バーゼルワールド 2019に見るタグ・ホイヤーの原点回帰
自らの伝統と歴史を現代のマーケティングに活かす点において、タグ・ホイヤーほど長けたウォッチメゾンはそうないでしょう。
それだけこのメゾンの歴史は、栄光に満ちた華やかなものであることの証であるのかも知れません。
今年のタグ・ホイヤーが用意していた新作も、偉大なる過去の遺産に最新技術のスパイスを利かせた魅力あふれるものでした。
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1.オータビアこそタグ・ホイヤーにとっての腕時計の原点でした。
高精度ストップウォッチやコクピット・クロックの製作を通じて、スポーツ計時に情熱を注いできた歴史を持つタグ・ホイヤー。
1960年代以降、本格的な腕時計の時代が来ると確信していた当時のCEO、ジャック・ホイヤー氏は、1930年代に生れたダッシュボード・クロック、オータビアの名を、自らが手掛けた腕時計型クロノグラフにて復活させました。
1962年、これがタグ・ホイヤーにとっての腕時計時代の幕開けとなったのです。
2.バーゼルワールド 2019におけるタグ・ホイヤー
それから半世紀以上が経過した2019年、バーゼルワールドの場において、タグ・ホイヤーは今年もスイスを代表するスポーツウォッチメゾンとして、その存在感を示しました。
今回タグ・ホイヤーが発表した新作の中でメインとなったのは、新しく生まれ変わったオータビアでしょう。
オータビアといえば、2017年に最新の自社製ムーブメントを搭載して復刻されたクロノグラフが、大いに注目を集めたのが記憶に新しいところですが、今回登場したのはオータビアを名乗る腕時計として恐らくは初となる、3針モデルであったのです。
3、伝統の意匠の21世紀的融合
プリントによるアラビア数字の夜光アワーマーカーと剣型の夜光針からなる、端正で最高の視認性を約束するその顔。そしてその大振りなリューズのデザインが往年のコクピット・クロックを思わせますが、これをあえてブラックの単色でなく、1970年代を中心として同社が多用したグラデーションの文字盤で作ったことで、歴史あるもののみが持つ圧倒的安定感をたたえながらも、これまでにない新鮮な魅力を醸し出すことに成功しています。
ここに表現されているのは、ツールウォッチとしての遺伝子、タグ・ホイヤー独自のプロダクトデザインの歴史、そして現代を生きるウォッチメゾンとしての革新性。
この現代のタグ・ホイヤーが持つ非凡なるセンスには、ただ驚くしかありません。
4.新たなる革新を秘めて
さらにはこの新しいオータビアが搭載するキャリバー5には、軽量でその分姿勢差や衝撃の影響を受けにくく、振動による重心の移動が起きにくい、また磁気の影響を受けないというさまざまなすばらしいメリットを持つ、新開発のカーボンコンポジット製のヒゲゼンマイが採用されており、その恩恵による極めて優れた携帯精度も大きな特徴となっています。
2000年代初頭に一旦は退いたジャック・ホイヤー氏を呼び戻し、途絶えていたフラッグシップ、カレラを復活させたという大事件がありましたが、今回登場した新しいオータビアの高い完成度は、カレラ同様にコレクションへの本格的な復活を予感させるものです。
5.コネクテッド ゴルフエディション
この新しいオータビアによる衝撃だけでも大満足ですが、タグ・ホイヤーの新作はもちろんこれだけではありません。
まずはゴルファーのための画期的なアプリ、タグ・ホイヤーゴルフをインストールした、コネクテッド モジューラー ゴルフ エディション。
「ゴルファーにとって、常に手元で見守ってくれるコネクテッド キャディ」とはタグ・ホイヤーによる説明ですが、世界中の39000以上のゴルフコースの3DマップとGPS機能を利用したこのアプリは、コネクテッドウォッチの新たな楽しみ方を示すものとして、注目すべきでしょう。
6.今年もタグ・ホイヤーから目が離せそうにありません。
また2019年は、世界初の角型防水クロノグラフ、かつ世界初の自動巻クロノグラフとしてタグ・ホイヤーのスイス・アバンギャルドを体現した名作、モナコが登場して50周年にあたる節目の年でもあります。
今年はこれに関連したサプライズが控えているとのことで、今年もタグ・ホイヤーに注目していきましょう。
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