ブランド時計の電池交換はどこでできる?並行輸入・海外購入品も可能?
お気に入りのブランド時計を見つけたら多くの方は愛着を感じ、できるだけ長く使いたいと考えるのではないでしょうか。ただ、高級品や並行輸入・海外購入品の修理は手間がかかるケースが多く、簡単に電池交換を行えるとは限りません。修理・電池交換を引き受けてくれるところを事前に把握しておくと、時計が動かなくなってから慌てて店舗を探す必要がなく安心です。
今回は、ブランド時計はどこで電池交換できるのか、また並行輸入・海外購入品も可能なのかなどについてご紹介します。
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ブランド時計の電池交換にトラブルは付き物、依頼先選びが肝心
時計には、電池を必要としない機械式と、電池によって動くクォーツ式のものが存在します。クォーツ式の時計は、内蔵されているクォーツ(水晶)が振動する力によって動いているため、正確に時を刻むには電力の供給が必要です。そのため、電池の残量が少なくなることで針が遅れ、電池が切れると完全に動かなくなります。
切れた電池を新しいものに交換すれば、また時計は動き出すはずです。ただ、長年電池交換をしないまま放っておくと、内部で電池から液漏れしてサビが生じるなどのトラブルが進行してしまう可能性もあります。
サビたクォーツ時計の電池交換を依頼すると、場合によっては部品の交換が必要になり、修理費が高くつく恐れがあります。また、サビの状態がひどければ、修理対応さえしてもらえないこともあり得ます。
「秒針の動きが一定ではない」「時間がずれている」などの異変は、時計本体の故障ではなく電池交換が必要な時期を迎えているからかもしれません。時計を長く愛用し続けるためには、電池切れを放っておかず、異常を感じたタイミングで速やかに対処するのが大切です。
高級ブランドの輸入時計であっても、クォーツ式であれば基本は同じです。
電池切れの際は時計技師に依頼し、電池交換する必要があります。
ただ、高級な時計には、電池交換の際にトラブルが付き物です。
具体的なトラブルには、以下のものが挙げられます。
- 電池交換が完了しても時計が動かない
- 無理な作業で時計に傷がついた、故障した
- 輸入時計を持ち込んだら、電池交換を断られた
- 純正品以外の部品を使われた
電池交換の依頼先を間違えると、時計そのものの価値が大きく下がってしまう可能性もあります。どれほどの高級ブランドのクォーツ時計であっても、電池交換のトラブルによって買取価格が数万円単位で低くなることも充分に考えられます。
電池交換は一見簡単な修理に思えますが、依頼先次第で思わぬトラブルが起こってしまうかもしれません。依頼先を吟味して、トラブル発生を防ぎましょう。
ブランド時計の電池交換 輸入時計の電池交換の依頼先4つ
時計の電池交換には、主に4つの依頼先があります。
4つの依頼先について、それぞれのメリット・デメリットを紹介していきます。
メーカー
時計を製造・販売しているメーカーに直接依頼をするという方法があります。電池交換も、立派な「修理メニュー」のひとつです。自社製品に対する正しい知識や高度な技術を有しており、メーカー側が責任を持って対応してくれるため、もっとも安心して任せられる依頼先といえます。さらに、電池交換とともにほかの部品や機能もチェックしてもらえるため、ユーザー側では分からなかった不具合も一緒に修理してくれることがあります。
人気のブランド時計の場合、日本の正規店や正規代理店が窓口となり、修理やメンテナンスを請け負ってくれます。
連絡先は保証書などに記載されているため、まずは連絡を取ってみるのがおすすめです。
安心・安全のメーカー修理ですが、「費用が高い」「修理期間が長い」というデメリットも存在しています。
以下でご紹介するそのほかの依頼先を選べば、数百円から数千円程度で完了できる電池交換も、メーカーに依頼をすると倍以上の価格を提示されるケースも少なくありません。
また、人気ブランドのメーカーには、全国から多数の時計が持ち込まれます。対応してもらえるまでに順番待ちが発生するかもしれません。
メーカーの窓口が遠方で、時計を配送して修理してもらう場合は、さらに修理期間が長引きます。メーカー修理を依頼する際は、どの程度時間がかかるか確認しておくのがおすすめです。
ホームセンターなどの時計修理受付
ホームセンター・ショッピングセンター・家電量販店・大型スーパーなどでは、売り場の一角で時計の電池交換に対応してくれるところがあります。
日常的な買い物のついでに依頼できる上、順番待ちが発生していなければわずか数十分で作業が完了するケースも多く、非常に身近な依頼先です。大きなトラブルがなければその日中に腕時計が手元に戻ってくる、という安心感がある点も魅力的でしょう。
メーカーや時計修理専門店と比較すると安価に電池交換してもらえますが、対応する時計技師の技術力差が大きいというデメリットも存在しています。
輸入時計はブランドやモデルによって、異なる特徴やクセを持っています。適切な知識を持ち合わせていない担当者にあたってしまうと、トラブルの原因になるかもしれません。
深刻なトラブルを避けるため、店舗によっては「高級ブランドの輸入時計は対応不可」と決めていることもあります。お手持ちのブランド時計は修理に対応しているかどうか、事前に確認しておきましょう。
時計修理専門店
時計修理を専門とするお店も、電池交換する場所の選択肢として挙げられます。ホームセンターやショッピングセンターほどではありませんが、こちらも身近な依頼先です。
時計修理専門店なら、時計技師のスキルも一定以上のレベルが見込めます。国内ブランドはもちろん輸入時計の電池交換にも対応できる店舗では、それを積極的にアピールしていることもあるため、一度チェックしてみましょう。
時計修理専門店のメリットは、メーカーと比較すると電池交換にかかる費用が安く、期間もそれほどかからない点です。
費用や期間などのバランスが良い依頼先ですが、店舗によって得意分野が異なる傾向にあります。また、お店によっては並行輸入品や海外ブランドを修理対象外としています。
時計修理専門店に依頼するときは、これまでの実績や技術力なども確認し、複数の店を比較検討することが重要です。
また、時計修理専門店は、街中の実店舗だけでなく、ネット上にも展開しています。ネットショップでは人と直接やり取りをする機会がなかったり、作業風景を間近で確認できなかったりするため、不安に感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際には、時計職人の最高峰といわれる技術試験の合格者「CMW(公認高級時計師)」が修理するショップもあります。街中だけでなく、ネット上の時計修理専門店もぜひ検索してみましょう。
デパート・百貨店
デパートの時計売り場に併設されている修理コーナーでは、電池の交換に対応しています。時計修理のプロフェッショナルを証明する国家資格の「時計修理技能士」が在籍している百貨店もあるので、確かな技術力のある専門家に修理を任せたい方におすすめです。
ただし、電池交換と一緒にほかの箇所の修理も必要になった場合、店舗によっては外注となる可能性があります。どのような外注先になるのか、しっかり確認しておきましょう。
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ブランド時計の電池交換 並行輸入品はメーカー修理が可能?
高級腕時計をお持ちの方の中には、並行輸入品を購入した方も多いのではないでしょうか。
並行輸入品の場合、メーカーや時計修理専門店が修理を受け付けてくれないことがあります。また、同じブランドから出された同じモデルでも、購入先によってメーカー修理の代金が変わることがあります。
特定のブランドでは、正規店で購入した時計に対し、修理代金の割引を実施しています。並行輸入品は割引が受けられないため、メンテナンス費用が割高です。電池交換するにも倍の金額が発生してしまうかもしれません。
ただ、すべてのブランドが並行輸入品と正規品の修理代金に差をつけているわけではありません。多くの時計メーカーが、並行輸入品も正規品と同価格で修理を行っています。
正規品より価格が抑えられた並行輸入品は魅力的です。正規品と並行輸入品の価格差が大きければ、高額な修理代金を支払ったとしても赤字にならない可能性があります。
メーカー修理にこだわる方は、修理可能かどうか、代金はいくらになるのかも計算して買うのがおすすめです。
高級ブランドそれぞれの電池交換対応
ブランド時計を電池交換する場合、多くのメーカーではカスタマーサービスやアフターサービスで対応しています。たいてい、受付窓口は正規の販売店か公認のサービスセンターです。
主なブランドの電池交換対応については、以下のとおりです。
エルメス
エルメスは正規店で購入すると2年間の国際保証を受けられますが、購入者から第三者に譲渡された時計は適用外になります。並行輸入品は、保証期間内でも国際保証によるメーカー修理は難しいと考えられます。
オメガ
オメガには、電池交換のみの単独サービスがありません。ほかに不具合が見当たらなくても、コンプリートメンテナンスが推奨されています。サービス料金は、18,000円からの設定です。
カルティエ
カルティエは時計の電池交換に対応しています。依頼するときには、修理品を正規のブティックに預けるか工房に郵送します。
シャネル
シャネルの場合、電池交換を中心にバッテリーサービスの担当は時計技術者です。交換作業は、裏蓋の開閉から48時間の動作点検まで含まれます。電池切れから長時間が経過すると、対応できない場合もあります。
ティファニー
ティファニーのブティックに修理を依頼する際には、通常、保証書が必要です。修理品の状態を技術者がチェックすると、見積もりや修理期間が案内されます。
ブルガリ
ブルガリは基本的に、クォーツ式時計の電池交換をブティックで受け付けます。修理品の動作確認や交換作業は、資格を持つ時計技術者の担当です。
ルイ・ヴィトン
一部店舗を除く全国のルイ・ヴィトンストアに直接持ち込む、またはルイ・ヴィトン公式サイトから修理申込書をダウンロード・記入して郵送することでクライアントケアサービスを受けられます。
郵送を選んだ場合、購入時の付属ボックスがない方にのみ、希望をすれば時計用の梱包キットを届けてもらえます。なお、作業開始より約5週間が納品の目安です。
タグ・ホイヤー
タグ・ホイヤーでは、個人向けのメーカー修理にピックアップサービスを提供しています。専用サイトで依頼を受けたら、1週間ほどで時計を集荷するシステムです。修理品の状態を確認し、見積もりが了承されると交換作業を実施します。
ブライトリング
ブライトリングは、購入者向けにカスタマーサービス「クラブ・ブライトリング」を用意しています。正規店で購入すると会費無料で入会できる特典のため、並行輸入品の購入者はサービスに申し込めないかもしれません。
ロンジン
ロンジンをメーカー修理するには、公認のサービスセンターに修理品を持ち込むか送付する必要があります。電池交換は基本的にレセプションサービスのみであり、費用は4,400円からの設定です。
モンブラン
モンブランの時計には国際保証が付されますが、電池には適用されません。修理費用が有料の場合、見積もりが承諾を得てから4~6週間で交換作業が実施されます。
ハミルトン
ハミルトンの場合、正規販売店かメーカー指定のサービスセンターが修理やメンテナンスの依頼を受けると専用ツールや検査機器を使って作業を進めます。
ティソ
ティソの電池交換サービスは、大きく簡易修理、パーシャルメンテナンス、コンプリートメンテナンスの3タイプです。費用は、それぞれ2,200円、6,050円、20,350円から設定されています。
パテック フィリップ
パテック フィリップの正規専門販売店の1つである「スフィア パテック フィリップ ブティック 東京」には、メンテナンス受付窓口が設けられています。電池交換をはじめ、ムーブメントやパッキンなどの検査を含めたクォーツ式の腕時計のメンテナンスは、23,100円で受け付けています。
納期は10日から2週間程度です。ただし、店舗ではなくサービスセンターでの作業となった場合は、価格と納期が変わってきます。また、購入日または直近のオーバーホールの完了日から4年未満のクォーツモデルのみが対象です。
セイコー
セイコーでは、厳しい品質基準をクリアした専用ボタン電池である「セイコー純正電池(SB電池)」を使用しているので、正規店への依頼を強くおすすめします。
セイコーオンライン修理受付では、時計の電池交換の依頼が可能です。申し込むと配送キットがポストに投函され、セイコーのサービスステーションで電池交換を行ないます。セイコーのウェブサイトで修理状況を確認できるので、見積もりや修理状況をすぐに把握したいときに便利です。
グランドセイコー
グランドセイコーでは電池交換を依頼すると、超音波によるケースやバンドの洗浄、リューズの操作性など時計全体を修理技能士にくまなくチェックしてもらえます。費用はオンラインクレジットカード決済なら1,540円、代金引換なら1,870円です。
グランドセイコー公式サイトの専用フォームから電池交換を申し込むと、発送キットが送られます。納期は2週間が目安です。
以上のように、ブランド時計を電池交換する際、メーカーによって対応方法には多少の差異が見られます。詳細については事前に受付窓口で確認しましょう。
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ブランド時計の電池交換 時計の電池や電池式時計の寿命について
時計の電池寿命
時計の電池寿命は、その時計がどのくらい電力を消費するか、各々の仕組みによって変わります。
例えばストップウオッチ機能つきの時計で、毎日のようにストップウオッチとしての機能を使っていたら、その分だけ電池がはやく消費されます。
シンプルな3針や2針の時計なら、2年以上は電池交換しなくて済むようです。リチウム電池ならさらに長く、最大で10年電池がもつものもあります。
また、時計を購入してから年月がたつほど、電池の消費量は多くなる傾向にあります。時計内部のムーブメントに汚れがたまり、時計を動かすのに多くの力を使うようになるためです。
電池もちが悪くなってきたと感じたら、点検に出すのがおすすめです。
電池式の時計そのものの寿命は、平均10年といわれています。時計内部に使われている回路が10年ほどで壊れてしまうことが多いためです。
10年使った時計が止まってしまった場合は、電池交換ではなく買い替えが必要になるかもしれません。
電池式時計そのものの寿命
ブランド時計の場合、クォーツ式に使われる電池の寿命は2~3年です。
時計そのものの平均寿命は10年といわれますが、メーカーごとに幅があり、日頃のメンテナンス方法によっても左右されます。
クォーツ式のブランド時計は交換品の保有期間を10年ほどに限るケースが多く、修理しながら一生にわたり使い続けるのは難しいといえるでしょう。少しでも長持ちさせるには、定期的なメンテナンスやはやめの電池交換が大切です。
ブランド時計の電池交換 高級輸入時計の電池交換に注意しなければならない理由
時計の中でも、高級輸入時計の電池交換を依頼する際は、特に注意が必要です。
壊れてしまったときの損害が大きいのはもちろんですが、それ以外にもいくつかの理由があります。
ひとつは、ブランド時計特有の特殊な形状です。
ブランド時計の多くはデザインを重視して作られているため、修理の際も特別な技術が必要になる可能性があります。
ブランド時計の取り扱いに慣れていない店に依頼するのは避けたほうが無難です。
もうひとつの理由は、電池交換以外のメンテナンスが必要になったときの対応です。
例えば、ブランド時計はブレスバンド部分のデザインにもこだわって作られているものが多く、ピン部分に負担がかかりがちです。
電池交換の際は、ピン部分をはじめ、電池以外の部分もチェックしてくれる店に依頼するのがおすすめです。
思わぬところに異常が見つかり、早めの修理が可能になるかもしれません。高級輸入時計の取り扱い実績が豊富な店なら、電池交換の際に異常を発見してもらいやすくなるはずです。
ブランド時計の電池交換を自分で行うのは避けよう
時計の電池交換の値段はさまざまですが、高級時計になると電池を入れ替えるだけでも高額の費用が発生します。依頼先によっては数日から数週間にわたり待たされる可能性があり、すぐに時計を使えない可能性があります。時計技師に頼まず、自分で電池交換したいと考える方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、電池交換はプロに任せた方が安心です。
時計の蓋を外す際は、工具を使ってこじ開けます。ほとんど隙間のないスペースに工具を入れるため、慣れていない方が行うと力の加減が分からず、部品に傷をつけてしまうおそれがあります。
特に防水タイプの時計は水の侵入を防ぐために蓋が固く閉じられていることが多いため、慣れていない方ではうまく開けられない可能性が高いです。
また、修理中に無理な力が加わると、歯車やローターといった部品がずれる可能性があります。
内部の部品がずれてしまうと電池交換しても時計が動かなくなるため、結局修理に出すことになるかもしれません。部品は非常に小さいので、作業中にどこかへ紛失してしまう恐れも考えられます。
さらに、自力で修理しようとして時計が壊れてしまった場合は、たとえメーカーが設けている期間内であったとしてもメーカー保証がきかないことが大半です。
リスクを避けるためにも、電池の交換はできるだけ修理士に依頼しましょう。
ブランド時計の電池交換 依頼先もいろいろ…信頼できる店舗を見つけよう
時計の電池寿命は約2年で、モデルや電池の種類によっても電池がもつ期間は変わります。電池で動く時計を使っている以上、いずれ電池交換は必要になるため、修理依頼先は前もって吟味しておくのがおすすめです。
依頼先を選ぶ上で大切なのは「自分の時計を安心してお任せできる相手を見つけること」です。
時計を長く使っていきたいなら、多少のコスト高には目をつぶり、メーカーに修理対応を依頼しても良いかもしれません。
ただ、並行輸入品に関してはメーカーが修理を拒否している場合や、代金が割高になる場合もあります。並行輸入品をお使いの方は、お手持ちの時計のメーカーはどういった対応になっているか確認しておきましょう。
また、高級な輸入時計は特に取り扱いが難しく、間違った扱い方をすると壊れてしまうおそれがあります。愛用の時計に思わぬトラブルが起きないよう、高級輸入時計の知識が豊富な修理店に依頼しましょう。
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