パネライがダサいと言われる理由は?ブランドの魅力をご紹介
高いデザイン性と実用性を併せ持つ「パネライ」は、腕時計好きなら誰もが知っている一流の高級時計ブランドです。しかし、「パネライをつけている人はダサい」といった意見を耳にすることもあるのではないでしょうか?今回は、パネライの魅力に加えて、ネガティブな印象を持たれる理由についても解説します。
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パネライの魅力
パネライは、1860年にイタリアのフィレンツェで最初の店舗がオープンした長い歴史のある時計ブランドです。同ブランドの腕時計は、信頼性の高さ・重厚なデザイン・優れた視認性などに魅力があります。
魅力1:信頼性の高さ
パネライの腕時計は、「イタリア海軍を支えた」と評されるほどの信頼性の高さが大きな魅力です。
同ブランドの創業から半世紀以上が過ぎた1930年代、イタリア海軍は水深10mの深さで特殊任務を進めていました。任務の内容は、自国を防衛するため低速魚雷で敵艦を爆破することです。水深10mの世界は暗く、当時の時計による時刻の確認は困難でした。
この問題を解決に導いたアイテムが、パネライの腕時計です。当時、同ブランドは暗闇でも光る夜光塗料「ラジオミール」を開発していました。この塗料を用いた腕時計の登場により、イタリア海軍は水深10mで正しい時刻の確認が可能になります。
パネライの高性能な腕時計でイタリア海軍の兵士は命を守られ、ブランドに対する信頼性は高まります。
魅力2:重厚なデザイン
腕時計の重厚なデザインも、パネライの人気につながる魅力のひとつです。「デカ厚」とも表現される独特のデザインは、男女を問わず人気があります。
パネライの腕時計が重厚にデザインされる理由は、もともとイタリア軍向けのモデルを製造していたためです。軍用モデルは耐久性を追求する必要があり、デザインは重厚になる傾向がありました。
実際、ケースのサイズは47mmが中心です。最小でも40mmはあり、必然的に重厚感のあるデザインが生み出されます。パネライ特有の重厚感は堅牢性の証であり、1990年代には「デカ厚時計」の象徴的モデルとして流行しました。
またシンプルな印象が強く、女性からも「幅広い場面で使いやすい」と高く評価されています。
魅力3:優れた視認性
パネライの腕時計は、優れた視認性も魅力的です。腕時計の視認性の高さは、卓越した発光力をもつ蛍光塗料に由来します。
パネライは蛍光塗料メーカーとしても知られ、その技術を活かし暗闇でも発光するラジオミールを開発しました。その後、「ラジオミールには放射性物質が含まれる」と不安視されてからは代替品として「ルミノール」を開発します。
さらにパネライは、暗闇での視認性を向上するため独自に「サンドイッチ文字盤」も考案しました。この文字盤は、下層ディスクに蓄光塗料が塗られ上層に数字やインデックスをくり抜いたディスクが重ねられます。
サンドイッチ文字盤の手法により蓄光塗料を塗布できる量は増加し、暗闇での視認性は向上しました。その結果、パネライの腕時計は発光力が傑出し、実用性の高さも大きな魅力になっています。
パネライが「ダサい」と言われる理由は?
近頃、パネライの腕時計を「ダサい」と批判する声が出てきました。実のところ、一時期のパネライブームは終わっているとも言われます。しかし、ブーム後にも高い人気を誇っている点は、同ブランドの実力ともいえるでしょう。批判的な意見が言われる原因について解説します。
批判があるのは時計のサイズ
パネライの腕時計が最近になり「ダサい」と批判され始めた理由は、サイズが大き過ぎるためです。基本的にケースは40mm以上であり、小柄な体型や腕が細い場合には似合わないとの声が聞かれます。また、かつての「デカ厚時計ブーム」は終わり、一部で「時代遅れ」ともいわれています。
実際は、40~44mmほどのケースなら大柄でなく腕が細くても似合っている利用者は珍しくありません。細身の女性も、コーディネートを工夫してパネライを上手につけている人は少なからず見つかります。そのため、上記の意見はあくまでも個人の主観といってよいでしょう。
また、パネライの腕時計は芸能人の間でも人気です。現状を見る限り、これからパネライを買って後悔する心配はないでしょう。
パネライの人気モデル
パネライを代表する人気モデルは、「ルミノール」や「ラジオミール」です。ルミノールのシリーズでは、「マリーナ」「ドゥエ」などが高い人気を誇ります。
「ルミノール・マリーナ」は、2層式のサンドイッチ文字盤を装備したモデルです。30気圧防水も備え、青い秒針は視認性に優れています。ケースサイズは44mmであり、体格や腕の太さを気にせず身につけられると考えられます。
「ルミノール・ドゥエ」は、薄型のモデルです。2016年に発表され、パネライの腕時計のなかで「最も薄い」といわれています。ケースサイズは42mmであり、厚みが抑えられたため体格や性別を問わず使いやすいデザインに仕上げられています。
ラジオミールでは、「ブラックシール・ロゴ」が注目モデルです。「ブラックシール」は黒アザラシを意味し、かつてイタリア海軍の低速魚雷の愛称にも使われていました。デザインはシンプルであり、視認性の高さも魅力的です。