【幻のバーキン】ヒマラヤの資産価値は2000万円以上!?なぜここまで高いのか
「バーキンヒマラヤ」は、エルメスの中でも最も高価なバッグとして知られています。
定価800万円という価格だけでなく、その存在自体に希少性があることから「幻のバーキン」とも呼ばれています。
国内市場でも、2000万円以上という定価の倍以上の価格で取引されており、エルメスの中でも特別な存在になっているのです。
バーキンヒマラヤがなぜここまで高いのか
クロコダイルレザーの最高級品を使用
「バーキンヒマラヤ」は、その名が示す通り、ヒマラヤ山脈を思わせるような美しいグラデーションが特徴的なバッグになっていて、その見た目からも分かるようにワニ革が使用されています。
ワニ革自体、乱獲の歴史により1973年の「ワシントン条約」で規制がかけられています。
そのため、ワニ革の8割は養殖のワニからで野生のワニは捕獲数を調整しているため、現在は非常に希少な素材になっています。
養殖をする場合にも成長には約10年はかかり、飼育のコストもかかってきます。
「バーキンヒマラヤ」が使用している素材は、ナイル川流域に生息するナイルクロコダイルで、学名である「ニロティカス」からとった『ニロティカスマット素材』が利用されています。
『ニロティカスマット素材』は染色などの加工に弱い素材になっており、天然の素材をそのまま製品に利用しています。そのため、素材本来の良し悪しが出やすく、加工でごまかせないので「班の大きさの均一さ」「透き通る白さ」「ラインの分断加減」など厳しい選定方法で選ばれた素材が「ヒマラヤ」として利用されているのです。
ワニ革自体の希少性と、さらにそこから天然素材という人間の手ではどうにもできない部分が「バーキンヒマラヤ」の価値を高めています。
流通量が限りなく少ない
エルメスが年間に生産するバーキンの中で、ヒマラヤはわずかな量しか生産されません。
年間でも「バーキンヒマラヤ」が販売されているのは数個から数十個程度です。
これは素材の希少性もさることながら、製造工程が非常に難しく、選りすぐりのタンナー(職人)が皮から革に1つ1つ手作業で加工しているためでもあります。
バーキンヒマラヤの入手方法
エルメスは通常の「バーキン」でさえ、店舗に行って入手できるものではありません。
店舗に何度も通って信頼された顧客のみが紹介されるアイテムです。
「バーキン」の最高級品である「ヒマラヤ」になると、信頼された顧客でも購入する機会はなかなかないと言われています。
一説によると「バーキンヒマラヤ」を紹介してもらうまで、5〜10年かかると言われ、エルメスユーザーとして『3000〜4000万円』の利用が必要とも言われています。
もちろん、これはあくまで目安ですが、それでも多くのVIPたちが求めている最高級品なのです。
持ってる人はどんな人?芸能人?
エルメスの顧客の中でも超VIPのみが紹介してもらえる「バーキンヒマラヤ」ですが、世界のセレブでも所有している方がいます。
サッカー選手でも有名なデビッド・ベッカムの奥さん『ヴィクトリア・ベッカム』が「シルバー・ヒマラヤン」と言われる「バーキンヒマラヤ」を所有していることは有名です。
他にも、
- ジェニファー・ロペス
- タマラ・エクレストン
など、いわゆるセレブと呼ばれる人が「バーキンヒマラヤ」を所有していることを公言しています。
もちろん、セレブや芸能人じゃないと入手できないわけではありません。
日本でも銀座のクラブオーナーや一般人の方も「バーキンヒマラヤ」を所有してらっしゃる方もいます。
どれだけお金を持っていようと、知名度があろうと、大事なのは「エルメスを持つのにふさわしいお客様かどうか」になるのでしょう。
バーキンヒマラヤの買取価格は定価の2倍を超える
「バーキンヒマラヤ」は国内直営店での定価はおよそ800万円ほどです。
前述したとおり、VIPでも購入ができない希少性の高い「バーキン」になるので、中古市場での需要も非常に高く、買取価格は定価の2倍近くになることも多いようです。
2017年には、「バーキンヒマラヤ」がクリスティーズのオークションに出品され、なんと約4200万円という過去最高額で落札されたことがあります。
これは245個ものダイヤモンドを使った特殊なものであったことやヒマラヤバーキンの生産終了がささやかれていた時期と重なったなどの要因がありますが、それだけ「バーキンヒマラヤ」に需要があることが分かります。
ヒマラヤは状態の良し悪しが顕著に出る
バッグなどのブランドアイテムは状態の良し悪しで大きく買取価格も変わってきます。
特に天然素材を使った白を基調とした「ヒマラヤ」は非常に色焼けしやすいという特徴を持っています。
直射日光に弱い素材のため、他の素材と比べても状態の良し悪しが顕著に出やすいのです。
保管方法を徹底している場合は所有し続けるのも手ですが、資産として高く売りたいと考えている方は状態が悪くなる前に買取に出すことをオススメします。
フリマサイトなど個人間の取引はトラブルの元になります。また、最近は「バーキンヒマラヤ」の偽物も横行しているようです。
買い取ってもらう場合も購入する場合も信頼のある専門店舗を利用するのがいいでしょう。
なんぼやでは、全国に店舗を展開しており、経験豊かなバリューデザイナーが適正価格でブランド品の買取を行っています。ぜひ気軽にご相談いただけると幸いです。