時計のリューズが取れた!回らない!よくあるトラブルと対処法
時計のリューズは、調整やゼンマイの巻き上げなどで頻繁に使用することから、トラブルが少なくありません。大切な時計のリューズが取れたり、回らなくなったりしたら、速やかに時計専門店へご相談ください。
時計のリューズとは
そもそも時計のリューズとは、腕時計や懐中時計のなかでも、時刻・日付の調整を行う部分です。手巻き式の時計では、リューズがゼンマイの巻き上げを行う役割も担っています。
腕時計の場合、リューズは本体の側面、3時の位置に付いていることが一般的です。一方で懐中時計の場合は、本体の上部、紐や鎖を付けて吊り下げる部分に付いています。
リューズという名称は、お寺にある釣り鐘の飾りが由来だとされています。大きな鐘を吊り下げる部分には、竜の頭の形をした飾りが付いていますが、これが名前の元になった「竜頭(りゅうず)」です。
江戸~明治時代の頃、日本に懐中時計が伝わった際、時計を吊り下げる部分がお寺の鐘に倣って「りゅうず」と呼ばれるようになったといいます。そこから、現代では時計の一部分の名称として、リューズという呼び方が定着するようになりました。
時計のリューズでよくあるトラブル
腕時計や懐中時計のリューズは、普段から調整でよく使う部分だからこそ、トラブルが起こってしまうことが少なくありません。ここでは、時計のリューズによく発生するトラブルや、考えられる原因をご紹介します。
時計のリューズが取れてしまったら?
時計のリューズは「抜けてしまった」「取れてしまった」などのトラブルが起こりやすい部分です。手巻き式の時計のように毎日リューズを巻いている場合は、特に注意が必要となります。部品に多くの負担がかかっていたり、部品が緩んでしまったりすることが、リューズが取れる主な原因だと考えられるでしょう。大切な時計のリューズが取れると不安になる方も多いですが、決して珍しくないトラブルです。
時計のリューズが回らない場合は?
時計のリューズは回して使いますが「固くて回りにくい」「空回りしてしまう」といった回す動作に関するトラブルもよく見受けられます。リューズが固くて回らない場合は、部品の油切れや、サビの発生などが原因として考えられるでしょう。一方、リューズが空回りする場合は、内部にごみなどの異物が入ってしまったり、部品が劣化していたりすることが原因だと考えられます。
時計のリューズのトラブルを防ぐには
大切な時計を長く使い続けるにあたり、経年劣化を避けることはできません。リューズのトラブルを完全に防ぐのは難しいといえます。だからこそ、時計の状態を良好に保つために日頃から適切なリューズの巻き方や引き出し方、力加減などを守り、経年劣化による影響をできるだけ抑えることが重要です。また、時計専門店で定期的なメンテナンスを受けるのも、大切な時計を長持ちさせるために必要だといえます。正しいお手入れと管理によってリューズのトラブルを防ぎましょう。
時計のリューズを修理する方法
もしも前述したようなリューズのトラブルが発生したら、時計専門店での部品交換や修理、オーバーホールなどで対応する必要があります。なかでもオーバーホールは、時計のムーブメントを分解して、部品の洗浄や交換、注油などを行う大切なメンテナンスです。トラブルの発生後に限らず、定期的に行うことが推奨されています。
なお、時計のリューズの修理は非常に繊細な作業となるため、ご自身で対応するのは避けたほうが無難です。また、外れてしまったリューズは、無理に押し込んだりしないようにしましょう。トラブルの原因がわからなくなるなど、却って状況が悪化してしまうおそれがあります。リューズが取れてしまった場合は、時計と部品をそのままの状態で時計専門店へお持ちください。
ハイブランドの時計は専門店で修理を
精密で高価なハイブランドの時計にトラブルが生じたら、時計専門店で修理を受けるのが望ましいといえます。その際は、技術力の高い時計技師が在籍し、ハイブランドの修理実績が豊富な、信頼できる店舗を選ぶことがポイントです。「同じブランドの修理実績があるか?」「時計技師の技術レベルは高いか?」といった観点で情報をチェックした上で店舗を選びましょう。
まとめ
時計のリューズの代表的なトラブルをご紹介しました。修理費用や修理時間がかかる手間から故障をした時計を使わない放置してしまっている方は少なくありません。そのような時計は一度買取専門店へ査定に出してみるのはどうでしょうか?
部品が欠けている、止まっている、水没してしまったなど壊れてしまった時計でも高額査定になる可能性があります。特にブランド時計は、高価買取されるケースが非常に多く、新しい時計の買い替え資金に故障した時計を売却する方も多いです。
故障した時計の相談なら状態に関わらず、お気軽に「なんぼや」にご相談ください。