2023年11月17日

バーキン値上げの真相！中古市場で高値がつく理由

1 バーキンの種類と定価
2 バーキンの値上がりの背景
3 バーキンの値上げは今後も続く？
4 まとめ

高級ブランド「エルメス」のアイコニックなバッグといえば、「バーキン」を思い浮かべるでしょう。バーキンは極めて希少性が高く、中古市場においても高値で取引されています。そんなバーキンですが、2023年から値上げが続いていることをご存じでしょうか。
今回は、バーキン25・バーキン30・バーキン35・バーキン40の特徴、2023年2月時点での最新価格、さらに中古市場での価格動向まで網羅的に解説します。

バーキンの種類と定価

バーキン25

のバーキン25は横幅約25cm・縦約21cm・マチ約13cmと、全サイズでもっとも小さく、その可愛らしいデザインから人気です。コンパクトですが、長財布程度は収納できるスペースがあるため、実用性の高さが評価されています。
バーキン25は素材によって価格が違い、トゴ・トリヨンは1,331,000円、スイフトは1,386,000円です。これらは2023年2月の目安で、今後の市場動向により変動する可能性があります。
バーキン25はディナーや友人との食事、ショッピングなど、日常のさまざまなシーンにマッチするアイテムです。カラーバリエーションも豊富で、ベーシックからビビッド、パステルなどあります。

バーキン30

バーキン30は、2本のハンドルと背面のファスナーポケットが特徴的なバッグです。サイズは横幅約30cm・縦約22cm・マチ約16cmで、この大きさは日本人の体格に合っているといわれます。
2023年1月25日の価格改定後、トゴ・トリヨンの定価は1,606,000円となりました。改定前の定価から約10.6%の増加となっています。カラーエトープやブラックが人気、これらはエレガントでありつつ、カジュアルにも使えるのでコーディネートがしやすいでしょう。

バーキン35

バーキン35はB5サイズのノートも収納できるほどの大きさがあり、ビジネスからデイリーまで幅広く使えます。サイズは横幅約35cm、縦約27cm、マチ約18cmとなっており、たくさんの物が入ります。とりわけ収納力と利便性が高く評価されており、ダブルハンドル設計によって開口部が大きく、荷物の出し入れもスムーズです。なお、定価はトゴ・トリヨで1,804,000円となります。

バーキン40

バーキン40は横幅約40cm、縦約30cm、奥行き21cmと、ゆとりのあるサイズ感が特徴です。男性も違和感なく持てるバーキンであり、仕事から日帰り旅行まで、多彩なシーンにマッチします。このサイズのバーキンは革の面積が多く、新品・中古品を問わず流通量が多くありません。価格は素材によって変わり、トゴ・トリヨで1,947,000円です。

バーキンの値上がりの背景

供給量・流通数の低下

バーキンが値上がりした要因のひとつに、新型コロナウイルスの感染拡大が挙げられます。2020年以降、パンデミックの影響で原材料が不足し、エルメス側も供給量を減らしました。その結果、元より流通数の少ないバーキンの希少性が高まり、新品・中古どちらも取引価格が高騰したのです。

国内定価の改定

価格改定もバーキン値上げを招いた要因です。2022年から2023年にかけて、エルメスは複数回にわたって自社製品の価格改定を行いました。たとえば、2023年1月25日には、バーキンの価格が7%から10%程度上昇しました。バーキン25（トゴ）の国内定価は1,160,000円から1,340,000円となり、200,000円程度の値上げとなっています。

投資目的で購入する層がいる

消耗品であるバッグの中で、バーキンほどの資産価値を持つアイテムは珍しいでしょう。バーキンは、海外セレブも投資目的で購入しているとされます。
実際、その希少性と資産価値から、バーキンは35年間にわたって価格が上昇し続けています。今後も価格が上がる可能性が高いとされているので、投資対象になり得るのです。

バーキンの値上げは今後も続く？

あくまでも推察の域ですが、バーキンの価格は今後も続くと考えられます。第一に、エルメスのバーキンは最高級の素材を熟練職人技で手作業作る逸品であり、流通数が限りなく抑えられています。欲しくても買えないことがほとんどです。
バーキンの供給量が減少している一方、需要は依然として高い状態にあります。この状態が二次市場での価格高騰を引き起こしています。高すぎる希少性、そしてエルメス側が意図的に販売数を抑えていることから、取引価格が下がる可能性はゼロに近いでしょう。むしろ、引き続き定価の値上げと、中古市場における価格高騰が続くと予想されます。