偉人も惚れ込む！高級ブレゲ。
こんにちは！なん子です！
「Napoleon Bonaparte, from 1798, a client of Breguet’s（あのナポレオンも、1798年からブレゲの顧客だったんですよ）」という有名なキャッチコピーで知られるブレゲ（Breguet ）
日本では高級時計ブランドとして知られるブレゲですが、ロレックスやカルティエなどと比べると、今一つ逸話や歴史が知られていない、というのが実情のようです。
そこで、今日はプレゲの歴史や物語をご紹介していきたいと思います。
偉人も惚れ込む！高級ブレゲ。
高級時計分野の規範となる時計
ブレゲの創設者「アブラアン-ルイ・ブレゲ（1747-1823年）」は、「時計界のレオナルド・ダ・ヴィンチ」と謳われる天才時計技師でした。
現在の機械式時計に用いられている機構の約3/4は、なんとこのアブラアン-ルイ・ブレゲが発明または改良したものと言われており、自動巻機構の開発に成功した「ペルペチュエル」、ブレゲ初の携帯用置時計「パンデュール・サンパティーク（シンパティック・クロック）」「キャリッジ・クロック」、そしてこれらに付随する「モントレ・ア・タクト」などの傑作は、機械式時計の歴史を塗り替えたものとして、その名を轟かせています。
現在でもブレゲでは、創設者にして天才技師であった彼の意志を継ぐ職人たちが、一つ一つの時計を芸術品を作るがごとく大切に仕上げています。
こういった背景があり、ブレゲは現在でもマスター・ウォッチメーカーとして、全ての高級機械式時計の規範として敬われているのです。
世界中の著名人に愛されたブレゲ
ブレゲの作り上げる美しく洗練された機械式時計は、長い歴史の中で多くの人々を魅了し、数多くの著名人を顧客として来ました。
ブレゲは、イギリス、ロシア、オランダ、スペイン、トスカナ、ヴァヴァリアといった国も王族・支配者たちを数多く顧客に抱えていました。特にフランス革命以前のフランスにおいては、マリー・アントワネットがブレゲの時計の愛好家であったことが知られています。
他にも、ナポレオン・ボナパルトやタレーラン、カロリーヌ・ミュラ、ロシア皇帝アレクサンドル1世、オスマン・トルコ皇帝、ビクトリア女王、サー・ウィンストン・チャーチルなど、名だたる顧客を抱えていたブレゲ。
その顧客と顧客のために作り上げた芸術性に優れた時計のリストは、今なおブレゲで歴史的価値のある資料として大切に保管されています。
マリーアントワネットの懐中時計
ブレゲをこよなく愛した顧客として知られるマリー・アントワネットが生前「お金に糸目はつけない」と言ってブレゲに注文したのが「ブレゲ No．160」後の世で「マリー アントワネットの懐中時計」と呼ばれることになる機械式懐中時計です。
ブレゲの複雑精緻な技巧を駆使する事で知られた天才時計技師ですが、「マリー アントワネットの懐中時計」には、彼の持つ超絶技巧がすべて組み込まれたとされており、今なお機械式時計の至宝と謳われています。
この「マリー・アントワネットの懐中時計」に組み込まれている機構は以下の通り。
1．トゥールビヨン（時計の姿勢差を克服する機構）
2．ミニッツリピーター（音で時刻を知らせる）
3．パーペチュアルカレンダー（永久カレンダー）
4．スプリットセコンド（2系統の独立したストップウオッチ）
5．パワーリザーブ表示（ゼンマイの巻き量表示）
6．均時差表示（1日の時間の差異を表示）
7．自動巻き（ブレゲ独自の機構）
8．サファイアの軸受
9．透明クリスタルの文字盤
10．純金のケース
特に、この中でも1～4の機構は「機械式時計の4第機構」とも言われるもので、今なお高級腕時計で採用されている複雑な機構となっています。
この「マリー・アントワネットの懐中時計」は、1983年にエルサレム美術館から盗まれ、長い期間行方が分からなくなっていました。
ブレゲでは、この失われた「マリー・アントワネットの懐中時計」を完璧に再現するべく、2005年から第2号機の作成に着手したのですが、時計の完成が近づいた2007年に、盗まれた第1号機が突如エルサレムで発見され、2つの美しく精緻な懐中時計が肩を並べる事となりました。
こういった逸話を有しているのも、歴史あるマスター・ウォッチメーカーならではですね。
まとめ
いかがでしたか？
1775年に創業したブレゲというブランドの魅力は、21世紀を迎えた今なお、当時と変わらぬ魅力を備え受け継がれてきています。
今回の記事を読んで、皆さんがブレゲに興味を抱いてくれたなら、とても嬉しく思います。
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