エルメスのバーキンはなぜ高いのか レギュラーモデル200万円以上!?
エルメスはフランスが世界に誇る人気ブランドです。日本でも非常に人気が高く、多くの女性の憧れとなっています。同ブランドは、多種多様なアイテムをラインナップしていますが、その中でも女性人気の高いバッグが「バーキン」です。
バーキンはラグジュアリーブランドバッグの中でも、非常に高価な部類に入ります。一方で、バーキンはなぜ高いのか、疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか?本記事では、バーキンが高値で買取されている理由や、このバッグが持つ価値について詳しくご紹介します。
エルメスのバーキン 限られた顧客にのみ手にできる「ステータス」
サイズや使用素材によって異なりますが、バーキンの2020年時点の定価は、「バーキン35」のオートクチュールで200万円を超えます。また、希少な素材のアリゲーターやクロコダイル系においては、500万円オーバーと非常に高価です。もっとも安価なトゴやスイフトでも160万円以上となっており、レギュラーラインナップとして販売されているブランドバッグの中では、トップクラスの価格帯といえるでしょう。
そんなバーキンですが、極めて入手が難しいバックとして知られます。ここではバーキンの入手方法についてご紹介します。
エルメスの優良顧客になる
バーキンは定価を支払ったとしても、購入できるのはごく一部の顧客のみです。
特に日本国内では、正規店であってもなかなか購入することができません。しかし正規店での購入は、プレミアム価格がつけられるバーキンを定価で入手できます。購入履歴を重ね、店舗に幾度となく出向き、エルメスのスタッフと親しくなることでその可能性が高まるでしょう。
ただし、エルメスアイテムは高価なものばかりです。無理に購入履歴を重ねず、自分が気に入ったものを購入するようにしましょう。
中古市場へ目を向ける
海外のエルメス直営店から仕入れている専門店などであれば、まだ入手しやすいものの、定価プラス50万円~での販売となっているケースがほとんどです。リユース市場においても流通数が少なく、ほとんど値段が下がりません。コンディションの良いものであれば、定価かそれ以上の値段がつけられていることもあります。
しかしバーキンを確実に手に入れたいのであれば、正規店での購入よりは可能性が高い方法といえるでしょう。さらにもう販売されることのない廃盤モデルが手に入ることもあります。
なお、エルメスはハイブランドのなかでもコピー品が多く出回るブランドです。そのため個人間での売買ではなく、鑑定力に信頼のおける買取店からの購入をおすすめします。
このように、エルメスのバーキンは単に定価が高いだけでなく、入手自体が困難です。だからこそ、正規店でバーキンを手にするということは、限られた顧客だけに許されたステータスとなります。
正規店や定価にこだわらないといった方や、廃盤モデルを入手したい場合は中古市場にも注目してみてください。
まだまだある!エルメスのバーキンが高い理由
バーキンがここまで高価である理由は、入手の難しさだけではありません。他にも次のような理由が挙げられます。
●職人の手作業で作られているため
●高品質素材を使用しているため
●アフターサポートの信頼性が高いため
職人の手作業で作られているため
エルメスのアイテムは、高い技術力を持った職人たちによって手作業で作られています。バーキンも例にもれず、一針ずつ職人が手をかけ作り上げるため、大量生産が難しい状態です。しかしバーキンの厳格な基準をクリアし、エルメスが誇る高品質なものを維持し続けるためには、職人による手作業での制作は欠かせません。
高品質素材を使用しているため
エルメスが使用するレザーは厳しく選ばれています。このこだわりこそがエルメスの重要なコンセプトであり、選定基準に妥協はありません。トップクラスを誇るタンナーから最上級ともいわれる革を仕入れ、エルメス独自のレザーアイテムを生み出してます。
バーキンに使用される主な素材は以下のようなものです。
● トリヨンクレマンス
● ヴォー・クリスペ・トゴ
● オーストリッチ
● リザード
● クロコダイル
中でも、希少素材のクロコダイルを使用したバーキンは入手が難しく、中古市場でもリセールバリューが高いと有名です。
これらの最高級といわれる素材を使用していることも、バーキンの価格を押し上げる要因であると言えるでしょう。
アフターサポートの信頼性が高いため
エルメスはアフターサポートが手厚く、バーキンが壊れてしまっても修理に対応してくれます。エルメスは世界の12か所に工房を保有しており、高い技術を持った職人がリペアやほつれてしまったステッチの補修などを行います。
さらに、バーキンに与えられたIDから製作を担当した職人を割り出し、直接修理してもらうことも可能です。エルメスのアイテムを長く愛用していく上で、このアフターサポートの手厚さは、購入者に大きなメリットをもたらしてくれます。
エルメスのバーキン グレードと種類について
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エルメスを象徴するバーキンですが、高い人気に合わせてラインナップを豊富に用意しています。例えば、レギュラーラインナップ。定番の「オーストリッチ」をはじめとして、「トゴ」、「ヴォーエプソン」、「トリヨンクレマンス」、「スイフト」、「リザード」、「アリゲーター」、「クロコダイル」などがあります。デザインやカラーバリエーションも含むと、選択肢は無数に存在するといっても過言ではありません。
そんなバーキンにおいて、「幻」や「激レア」と呼ばれるモデルがいくつか存在します。そのひとつが「ヒマラヤ」です。ヒマラヤは、メイン素材に厳選したナイル川のクロコダイルの革を使用し、美しい白とベージュに染め上げたモデルです。そのデザインは、悠久のヒマラヤ山脈を想起させます。
ただでさえクロコダイル素材のバーキンは希少で、入手困難な状態が続いています。その中でも、ヒマラヤは特に希少性の高いアイテムです。正規販売店で目にする機会はありませんが、ごく希に中古ブランド販売店で販売されていることがあります。エルメスファン、バーキンファンであれば、ぜひとも手にしたい代物です。
また、エルメスでは上顧客限定で「パーソナルオーダー」というサービスを提供しています。これは顧客の好みに応じて素材やサイズ、カラーを指定し、世界に1つだけのバーキンを注文できるサービスです。
一般顧客は利用できず、その存在も公表されているわけではないため、文字通り“幻のバーキン”といえるでしょう。パーソナルオーダー、パーソナルカラーのバーキンを手にすることは、世界中のバーキンファンの夢となっています。
「なんぼや」は貴重なバーキンをはじめ、様々なエルメスの商品の買取実績を公開しています。
貴重なアリゲーターモデルの商品など価値が高いエルメスの買取実績を確認することも出来ますので、エルメスの買取相場について気になる方はこちらをご覧ください。
エルメスのバーキン 高額化が進む価格
近年、エルメスに限らずほかのハイブランドも続々と値上げを発表しています。一年間に複数回行われることも珍しくなく、バーキンも値上がり傾向にあります。
ここではバーキンの価格推移や、値上げの背景についてご紹介しましょう。
バーキンの価格推移
エルメスは、定期的に価格改定を行っています。それにともない、バーキンの販売価格は右肩上がりで高額化しています。例えば、「バーキン35」のオートクチュールは、2000年頃には50万円ほどで購入することができました。しかし、現在の定価は200万円以上です。正規店以外の専門店では、250万円を超えます。つまり、わずか20年ほどで、4倍以上の価格になっているのです。今後も新品価格の高額化が予測されるため、お求めの方ははやめに買うべきかもしれません。
また、リユース市場でもバーキンは圧倒的な人気を誇ります。製造年が古いものであっても、
状態さえ良ければ定価以上で売れる
ケースが少なくありません。このように、リセールバリューまで考えると、バーキンの現在の価格は決して高くはないのです。
バーキンの値上げの背景
エルメスが値上げを実施する背景には、エネルギーの高騰や人件費の上昇、需給バランスの崩壊といった要因が挙げられます。また、バーキンに使用する素材も入手しづらくなっており、さまざまな要因が絡みあって値上げが行われているのです。
バーキンの品質担保やエルメスが長年守り続けてきた伝統手法をこれからも維持するには、この価格改定はやむを得ないといえるでしょう。
エルメスのバーキンまとめ
エルメスのバーキンは、とても高価なバッグとして知られています。さらにバッグ自体の品質も高く、希少で入手困難なこともあり、限られた顧客のみしか購入できません。レギュラーラインナップのバーキンでも十分な価値がありますが、「幻」と呼ばれるヒマラヤや、パーソナルオーダー品になると、その価値はさらに高くなります。
また、中古市場でも高い人気を誇るバーキンは、定価以上で買取される可能性が高くなります。資産的価値もありますので、たとえ高価であっても、購入する価値は十分にあるでしょう。