ロレックスの高騰はいつまで続く?現状や今後の見通しをご紹介
ロレックスは、最近の価格高騰が話題になっています。この事態は、複数の理由から起きていると考えられています。現在の価格高騰の状況や将来的な予測について理解すれば、これから同ブランドの時計を購入・売却するとき参考になるでしょう。そこで今回は、ロレックスをめぐる現状や今後の見通しをご紹介します。
ロレックスをめぐる現状
現在、ロレックスは、正規店と中古市場ともに価格が高騰している状況です。
2024年6月1日に金価格の高騰などから値上げを行い、ゴールド系のモデルが約2~4%ほど値上がりしています。定価が300万〜400万するロレックスモデルですので、数パーセントの値上げでも10万〜20万の値上げ幅になります。ステンレスやプラチナ素材のモデルは値上げは行われなかったもののコンビ系が約3%。デイトジャストのSS/WGも約1%の値上げを行っています。
値上げに伴い中古市場や買取市場でもロレックスの価格高騰が続いています。
価格高騰の理由は、いくつか指摘されています。
理由1:世界的な品薄
ここ1年ほど正規店でロレックスが高騰している主な理由は、コロナ禍で世界的な品薄が起きているためです。
2019年の末頃からコロナ禍が発生すると、世界各地の時計工場は操業を継続することが難しくなりました。ロレックスも時計の生産量が減り、多くの現行モデルが品薄状態に見舞われます。さらに輸入制限もあり正規店では供給量が不足し、異常といえるほどのロレックス高騰につながっています。コロナ禍が収束しかけている2024年現在も特にアジア市場や中東市場で需要が拡大しており、需要の高い人気モデルや特定のモデルの品薄が進み、その分、価格の高騰が浮き彫りになっています。
理由2:既存モデルの廃番
ロレックスの場合、既存モデルの廃番が中古市場の価格高騰を招いた大きな要因のひとつです。
最近、同ブランドは、新型のムーブメントを搭載したモデルで72時間にわたるパワーリザーブを実現しました。新技術は特許を取得し、エネルギー効率に優れた新モデルが次々に発表されています。
この動きに伴い既存モデルの多くは生産終了となり、中古市場でロレックスの価格高騰が起きています。
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理由3:金価格の高騰
今年2024年6月の価格改定は主に金素材のモデルの値上げとなっており、これは金価格の高騰に起因しています。
2024年7月17日には金価格は史上最高値でもある1gあたり13,879円にものぼり、不安定な世界情勢の影響で今後も金価格が上がり続ける可能性が高いです。そのため、金属を取り扱うロレックスなどの高級時計ブランドも定価の値上げが続いています。
定価が上がることで、正規店で購入するのではなく、中古品店や並行輸入店などで購入を検討する方も増えており、結果、ロレックスの価格高騰になっています。
価格高騰が著しいロレックスモデル【2024年】
ロレックスで価格高騰が著しく、2024年の高騰ランキングでトップ3を獲得したモデルは次の3つです。
1位:コスモグラフデイトナ126500LN
デイトナ60周年を迎えた2023年に登場した「コスモグラフデイトナ126500LN」。ホワイト文字盤とブラック文字盤がありますが、ホワイト文字盤の方が人気が高く、2023年に発表された直後からプレミア価格で高騰しています。発売からまもなく、1年が経とうとしているので価格の高騰も落ち着きを見せてきていますが、それでも正規店の販売価格の2倍の価格で取引されることもある人気モデルになります。
2位:サブマリーナーグリーン126610LV
ステンレス製のモデルの中でも特に需要が高いモデルが「サブマリーナーグリーン126610LV」です。旧型である「116610LV」が製造期間が短いこともあり、希少性が高く、一時期非常に人気になり、価格が高騰しました。デザイン性の高さからも人気が高く、2024年9月現在は多少の落ち着きを見せているものの、新品未使用品であれば定価の1.3倍ほどで売却も可能となっています。
3位:ヨットマスター40 スレート 126622
マリンスポーツ用のモデルとして開発された「ヨットマスター」。デザイン性と実用性を兼ね備えた名モデルとしてロレックス愛用者からもステンレス系の定番として人気になっています。
2019年にリリースされた「ヨットマスター40 スレート 126622」は2022年以降から価格が高騰しており、2024年9月現在でも1.2倍ほどの価格で売ることができます。
ダークロジウムもヨットマスターの中で安定的な人気を誇るモデルのため、価格の高騰が期待できます。
ロレックスの高騰はいつまで続く?
ロレックスがいつまで高騰するか、今後の見通しはいまのところ不明瞭です。とはいえ、品薄状態が解消すれば相場価格は落ち着くと予想されています。
さらにロレックスの価格は上がる?
時計生産の現状を見る限り、ロレックスの価格がこれから上がる可能性は小さくないでしょう。
世界各地の時計の生産状況は、現時点で従来のレベルまで戻っていないといわれています。コロナ禍は一時期より勢いを失っていますが、それでも時計の供給は間に合っていません。
ロレックスの品薄がいつまで続くかは明確でなく、しばらく価格の上昇は止まらないと見られています。
いつロレックスは値下がりする?
世界各地の時計の生産体制は完全に復活したわけでなく、ロレックスの値下がり時期を予測することは困難です。
短期視点で見た場合、ロレックスの品薄は容易に解消しないと考えられます。一方、中長期的な視点に立つと、時計の供給量が回復すれば現在の価格高騰は収束するとの見方が有力です。
ロレックスの10年後は定かでありませんが、世界情勢が安定すれば価格高騰も終わると見られています。
いまは売却の好機
現在、ロレックスは、人気モデルを中心に価格が高騰しています。とくに最近の価格高騰が著しいモデルは、サブマリーナ・ミルガウス・デイトナなどです。
これらのモデルを処分する予定があるなら、いまは中古市場で売却する好機かもしれません。できるだけ高額での買取をお望みであれば、お気軽に「なんぼや」へご相談ください。