現在は廃盤となったロレックス「サンダーバード」当時の参考定価と中古価格を紹介

値上げが続くロレックスの「サンダーバード」。現在70万前後で取引されていますが、このサンダーバードの定価が気になる方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、サンダーバードの当時の定価や現在の中古市場価格を詳しく掘り下げてご紹介します。

中古のロレックスを購入する場合の注意点なども知れるので、是非最後までご覧ください。

ロレックス「サンダーバード」とは

ここでは「サンダーバード」の基本情報として、以下4点をご紹介します。

• サンダーバードの愛称
• サンダーバードの特徴
• 世代と変遷
• デイトジャストとの関係

サンダーバードの愛称

ロレックスの「サンダーバード」は愛称であり、正式名称は「オイスターパーペチュアルデイトジャスト」です。1956年アメリカ空軍アクロバットチーム「サンダーバース」の隊長が引退記念として特注したことで、サンダーバードという愛称で呼ばれるようになりました。

「サンダーバード」という名称はそれ以降、「デイトジャストに回転ベゼルを搭載したモデル」の総称として使われています。

サンダーバードの特徴

サンダーバードの最大の特徴はそのデザインにあります。

サンダーバードには、ドレッシーなデザインをベースにしながらスポーツモデルに搭載される回転ベゼルが採用されています。

この「フォーマルとスポーツの中間」という、他のモデルにはない独特な魅力がサンダーバードの特徴です。

世代と変遷

サンダーバードは1956年の発表以来、以下のように5世代に渡り販売され続けました。

各世代はデザインに大きな変更点はなく、一目でサンダーバードと識別できる特徴的なデザインを持ち、長らくファンに愛されました。

そして2004年、サンダーバードと同じように回転ベゼルを持つ「新生ターノグラフ」の登場により、約50年の歴史に幕を下ろしています。

デイトジャストとの関係

デイトジャストはフォーマルシーンに特化しています。サンダーバードは基本的にはフォーマル仕様ですが、スポーツにも違和感なく使用できる点で住み分けされています。

サンダーバードは全体的にデイトジャストのデザインを踏襲していますが、サブマリーナーのような回転ベゼルをそなえることで、スポーツモデルでもフォーマルモデルでもない独自のカテゴリを形成しています。

ロレックス「サンダーバード」の当時の定価を紹介

現在は廃盤となっているサンダーバードですが、廃盤となる以前の定価はどれくらいの水準だったのでしょうか？

ここでは代表的なモデル「Ref.16264」の、2つを例に取りご紹介します。

現在Ref.16264の買取価格は60万前後となっており、購入年に関係無く黒文字盤・シルバー文字盤とも買取率※が100％を超えていることが分かります。

※買取率＝買取価格÷購入額

ロレックス「サンダーバード」の中古価格は？

ここまではサンダーバードの「定価」をご紹介しましたが、サンダーバードは廃盤となっているため、購入は中古市場に限定されます。

ここからは、サンダーバードの中古価格に関してご紹介します。

サンダーバード主要モデルの中古価格相場

サンダーバード主要モデルの中古価格相場を見てみましょう。
下の表は「購入」「買取」それぞれの一覧です。

モデル別特徴

第1世代から第2世代は、中古市場に出ることが極端に少ないため、平均買取価格として有効な情報がありません。

第3世代のRef.1625は、エッジの際立つアラビア数字ベゼル・Cal.1560とCal.1570のムーブメントを搭載したモデルで、些細なデザイン変化はあるものの15年と長い製造期間を持つモデルです。

第4世代は、18金イエローゴールド製の特徴的な回転ベゼルを搭載したモデルです。前期型のRef.16250と、後期型のRef.16253があり、ムーブメントとデザインに変更があるのが特徴です。

第5世代は、ムーブメントがCal.3135へ変更され、デザインも微調整されました。強化プラスチックからサファイアクリスタルへ風防が変更され、防水性能が向上しています。

中古市場での動向

サンダーバードの価格は、中古市場では60万～80万円前後で購入できる範囲で推移しています。出現率が最も高いのは第5世代のRef.16264で、黒・白・銀などどのバリエーションも比較的簡単に見つけることができるでしょう。

しかし、人気が高いためすぐに購入されることもあるので、購入条件を決め、条件に合うものを見つけたら「即買い」することも検討してみてください。

中古品を購入する時の注意点を解説

サンダーバードの中古品を購入する際には、以下のようなポイントを意識することをおすすめします。

• 信頼できる店舗の選び方
• 避けた方が良い店舗
• 時計購入時のチェックポイント
• 価格設定の理解
• 購入後の想定コスト

信頼できる店舗の選び方

信頼できる店舗を選ぶ際には、以下の点をチェックしましょう。

• 繁華街にある
• 創業年が古い
• 保証期間が長い
• アフターサービスが充実している
• 口コミが良い

繁華街にある店舗はライバル店舗が多いため、適正価格で購入できる可能性が高くなります。また創業年が古い店舗は、地元から支持される信頼度が高い店舗と判断できます。

多くの中古買取店では独自の保証制度やアフターサービスを設定しているため、保証の長さや充実度を確認しておくことも重要です。

店舗選びの追加ポイント｜避けた方が良い店舗

店舗選びの際は、以下の様な店舗は避けた方が賢明です。

• 展示されている時計に傷が目立つ
• 店員の専門知識に不安がある
• 店員の対応の質が悪い

展示されている時計に傷が目立ち、そのことが書かれた注意書きなどが見当たらない店舗は信頼性に問題があるので避けた方が良いでしょう。

また気になる時計の特徴や相場動向などの専門知識に不安を感じる店舗も、適正価格などの面で不安があるので避けた方が賢明です。

購入時のチェックポイント

購入する店舗が絞れたら、次はロレックスの購入です。時計を購入する際は、以下の点をチェックしてください。

市場価格はインターネットである程度の価格帯を把握できます。相場より安すぎる場合も「安い理由」を確認するようにしましょう。

メンテナンス歴がある場合、内部パーツが純正であるかチェックしてください。また「次のメンテナンス時期」を確認しておくと購入後の費用を計算しやすくなるのでおすすめです。

価格設定の理解

中古買取店では、製造年・付属品の有無・メンテナンス状況などによって価格設定しています。時計を購入する場合は、それらによって価格が変動することを理解しておきましょう。

保証書がない場合は格安でロレックスを購入できる可能性があります。信頼できる店舗であれば狙い目と言って良いでしょう。

購入後の想定コスト

ロレックスは、オーバーホールと言われる定期的なメンテナンスが必要です。オーバ－ホールの推奨周期はモデルによって異なり、個々の時計の状態によっても異なります。

通常1回のオーバーホール費用は3万～7万かかるので、ロレックス購入の際には、次回のオーバーホール時期などを確認し、将来的なメンテナンス費用も考慮するようにしましょう。

サンダーバードの買取をご希望の方は「なんぼや」へ

ドレッシーとスポーティの両方の魅力を兼ね揃えるサンダーバードは、コアファンを中心に根強い人気があるモデルです。サンダーバードがもしお手元にある方は「なんぼや」に是非査定をご依頼ください。痛みや破損がある時計にも、適正な価格を提示させていただきます。