ロレックスの寿命について
ロレックスの時計の寿命がふと心配になる。
それは時計をとっても気に入っていて、ずっと使っていたいからでしょう。
物を大切にするのは良いことだと思いますが、そのためにはそのものの性質や取り扱いについて理解することがまず重要です。
自分が想像する耐用年数を越えた古さのヴィンテージウォッチに興味を持って見るのも面白いかも知れません。
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ロレックスの寿命 高級機と実用機
ロレックスの時計、寿命はどのくらいなのでしょうか。
時計を大切に、いつまでも使い続けたいと思いますと、ついついそんな不安にも似た疑問がわいてくることもあるでしょう。
ロレックスの場合、基本的には精度と信頼性を優先した設計になっているため、比較的高いトルクを発生するゼンマイでしっかりとテンプを振る設定です。
こうでなければロレックスが持つ機械式時計としてトップクラスの精度は望むべくもないでしょう。
対して、例えばジャガー・ルクルト辺りのムーブメントは、必要最小限に近い、弱いトルクで、いかにしてしっかりと精度を確保するかに労力が割かれています。
これはここに繰り返すまでもなく、ゼンマイの発生するトルクが小さければ、各部への負担は軽減され、全体をより長持ちさせることができるからです。
そしてできるだけ弱い力でもしっかりと動くように、部品の1つ1つをしっかりと磨いて部品同士の摩擦を軽減する努力がなされています。
機会があったら、ジャガー・ルクルトの時計のゼンマイを巻いてみてください。
特に停止状態からゼンマイをまき始めたときの感触は、本当にゼンマイが巻き上がっているか不安になるほどに軽いはずです。
そこにロレックスで感じられるほどの、ひとつひとつの操作に対するしっかりとしたレスポンス、そしてこれに伴う安心感はなく、ロレックスばかりご愛用の方からすれば、少々不安になるかもしれません。
この違いについて誤解を恐れず、端的に表現するなら、ロレックスは実用時計であり、ジャガー・ルクルトは高級機である、となるでしょう。
実際にジャガー・ルクルトのムーブメントをベースとして広く使用してきたヴァシュロン・コンスタンタンしかり、オーデマ・ピゲしかり、何世代にもわたるほどのハイレベルな意味での長い寿命を目指して、すれすれの設計を張り巡らしているといいます。
ですからこういった更なるハイブランドの時計たちは、ロレックスほどの高精度は望むべくもない、となりますが、これはどちらが良い、または優れているという話ではなく、あくまで別物としてとらえるべきでしょう。
ロレックスの寿命 あなたが何を求めているか
もっともロレックスの新世代機、Cal.3200系では新開発のクロナジーエスケープメントの採用によって動力の伝達効率を改善したほか、各部品をより高い加工精度で製造することで、耐久性の向上への取り組みにもかなりの改善がなされているようです。こういった意味では高級機に少し近づいているとも考えられるでしょう。
つまりロレックスは実用機であり、その耐用年数は限られている、となるのかといいますと、実はそうでもないということもまた事実です。
新品の状態から5年以内や10年以内のすばらしい高精度を維持したいとすればさすがに厳しいですが、例えば日差で+15~20秒くらいでそれなりに動くとしても、致命的に信頼性を失った、とはならないはずです。
古くなったら古くなったなりに、いたわりの気持ちを持って時計に接してあげる。この気持ちさえあれば、ロレックスの時計はずっと使っていられるでしょう。
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ロレックスの寿命 既に寿命を迎えているかもしれない古い時計から感じられること
実際に現存する50年前に製造されたデイトジャストについて考えてみましょう。
ベルトはそれなりにくたびれ、伸びており、ケースもかなり痩せていて、文字盤や針の夜光ももう光らないのが普通ですが、実用できる範囲のコンディションである時計がどれ程多いことか。
約50年前にリリースされたCal.1570はロービートの名機と呼ばれるムーブメントですが、耐久性と精度の向上をひたすらに目指してきたロレックスの後継機たちは、Cal.1570を色々な意味で越えているから基幹ムーブメントとして投入されていることを忘れてはならないでしょう。
例えば現行のCal.3100番台のムーブメントを積んだ時計には、私は50年前のロレックス以上の耐久性が備わっていると信じて疑いません。
ロレックスの寿命 時計と末永く付き合うために
- 日頃から愛着といたわりを持って時計に接してあげること
- 時計をできるだけ奇麗に保つこと
- 使わないときは触らないこと、無意味にワインダーに入れっぱなしにしないこと
- 日の当たらない、湿気やほこりの少ない場所に保管すること
- 具合が悪くなったら分かる人に早めに相談し、対処すること
- 動作に問題が特に異常がなければそのまま使う~今どきのメンテナンスは5年に1回以下でもそんなに問題はないはずです
すなわち何ら特別なことはなく、正しく、大切にすることです。
これだけできていれば、きっとあなたの子孫にロレックスの時計を引き継いでいくことは十分に可能です。
愛機をぜひ、大切にしてあげてください。
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