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ロレックスの保証書は再発行できるのか?

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ロレックスの保証書は再発行できるのか?
その創業当初より、腕時計に実用品としての使用に耐える性能と耐久性を与えることを目指して、一途に努力を重ねてきた歴史を持つロレックスは、今や日差±2秒と、機械式時計として限界といえる高精度を公言できるほどの技術的な裏付けを得るに至りました。

そんな夢のような高精度を5年間にわたって保証するという現在のロレックスの国際保証は、ユーザーにとってこの上なく頼もしいものとなるはずです。
そんな特別な権利を守るために、国際保証書は大切に保管しましょう。

ロレックスの保証について

ロレックスは2015年7月、COSC公認クロノメーター以上の自社基準である “SUPERRATIVE CHRONOMETER” を再定義し、日差±2秒を5年間保証するものとして、国際保証の内容を改めました。

これはロレックスの精度安定性と耐久性に対する絶対の自信に裏付けられた主張であるとともに、ライバル各社の相次ぐ技術革新と高精度、高品質化、そして保証期間延長に対する警戒もあるものと思われます。

そんな前代未聞の保証内容を具体的にユーザーに提示するのが、ロレックスを新品で購入した際に付いてくる国際保証書です。

しかし保証書というものは、作り手にとっては予測不能なコストを発生させる可能性を持つものであり、付けなくて済むなら付けたくないもののはずです。

もし初期不良を完全にゼロにできるなら、保証書を付ける理由はなくなりますが、精密機械である機械式時計は、仮に100回検品して問題が出なくても、101回目の検品を100%パスできるとは限らない、デリケートなもの。

ロレックスの時計に関しては、

  • 多くのモデルに共通のムーブメントを採用しており、必要最小限の種類のムーブメントに絞っていること
  • 実用時計としてムーブメントの設計を極めて高い次元にまで熟成させており、かつ硬度、形状、加工精度等が常に進化を続けていること
  • 高度な品質管理体制によって、検品を徹底していること

創業当初より腕時計に実用性をもたらすことを使命としてきたロレックスにとって、初期不良はあってはならないことであり、プロダクト同様に、その管理体制も1世紀以上に渡って進化を続けているのです。

その結果としてロレックスは不良率を極限まで下げることに成功しており、新品の時計でいきなり調子が悪いといったことは、まずないといえるレベルにあります。

しかしそれでも真の意味での不良率ゼロを達成することは不可能であり、購入者全員が等しく正常に作動する製品を手にすることができることを保証するために、またユーザーにとって高価な製品を安心して購入できるようにするためにも、保証書が必要なのです。

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保証書は再発行できるのか?

保証書は再発行できるのか?

先ほどの繰り返しになりますが、保証書はロレックス側に予測不能なコストを発生させる可能性を持つもの。
当然、プロダクトの価格設定の際には予想される不良率から導き出される、保証修理のためのコストを配慮するのが普通ですが、やはりメーカーにとっても保証修理はないに越したことはないでしょう。

ロレックスでは保証書が正しく使用されるよう、厳格な管理体制を敷いています。 
保証書は時計1本に対して1枚のみ。
だからこそ保証書は貴重であり、最も重要な付属品とされているのです。

メーカーが保証書を再発行しないのは、ひとえに不正利用や改ざんを防ぐためであり、発行された保証書がどんなフォーマットで、いつどこで誰に発行されたか、しっかりと管理されています。

日本ロレックスによれば、保証書の中で、顧客名の部分だけは消されたり、削られたりしていても保証は有効とのことですが、ほかの部分については、何らかの加工跡や、故意か、故意でないかに関わらず汚れ、擦れ等が認められる場合は保証が無効になることがあるといいます。

ロレックスの全てのオーナーは自らの利益を守るために、保証書は大切に保管すべきです。

人気ブランド、ロレックスならではのリスクヘッジ

人気ブランド、ロレックスならではのリスクヘッジ

秘密主義で知られるロレックスが、時計オーナーへのアフターサービスに関する説明以外の目的で、その一部でも開示することはまずないようですが、ロレックスのサービスセンターは国際的ネットワークで、恐らくはこれまで世界中で販売してきた、ほとんど全ての時計のデータベースを共有していると思われます。

おそらくは、メーカー出荷日、販売日、販売店、出荷時点でのリファレンス番号、ケースのシリアル番号、ムーブメントのシリアル番号、文字盤、ベゼルの仕様、ブレスレットのリファレンス番号、国際保証書が発行済みか未発行かに加えて、正規サービスセンターでの修理履歴、またその際の部品交換歴などが控えられていると思われます。

こういったデータを元に時計の社外での改造や保証書の不正利用などを見分け、メーカーとしての権利を守っているのです。

ここに繰り返すまでもありませんが、特にロレックスは人気が高く、今や大変な付加価値を伴うようになったコレクターズアイテムを多数輩出しています。

そんなコレクターズアイテムに、ロレックスの保証書が付いていたり、ロレックスのサービスを受けた履歴を持っていたりすれば、それは正しいものであると見なされる風潮が根強くあります。
例えばロレックスのサービスを受けていたにもかかわらず、そのものが正しいものではなかったとすれば、ロレックスに責任を転嫁しようとする人が後を絶たない状況があります。

これはごく当たり前のことですが、コレクターズアイテムの真贋判断はメーカーの仕事ではありません。
特に手巻き時代のデイトナの修理を早々に打ち切った背景には、このような事情があったものと思われます。

ともあれ、時計本体同様に国際保証書は慎重に扱うべきでしょう。
愛着の生まれた時計本体と同様に、代わりの利かないものなのです。

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