年ぶりとなるもの。
この価格改定を東京オリンピックの年に実施したのは偶然なのでしょうか。それとも何らかの意図があるのでしょうか。
移り行く時代の中で、時計界の王者、ロレックスは何を目指しているのでしょうか。
ここで改めて考察してみましょう。
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2020年に行われたロレックスの値上げ

2020年1月1日、日本ロレックスは予告どおりの価格改定を行いました。
まずは主なモデルにおける改定前後の価格比較を行ってみましょう。

リファレンス番号 モデル名 改定前 改定後 値上げ幅 値上げ率
116500 デイトナ 1,309,000 1,387,100 78,100 5.63%
126710BLRO GMTマスターII 976,800 1,020,800 44,000 4.31%
126710BLNR GMTマスターII 976,800 1,020,800 44,000 4.31%
116610LN サブマリーナデイト 898,700 943,800 45,100 4.78%
116610LV サブマリーナデイト 954,800 987,800 33,000 3.34%
114060 サブマリーナ 787,600 832,700 45,100 5.42%
214270 エクスプローラー 687,500 687,500 0 0.00%
216570 エクスプローラーII 853,600 875,600 22,000 2.51%
126600 シードゥエラー4000 1,198,900 1,230,900 32,000 2.60%
126660 ディープシー 1,298,000 1,331,000 33,000 2.48%
126660 ディープシー Dブルー 1,332,100 1,365,100 33,000 2.42%
126622 ヨットマスター 1,243,000 1,265,000 22,000 1.74%
116680 ヨットマスターII 1,975,600 1,997,600 22,000 1.10%
116900 エアキング 654,500 676,500 22,000 3.25%
116400GV ミルガウス 864,600 876,700 12,100 1.38%
326934 スカイドゥエラー 1,520,200 1,564,200 44,000 2.81%
126711CHNR GMTマスターII 1,487,200 1,565,300 78,100 4.99%
116506 デイトナ プラチナ 7,936,500 8,013,500 77,000 0.96%

今回の値上げの背景

2015年以来約5年ぶりとなる今回の全面的値上げについては、為替レートの問題なのか、またはスイスからの仕入れ原価の値上げに対して、できる限り価格改定を行ってこなかったとうわさされる日本ロレックスが耐えられないレベルに達したのか。
いずれにしても他の国や地域における定価に対して安すぎる傾向にあるといわれていたことへの調整ではないかと思われます。

よく語られているとおり、ロレックスという会社は色々な面で秘密主義を貫いており、株主でもない一般ユーザーに会社の方針について説明する必要はない、ということでしょうか。いつもどおり、少なくとも今のところは、値上げの理由について公式な発表はないようです。

揺らぐことのないロレックスの市場価値

揺らぐことのないロレックスの市場価値

これは様々な機会に繰り返されていることではありますが、自社のプロダクトを安売りされないこと。市場におけるブランド価値を高く保つことは、ブランド戦略にとって重要です。

これに対して、現在も生産を続けている、ウェブサイトやカタログに掲載されている主力商品であるにもかかわらず、常に正規取扱店が欠品の状態で、それでも入手を望むとすればメーカーの定める定価以上、最大で2倍程度の金額を支払わなければならない状況をすでに20年以上に渡って維持している、ロレックスという会社の異常なまでの人気ぶりには、改めて驚かされる思いです。

究極のマーケティングとは、売り手が買ってほしい、利用してほしいと働きかけることなく、ユーザーが欲しがる状況を作り出すこと、などといいますが、ロレックスはまさにこれを実現している数少ない企業のひとつなのです。

実質的市場価格への影響

さて、2019年10月の消費税増税直後のタイミングとなった今回の値上げは、ユーザーがロレックスの購入を検討した際に実際に買える金額、すなわち実質的市場価格にどのような影響を及ぼすのかについて考えてみましょう。

上記の表は特に人気が高いスポーツモデルが中心になっており、これらについてはそれなりの強弱はあるものの、正規店の店頭で見つけることは非常に困難なモデルばかりといえます。

誰もがよく知るとおり、これらのモデルを入手しようとするなら、正規店で予約して数年かかるつもりで気長に待つか、長くは待てないとすれば並行店を利用するか、中古を含めて検討するしかないのが実情です。

すなわち、特に人気の高いモデルを入手しようとするなら並行店で探した方が早い、となるわけですが、当然のことながら並行品は海外の正規店から流れてきたもので、その価格は現地における定価や国内外での流通量、そして為替レートに直接的な影響を受けますが、日本国内の定価の変動には必ずしも直接に影響するとはいえないはずです。

価格変動の予測は困難さを増すばかり

価格変動の予測は困難さを増すばかり

しかし実際に価格コムの価格推移データを色々と眺めながら、ここ半年程度の値動きの大まかな流れを振り返れば、モデルごとのばらつきはあるものの、2019年6月初め頃に始まったロレックスの全体的相場下落が10月1日の消費税増税のタイミングに前後して復調をはじめ、年末に少し落ち着く方向に向かうものの、年明けのロレックス値上げタイミングから、モデルによっては再び上がり傾向に転じた状況が見て取れます。

消費税増税や年末年始の需要の変化などによって影響を受けるロレックスの値動きは、なかなかにして興味深いものがありますが、日本国内のロレックスの需要がインバウンド需要の大きな影響を受けるようになってからは、為替レートの大きな変動など、はっきりとした原因でもない限り、その値動きの理由について分析することは難しくなってしまいました。

並行店が実現可能な販売価格が日本ロレックスの定価を下回っている場合には、日本ロレックスの値上げは並行業者が価格を上げて利益を少しでも上積みするための格好の材料になり得るのでしょうが、国内定価以上の高騰が続いている現在、これは値上げの理由には使いにくいはずと思えます。

また為替レートについては、年末から1月にかけて1ドル109円前後で落ち着いており、価格に影響を与えるような動きではないように見えます。とすればやはり年始からの価格上昇傾向は、年末からの売れ行きの良さによる一時的な物不足によるものと考えるべきでしょう。

現行モデルにて廃盤とのうわさが流れているグリーンサブマリーナーや、定価が据え置かれたことですでに生産を終了しているとのうわさまで飛び出している現行のエクスプローラー等、さらに価格が上がる可能性を秘めたモデルも少なくない状況です。

2020年ロレックスの価格はどうなっていくのか

いずれにしても、すでにロレックスの時計を所有している人にとっては、定価や市場価格の上昇は歓迎されるのでしょうが、新たに購入を検討中の人にとってはますます手が届きにくくなっているといえるでしょう。

特に新たに機械式時計の魅力に目覚めた若い層が最初に手に入れる時計としては、ロレックスの時計はすでにハードルが高くなり過ぎた感があり、ロレックスを中心に腕時計の知識を深めていった現在40~50代の古い時計ファンたちにとっても、一抹の寂しさを感じさせる現在の状況。

オリンピックイヤーでもある2020年は、インバウンド需要の更なる大幅な伸びが予想されていますが、これに伴う更なる大きな動きが起きるのか起きないのか。

しばらくはロレックスから目が離せそうにありません。
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