ロレックスの箱へのしまい方|高値を下げないための保管方法
高級時計の代名詞ともいえるロレックスは、近頃、資産運用の一つとしても大変注目されています。現在は自身の愛用品として身につけている方も、将来、買い替えなどの理由で手放すときは、少しでも高値で買い取ってもらいたいのではないでしょうか。
そこで今回は、ロレックスを高額買取してもらうためのヒントと保管方法をご紹介します。
ロレックスは保管の仕方で買取価格が大きく変動
ロレックスの高値買取を目指す場合、機能も見た目も美しく良好に保たなければなりません。もちろん、装着時に雑に扱わないことは大前提として、腕からはずしたあとのお手入れや保管方法がポイントです。
日常的なお手入れや定期的なメンテナンス、適切な保管をした時計と、それらを怠った時計では数万円から数十万円も差がつくことがあります。正しい保管方法を学んで、最良のコンディションを保ちましょう。
ロレックスの価値を下げない保管方法
ロレックスを腕からはずしたあと、保管する場所を決めていますか?きっちり箱に収めてしまう方もいれば、棚や机などにそのまま置いておく方もいるでしょう。
しかし、価値を下げないためには次のとおり、大切に収納することが重要です。
専用の箱にしまう
購入時に付いてくる付属の箱にしまうのが一番手近でおすすめです。サイズもクッションも、その時計にぴったり合わせた専用のものですから、安定感もあり安全に保管できます。
別売りの箱やコレクションボックスにしまう
別売りの時計専用ボックスを利用するのもいいでしょう。時計のコレクターのなかには複数本を並べてしまえるコレクションボックスを愛用している方もいます。
ワインディングマシーンを使用しない
ロレックスの場合、ワインディングマシーンの使用はおすすめしません。ロレックスは、ほとんどのモデルが日常生活の動作によって自動でゼンマイを巻き上げる自動巻き式を採用しています。
一方、ワインディングマシーンは人間の動きとは異なる角度や回転をすることがあり、精密機械に無理がかかる恐れがあります。また、磁気を発生しないように設計されていますが、まったく影響がないとも言い切れません。こうした理由から、ワインディングマシーンの使用は避けたほうが無難といえるでしょう。
付属品、保証書、領収書、値札等も一緒に保管
高く買取してもらうには、付属品も捨てずに時計と一緒に保管しておくことが肝心です。専用箱、国際保証書(ギャランティーカード)はもちろん、取扱説明書、領収書、値札、レシート、タグ、その他購入時に付いてきたものは念のためすべてとっておいてください。
オーバーホールを行った際は査定価格に加味される可能性が高いため、その保証書も忘れずにきちんと保管しておきましょう。
ロレックスをしまう際のクリーニング方法
ロレックスは熱心なコレクターに限らず、世界中の多くの人に愛されています。愛好家が多いゆえんは、性能、デザイン、ステータスだけでなく、お手入れの簡単さも理由の一つです。
しかし、いくらお手入れが簡単とはいえ、全くしなくてよいというわけではありません。皮脂やほこりで汚れたままで放置していては劣化を加速させる要因になります。
ここでは自分で行えるクリーニング方法について学びましょう。
水で洗う
ロレックスは一部を除いて防水加工が施されています。汚れが付着した場合は水洗いすることをおすすめします。皮脂などの油分が付いているときは石鹸や食器用洗剤などの中性洗剤をご使用ください。
ただし、そのときは水が内部に入らないよう、リューズがケースの中にしっかりねじ込まれているか確認することが重要です。リューズを巻いたときに違和感があったら水洗いせずに、オーバーホールに出しましょう。
水洗いができない革のベルトのロレックスはカビに注意してください。汗などで湿っている場合は、そのまま放置せずに乾いた布で汗や汚れを拭き取り、カビの発生を防ぎましょう。
やわらかいクロスで汚れを拭き取る
日頃のメンテナンスとしては、時計をはずしたあとは、マイクロファイバーのクロスやセーム革を使って汚れを拭き取っておきましょう。そのままにしておくと、汚れがこびりつき、輝きが失われます。また、時々は専用箱もクロスで掃除するよう心がけてください。
細部のゴミをブラシ等で取り除く
リューズの周囲やブレスレットのコマの接続部分、箱の溝などの細部については、やわらかいブラシや爪楊枝などを使って汚れをかき出してください。注意を払ってやさしく扱えば、キズつけることはありません。
ブラシは専用のものがない場合は、コシがあってやわらかい天然馬毛の歯ブラシがおすすめです。
ロレックス保管時の定期的なメンテナンス
頑丈で手入れが簡単なロレックスですが、定期的なメンテナンスを行うことで、寿命を長く保つことができます。
ここでは、長期間使わない場合の注意点と定期的なメンテナンスの方法をお伝えします。
定期的にリューズを巻く
自動巻き式も手巻き式も、長く使わないときは定期的にリューズを巻いて動かしてください。止まったまま放置しておくと、機械油が固まり、リューズが動かなくなったり、故障したりする原因になります。
目安は1カ月に1回、少なくとも3カ月に1回はリューズを巻いて保管しましょう。
電池切れを放置しない
クォーツ式のロレックスは、電池切れのまま放置しないでください。電池から液漏れすることがあり、文字盤や針に付着すると錆つく可能性もあります。
もし、長期間使う予定がないのであれば、電池をはずして保管しておくほうが安心です。
定期的にオーバーホールを行う
ロレックスを長く愛用したいとき、もしくは買取の際に高値で引き取ってもらいたいときは、定期的なオーバーホールが必要です。
オーバーホールとは時計の車検のようなもの。分解して各パーツの点検を行い、再度組み立てる作業のことです。オーバーホールを怠ると、予想以上に修理が必要な部分が多くなり、費用がかさみます。そうならないためにも、3~5年に1度の目安で行うことを推奨します。
また買取依頼の際、オーバーホールの保証書を添付すれば、価格がアップする可能性もあります。将来買取を希望される方は定期的にオーバーホールを行うよう心がけてください。
ちなみに、1990年代中頃までに発行されたロレックスには、正規店にてオーバーホールを半額で受けられる保証書が付いていました。該当品を所有の方はご確認ください。
ロレックスの保管方法としてココは避けて!
ロレックスを保管する際に、どこに置いてもよいわけではありません。避けておいたほうがよい場所があるため、確認しておきましょう。
高い場所、不安定な場所を避ける
いくら頑丈なロレックスでも、高所や不安定な場所からの落下は避けるべきです。文字盤のガラスが破損した場合はオーバーホールになり、修理代が高額になります。
直射日光が当たる場所を避ける
紫外線による変色や革製品の劣化を避けるために、直射日光が当たらない場所に保管してください。箱に入れたままでも、高温によるダメージを受ける可能性があるため避けましょう。
高温多湿な場所を避ける
時計などの精密機械にとって、高温多湿の環境は好ましくありません。特にメンテナンスを受けていない時計は、湿気が中に入り込み、故障や錆を誘発する可能性があります。
磁気の影響を受ける場所を避ける
磁気はロレックス内部の機械に大きなダメージを与えます。磁気の働きにより時計のモーターが狂い、正確に時を刻めなくなるため、電子レンジやパソコン、スマートフォンの近くなど、磁気を発する場所を避けてください。
ほこりの多い場所を避ける
精密機械の場合、ほこりの多い場所も望ましくありません。故障の原因になるとともに、錆も付きやすくなります。
タンスやクローゼットを避ける
衣服を収納するタンスやクローゼットはほこりが立ち、多くの場合、高い場所に保管することになるため、ロレックスの保管場所としては適していません。
また、衣類の虫除けに使う樟脳(しょうのう)は文字盤を変色させる成分が入っているため、樟脳の近くを避けて保管してください。
水気のある場所を避ける
定期的にオーバーホールを行わなければ、ロレックスのパッキンは劣化します。劣化した部分から水が入り込めば、当然故障し、場合によっては文字盤や針の交換が必要になります。
キッチンや洗面所など、水場を避けて保管してください。
まとめ
ロレックスの機能や価値を落とさない保管方法をご紹介しました。少しの気配りを習慣化し丁寧に扱えば、ロレックスを最良のコンディションで保つことができます。
大切に保管、メンテナンスしてきたロレックスの買取は、ぜひ「なんぼや」へ。上手に保管できていない、あるいは自己流の保管方法で不安という方も、一度ご相談ください。