ロレックスの腕時計に用いられる素材とこだわり
質屋や買取店において需要の高いブランドであるロレックス。優れた精度安定性とタフネスを全てのプロダクトに渡って維持していくには、基礎となる素材の安定性が不可欠です。
ロレックスの高品質の秘密は、素材選びの段階からの徹底したこだわりから始まっているのです。
ここでは改めてそのこだわりを1つずつ検証してみることにしましょう。
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1.より頑丈な時計を目指して
その歴史の幕開けの時代、ロレックスの創業者、ハンス・ウィルスドルフは腕時計の時代が来ることを信じて疑わなかったといいます。
ロレックスは丈夫な腕時計を作るべく研究を重ね、たどり着いたのが1926年初出のオイスターケースでした。
世界初の完全防水時計として誕生したオイスターケースをロレックスは大切に育てていきます。
オイスターケースが想定どおりのパフォーマンスを発揮するためには、原料となるメタルに高い安定性が不可欠であり、ロレックスは古くからその品質維持についても独自の研究を重ねてきました。
ロレックスは素材となるスチールをジュネーブの工場内で寝かし、さびが発生したものは一切使用しない、などといったうわさをご存じの方も多いと思います。
実際、素材そのものへの要求レベルは極めて高く、外部から仕入れたゴールドやスチールなど素材の全てに対して顕微鏡を導入した厳格な検査を実施しており、微細な異物の混入なども決して見逃すことはないといいます。
そして当然、素材へのこだわりはケースやブレスレットはもとより、ムーブメントの構成パーツやガスケット、潤滑油、そしてもちろん宝石やマザーオブパールなどに至るまで、その全てに対して継続的再評価が重ねられてきました。
ロレックスの時計が誇る極めて安定した高品質は、原料の安定性あってこそのものなのです。
2.ケース素材に見せる独自性
ステンレススチール
ロレックスは1985年以降、全てのスチール製ケースを高品質な904Lステンレススチールで製造する唯一のウォッチメゾンとなりました。
904Lスチールは特に耐蝕(たいしょく)性に優れており、ハイテク産業や宇宙工学化学工業などで限定的に使用されている、数あるステンレススチールバリエーションの中でも特別なものとして知られています。これを製造可能なのは高度な技術力を持つ一部の製鉄所のみといわれています。
904Lスチールのように、素材や部品には番号が振られています。
例えば、スチール素材にはほかに304、316Lなどがあります。こういったナンバーを覚えておくと素材を見分ける際に役立つでしょう。
またこの904Lスチールは表面加工によって一際の光沢を得られることでも知られています。
904Lスチールは、ロレックスのオイスターケースの素材となっているため、「オイスタースチール」とも呼ばれます。
オイスターケースとは、ロレックスが開発した防水・防塵(ぼうじん)ケースです。牡蠣(かき)のような形状をしているため、この名がつきました。
堅牢なオイスターケースを作るには、質の良い金属が不可欠です。そこで選ばれたのが904Lスチールだったのです。
ゴールド
ロレックスは製造する18金ゴールド素材の全てを自社内で鋳造できる唯一のウォッチメゾンであり、スイス最大のゴールド加工工場でもあります。
中でも経年耐性に優れ、変色しにくいといわれる、ロレックス独自のレシピで作られるエバーローズゴールドは、素材への強いこだわりを持つロレックスならではのノウハウが凝縮された象徴的素材といえるでしょう。
エバーローズゴールドが開発されたのは2005年のことです。この素材はロレックスが特許を取得しています。ピンクゴールドの一種ですが、一般的なものと違って変色を起こしにくいことが特徴です。
その秘密はゴールドに配合されているプラチナです。耐食性に強いプラチナのおかげで、変色を抑えられます。
また、よく見られるピンクゴールドより赤みが少なく、名前のとおりローズのような上品な色合いが楽しめます。
ロレゾール
904LステンレススチールとK18ゴールドの両方をぜいたくに使用したロレゾール。これもロレックスが特許を取得しています。
ベゼルやブレスレットのセンターリンクなどはゴールド、ミドルケースとブレスレットのアウターリンクはスチールのように形式が決まっています。
使っている金属によって「イエローロレゾール」、「エバーローズロレゾール」、「ホワイトロレゾール」と名称が異なります。
ホワイトロレゾールではベゼルのみゴールド、ブレスレットはステンレススチールと、ほかの種類と形式が違っているのが特徴です。
プラチナ
ロレックスでは時計製造にプラチナ950を使用していますが、これにルテニウムを混合することで強じんさを増しているといわれています。
最も高貴な金属として珍重されるプラチナは、デイデイトやデイトナなどの特別なモデルでのみ使用されており、格別なきらめきは人々に忘れ難い印象を与えるものです。
3.全てのパーツに行き渡る非凡なるこだわり
ダイヤモンド
ロレックスのベゼルやインデックスニオブなどに用いられているダイヤモンド。
スカンジナビア方式のダイヤモンド評価基準でいう、最高グレード、ほぼ透明で純白といわれるリバー・クオリティのみを使用しているといわれています。
ロレックスはジェムセッティングにおいても高い評価を集めており、高度なソーティングによって選ばれた粒ぞろいのダイヤモンドを均一にセットすることで、タイムピースに最高のエレガンスを与えています。
セラクロム
一部のプロフェッショナルモデルには、マグネトロンスパッタリング物理蒸着という高度なPVD加工法を用いてゴールド、またはプラチナの微粒子を定着させる手法でインデックスを描いたセラミック製のベゼルディスク、セラクロムベゼルを採用。
極めて傷が付きにくく、色あせることのないこのセラクロムは経年変化することなく、長期間にわたって光沢を保ちます。
マザーオブパール
時計の顔ともいえるダイヤル。マザーオブパールを貼り付けたシェルダイヤルは、光の反射によってさまざま様々な表情を見せます。
マザーオブパールとは、白蝶貝(しろちょうがい)・黒蝶貝・アコヤ貝など、真珠を作る貝の総称です。
ロレックスでは、マザーオブパールの貝殻を削り、ダイヤルの素材にしています。
マザーオブパールにはホワイト系のものもあれば、ピンクやブルーなどのカラーも存在します。もちろん、天然素材のため、同じ模様のダイヤルはありません。
サファイアクリスタル
風防には1970年代の末からサファイアクリスタルを使用。
近年では高度な曲面加工や目立たない無反射コーディングも開発され、ウォッチメゾンがこぞって採用していますが、シードゥエラー ディープシーなどの一部を除いて、ロレックスは基本的にフラットでコーティングのない風防を一貫して使用しています。
光の反射による視認性の低下が起こり得ることはデメリットですが、クリスタルの透明性を最大限に活かせるというメリットは大きいといえるでしょう。
ブルーパラクロム
2005年に登場したブルーのパラクロム製ヒゲゼンマイ。
GMTマスターII以降、様々なモデルのムーブメントに採用されています。
素材はニオブ、ジルコニウム、ハフニウムなどです。ニオブは熱や衝撃に強く、ジルコニウムには耐食性や耐熱性があります。
ブルーパラクロムは、これまでのヒゲゼンマイと比べて約10倍もの耐久性を誇ります。
耐磁(たいじ)性もアップし、精度の高さを保ちやすくなりました。
4.よりよい素材への探求が究極の時計を生み出すロレックス
ロレックスでは、ご紹介したもの以外にも多数の素材を使用しています。
摩擦に強いピンクのアルマイト加工が施された自動巻き機構のリバーシングホイールなど、ブランドを象徴するような特徴的な素材が見られます。
近年では短期的タフネスと高精度に加えて、耐経年変化への独自の取り組みも多く見られます。
品質の高い素材を作り続けるロレックスの技術力があるからこそ、長年にわたって使える腕時計が開発できます。
素材の革新もまた「最新が最良」。ロレックス神話の強力なサポーターの1つといえるでしょう。
また、ロレックスの時計には、リファレンスナンバーが存在します。
モデル別の番号・ベゼルの形状・ケースなどの素材・装飾の種類などに番号やアルファベットが振られており、これらを組み合わせてリファレンスナンバーが作られています。
ロレックスの時計の素材が気になったら、リファレンスナンバーを確認しましょう。
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