時計の買取事例から見える買取店の考え方
中古時計業界では時計価格の高騰とともに買取価格、販売価格ともに、より競争が激化しているように見えます。
そんな中繰り出されるお店の広告も自然と熱を帯び、過激な表現になってしまいがちです。
対して私たちは利用者として、冷静にお店を見極めていく必要性が高まってきているように感じます。
2024年時計の買取相場急上昇中!! さらに現在相場の影響で時計の価値が急上昇しています! 時計を売るなら今がチャンス! ロレックスやオメガなど買取なら「なんぼや」にお任せください。
1.時計の買取事例と罠
よく中古の買取店や並行店の広告に、こんな時計をいくらで買いました、という内容を載せているのを見かけます。
ここに繰り返すまでもなく、いかにそのお店の出す査定額が高く、顧客満足につながっているかをアピールするためのもの、と考えるべきでしょう。
当然その買取事例にはコンディションの詳細などについて併記されていることは少なく、同じ時計を持っている人はコンディションや附属品の有無に関わらず、買取事例同等の査定額を期待してしまうという罠に陥る危険性が潜んでいます。
例えば50万円程度で買取される可能性のあるロレックスの場合、十分に良品と言える範囲でも、附属品の有無と実際のコンディション差によって、実際には10万円程度は下にぶれる可能性があることを忘れないようにしたいものです。
2.不要な時計いつでも現金で買います!とあっても…
実際にルーペ片手に外装を確認し、タイムグラファーでムーブメントの具合を見て、ブレスレットを外し、裏蓋を開けて全ての番号を確認してみても、最近の文字盤の複製やジェムセッティングの技術は、熟練の職人の目をも欺くほどのものになっている、という意識は持つ必要があります。
すなわち、店舗内で確認できる事実だけでなく、文字盤裏側の様子を確認することや、メーカーしか持ち得ない番号同士の照合に関するデータまで確認しなければ、どんな人でも贋物をつかんでしまう時代です。
このリスクを正確に認識できている店は恐らくは少数であり、特に文字盤の付加価値だけで価格が1.5倍以上に跳ね上がる類の時計を、買取事例そのまま買ってしまうような店は、まずそのリスクを理解していないと見て大きく外すことはないでしょう。
これはしばらくの期間、この類の商品を扱っていれば、いやでもクレームとなって跳ね返ってくるもので、頻度が低いからといって無視をしている店は、いずれ顧客からの信頼を失うことになるでしょう。
反対にそのリスクを取らない、ある意味良心的な店であれば、仮の査定額を出して預かり証を作成した上で時計を預かり、しかるべき検査の上で確信が持てた時のみ買取を行う、というプロセスを踏むことと思います。
すなわち、どんな物でもその場で現金を払う方法はとらないはずなのです。
売り手にとってはその場で買取事例に近い現金を支払う店の方がありがたいでしょうが、そのような店で高価な時計を買うのは考えた方がよいかも知れません。
3.信頼できる人、信頼できるお店と付き合うようにしたいもの
本物かどうかの確信を持てるはずのない方法で買う店は、もちろん本物かどうか分からない時計を売る店と見てよいでしょう。
これは別の言い方をすれば、時計を扱っていることへの誇りの欠如を意味するとも言えるでしょう。
特にインターネットの普及によって、どの店が、どんな値段で、どんな時計を売っているのか。こういった時計の買取事例が、誰にでも簡単に調べられるようになりました。
ノウハウ蓄積の浅い会社でも中古時計の販売に参入しやすくなったと言えるでしょう。
また時計修理会社も探しやすくなりましたから、なおのこと中古時計を扱うハードルが下がったと見て間違いないでしょう。
これは当然ですが、単に業界経験の長さを指しているわけではありません。
時計に深い関心を持っている方なら、あなたが利用しているお店がどちらの種類のお店か、すぐにお気付きになることでしょう。
査定は無料で、相場にもとづく適正価格をご提示します。ぜひお近くの店舗へお越しください。
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4.時計店、買取店は顧客に夢を与えられる存在であるべき
21世紀、GPSソーラーウォッチやスマートウォッチまで出現して、機械式時計は本格的に古典化が進んでいるといえるでしょう。
それでもなぜ機械式時計にこだわる人が存在し、新しいファンを獲得できるのか。
それは機械式時計ならではの楽しみというものがあるからに違いないでしょう。
誰もつまらない思いをしたくて時計屋に訪れる人などいないはずなのです。
再び時計店、買取店が淘汰される時代がすぐそこまで来ているのかも知れません。
現在ブランド時計の買取相場が上がっています
写真を撮って送るだけ、店舗に行く前に買取金額が無料で分かります。