【2025年版】パネライの資産価値を高めている理由や買取価格

パネライは軍用時計をルーツとするメーカーです。イタリア海軍へ軍事用計器を納入するなかでラジオミールやルミノールの基となる時計が生み出されました。90年代にはデカ厚ブームを牽引する存在として認知度を向上。その後は供給量コントロールなどのマーケティングにより、セレブのためのモデルとしてのブランドも確立しました。こちらでは、そんなパネライに資産価値について解説します。
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パネライとは?
パネライとはイタリアの高級時計ブランドである「オフィチーネパネライ」のことを指します。創始者であるジョヴァンニ・パネライが1860年にイタリアのフィレンツェで設立した精密機器メーカーが母体となっており、当時は温度計やクロノメーターなどの生産を行っていました。特に携行深度計や潜水灯などの潜水用の装備品は定評がありました。1930年代にイタリア海軍から潜水部隊用のダイバーズウォッチの開発を依頼され、これにより、時計開発を行っていき、1950年代にはエジプト海軍へもダイバーズウォッチを開発しています。これまで軍事産業用の時計を主に生産してきましたが、1990年代には冷戦も終結し、1993年に「ルミノール」「ルミノール マリーナ」「マーレノストゥルム」などの一般向けの時計を販売します。
パネライの特徴
2000年代には国際的に高級時計ブランドとして認知されたパネライは「ラジオミール」「ルミノール」をメインに多くのモデルを展開していきます。
デカ厚時計ブームの火付け役
もともと軍事用の時計を開発生産していたパネライの時計の特徴はその耐久性にあります。パネライの時計のケースサイズは47mmがメインになっており、ロレックスが展開している主なケースサイズが38mmや41mmであることを考えると非常にデカ厚の時計になっています。2000年代の時計のサイズのトレンドが35mm〜38mmの小ぶりのタイプのものであったため、当時はパネライのデカ厚時計としてブームになり、多くの高級時計ブランドもパネライにならって大き目のサイズの時計を制作しました。
現在でもパネライのデカ厚時計は健在で、頑丈さだけではなく、ケースサイズが大きいために視認性が良く、パネライの時計を愛好してらっしゃる方も多くいます。また、パネライの時計は一目でパネライだとわかるのも特徴といえるでしょう。
暗所の視認性も定評がある
パネライは戦時中に海軍から開発を依頼された時計メーカーであるため、時計の堅牢さだけでなく、暗所での視認性も追及しました。1949年には「ルミノール」という蛍光物質の特許を取得しており、時計メーカーですが、発行塗料メーカーとしても知られているパネライは時計の文字盤のインデックス部分に穴を開けその裏から夜光処理されたディスクを通して、暗所での視認性を確保しています。
パネライの資産価値は?
時計の資産価値を考える際、ポイントとなるのは技術力やブランド力、市場人気などです。
パネライの場合、まず突出しているのが技術力でしょう。元々が軍事用に製造されていたということもあり、高性能なテクノロジーは折り紙付きです。さらに、「ラジオミール」「ルミノール」という2種類のダイバーウォッチにこだわった製造は、多くのファンの心を捉えます。創立から150年を超える今でも、古いモデルに対してしっかりとしたアフターフォローを実施する点も高い評価を得ています。
上記のような背景があり、パネライは多くの愛好家を持つブランドとして今に至っています。限定モデルなども多く、中古市場においては高値で取引されるケースも多い傾向となるため、市場人気も上々と言えるでしょう。
こうした理由を踏まえますと、パネライの資産価値は数あるメーカーの中でも指折り、と言えるでしょう。
パネライの定価と買取価格を比較
次に、パネライの各モデルと実際の買取価格について比較していきましょう。以下は、「なんぼや」が過去に実際に買取を行った際の価格です。
モデル | 参考定価 | 買取価格 |
---|---|---|
パネライ ルミノール PAM00090 SS×ラバー AT 黒文字盤 | 885,600円 | 429,000円 |
パネライ ルミノール サブマーシブル PAM01389 SS×ラバー AT 黒文字盤 | 1,474,000円 | 935,000円 |
パネライ ルミノールマリーナ PAM00915 SS×ラバー 手巻き 黒文字盤 | 836,000円 | 561,000円 |
パネライ サブマーシブル PAM00683 SS×ラバー AT 黒文字盤 | 1,188,000円 | 803,000円 |
パネライ ルミノールベース PAM00774 SS×ナイロン 手巻き 黒文字盤 | 616,000円 | 363,000円 |
パネライ ルミノールクロノ デイライト PAM00236 SS AT 黒文字盤 | 1,023,000円 | 583,000円 |
パネライ ルミノールマリーナ PAM00050 SS AT 黒文字盤 | 735,000円 | 418,000円 |
パネライ ラジオミール クロノグラフ SS×社外革 AT 黒文字盤 | 814,000円 | 495,000円 |
パネライ サブマーシブル PAM00968 ブロンズ×革 AT ブラウン文字盤 | 1,991,000円 | 1,540,000円 |
パネライ ルミノール GMT PAM00347 SS×ラバー AT 黒文字盤 | 1,069,200円 | 561,000円 |
パネライ ルミノール1950 PAM00127 SS×革 手巻き 黒文字盤 | 955,500円 | 1,430,000円 |
パネライ ラジオミール PAM00184 SS×社外革 AT 黒文字盤 | 869,000円 | 528,000円 |
上記を見る限り、パネライの時計は換金率が4~5割程度です。これはブランド時計として知名度の高いオメガやカルティエと同等のリセールバリューと言えるでしょう。
パネライを高く売るためのポイント
パネライのような高級時計を高く売却するためには、何よりもタイミングが重要です。時計の市場では、一時的なブームなどによって特定のブランドの需要が高まったり低くなったりする時期が定期的に訪れます。これはパネライであっても同様です。そのため、パネライの人気が高まるタイミングをまずは見計らいましょう。
なお、昨今の買取相場は2020年の定価変更に伴い上昇。加えて、世界的パンデミックによる経済停滞によって下降した相場の盛り返しも手伝い、買取相場自体は高めな状況と言えます。コロナ禍が収束しつつある2024年は金価格が史上最高額を記録しており、特に金無垢のパネライモデルが高く売れるといえるでしょう。金高騰の波は世界情勢の影響を強く受けるので、この先も高騰が続くかどうかは読みにくいのが現状です。もしも、金無垢のモデルをご所有の方は高騰が続いているこの時期に売ってしまうのがオススメです。
パネライの高価買取なら「なんぼや」まで
パネライの日本国内での認知度はロレックスほどではありません。しかし、海外ではパネライは軍事的にも利用されてきた信頼における老舗ブランドとして認知されています。また、ブランド力だけではなく、パネライにはケースサイズ47mmというデカ厚の一目見たらパネライだと分かるデザイン性があります。ロレックスよりも認知度が低くても強みがあるパネライは今後も資産価値として注目される高級時計ブランドであるといえるでしょう。
「なんぼや」では、パネライをはじめとする高級ブランド時計の高価買取に力を入れております。ご不要となりましたブランド時計があれば、ぜひ当店までお持ち込みください。経験・知識豊富なバリューデザイナーが丁寧にお品を拝見し、適正な買取価格をご提示させていだきます。