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ロレックスから発想する「おしゃれ」であるということ

ロレックスから発想する「おしゃれ」であるということ

ロレックスが現在の繁栄を手に入れるまでには、非常に長く険しい道のりがありました。

より頑丈で高性能を目指して進化を重ねる過程で、ロレックスが重ねてきた進化は極めてピュアなもの。だからこそ腕時計のスタンダードの一つとして世界に認められたといえるでしょう。

成果として私たちの前に現れたロレックスオイスターは、圧倒的な影響力を持って認知されています。もはやロレックスが人々に合わせるのではなく、人々が無意識のうちにロレックスに合わせるような状況になっているといえるでしょう。


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ファッション業界で活躍する方々にも人気の高いロレックス

ロレックスが持つ魅力の本質といえば、やはり高い実用性といえるでしょう。
しかし、実用性を裏付ける精度の高さや、タフネスがもたらす一般的イメージよりも、ロレックスの時計が放つ雰囲気は遥かにおしゃれでエレガントです。

これは20世紀初頭から腕時計の時代の到来を信じて、腕時計に実用性をもたらすべくひたすらに努力を重ねてきたロレックスだからこそ、到達することができたものといえるでしょう。

ケースサイドからラグ先に向かって優雅な曲線を描く。
このオイスターケースのどこにそんな力が潜んでいるのか。

世界初の完全防水時計として登場して実に90年。ロレックスは激動の20世紀という時代を乗り越えてきました。人類が創造してきたあらゆるカルチャーや社会現象、モードの流れの中で、さまざまなソフィスティケートを受けながらも、常に自らの本質の何たるかと向き合い、いつ何時も真剣に取り組んできた。そのような努力の結晶に他なりません。

そしてロレックスこそが現代的腕時計の中でももっとも多くの影響を与えてきたオリジナルの一つです。オリジナルのみが持つ魅力を信じて21世紀の現代に至るまでひたすらに耐え抜いてきました。

そんなロレックスの並ならぬ強さが、人々が自然に発想する「腕時計」という概念そのものに大きな影響を与えた証拠に他なりません。

しかもその影響力は未だ衰えを知らず、腕時計の象徴的存在として圧倒的認知度の高さを誇ります。それこそが現代にトップメゾンとして君臨するロレックスの実力といえるでしょう。

「変わらない」ロレックスが変えてきたこと

常に「性能」を求められてきた工業製品としてのロレックスは、精度安定性、タフネスの向上を目指して、常により高い目標を達成すべく、努力を重ねてきました。

しかし幾らかの例外を除けば、その変化は常に最小限にとどめる姿勢を貫いてきたようにも見えます。
結果としてロレックスのプロダクトには、現代においてなお、初期衝動的フレッシュネスを保っているものが多く見られます。これはいわゆるスポーツモデルにも共通しています。

特別な用途を目指して開発された「純粋な」ツールウォッチであったスポーツモデルたちは、現行モデルにおいてもファーストモデルの遺伝子を色濃く残しているものがほとんどです。
これはメンズファッションの定番の一つである、ワークやミリタリーテイストとの親和性の高さを本質的に持っているものといえるでしょう。

そして時代の流れとともに進化した加工技術や美観に対する人々のコンセプトの変化は、そんなツールウォッチに正確な面と規則正しい仕上げを持つ外装を与え、結果としてオリジナルが持たなかったエレガンスをまとうようになりました。
そしてそのエレガンスはスポーツモデルたちの活躍の場を、本来の特殊で過酷な環境下ばかりでなく、日常的な生活に広げるきっかけを作ったといえるでしょう。

例えば、ファッションとしてのロレックスを象徴するエピソードとして有名なのが、007シリーズではないでしょうか。イアン・フレミング作の小説に登場するジェームズ・ボンドは、ロレックスを着用していました。その後、映画のなかでショーン・コネリー扮するジェームズ・ボンドがタキシード姿でサブマリーナーを装着したシーンが登場。2作目以降もボンド・ウォッチとして何度もロレックスが登場しました。
ただ、この象徴的なシーンがなかったとしても、21世紀のビジネスパーソンはスーツファッションにサブマリーナーを合わせるようになっていたに違いありません。スポーティーかつエレガントなサブマリーナーは、スーツの着こなしに非常に似合うおしゃれなロレックスといえるでしょう。

コンサバティブなロレックスオイスターでしか実現し得ない刺激的な体験

ロレックスが巻き起こしてきた数々のブームの中には、ファッションに対しても熱心な人々が巻き起こしたものも少なくありません。

例えば2000年代中盤、ロレックスのスポーツモデルの中で唯一残された、当時の不人気モデルGMTマスター
イタリアの男たちは、鮮やかなレッドやブルーを含むベゼルを効果的に用いて、自らのコーディネイトに取り入れるようになりました。

2000年代後半には、当時存在感のあまりの強さから敬遠されがちであったデイデイトのゴールドモデルを効果的にコーディネイトに用いることで、大人の男としてのラグジュアリーを演出することを改めて定番化しました。

これらの動きが、腕時計に対して保守的であった日本人のファッションにも大いに影響を与えたことは、ここに繰り返すまでもないでしょう。
無難な腕時計を溶け込ませることでファッションの一部とする時代から、ロレックスをおしゃれに取り入れることに確実に変化を遂げたのです。

そしてこれらの下地がなければ、その後のウブロの大ブームは、また少し違ったものになっていたかもしれません。

また、ロレックスの腕時計は、著名人に着用されたモデルが注目を集めることも少なくありません。デイトナ、デイデイト、スカイドゥエラー、GMTマスター、サブマリーナー、シードゥエラーなど、数々のモデルがスターたちの腕を飾ってきました。有名なエピソードを持つモデルも多数見られます。例えば、クリント・イーストウッドのGMTマスターは、ブラウンを基調とした文字盤やベゼルでまとめられています。その色合いから、同モデルは「ルートビア」の愛称で親しまれているようです。ほかにも、ポール・ニューマンのデイトナはエキゾチックダイヤルと呼ばれるタイプで、同型の時計はかなりの高額で取引されることもあります。このように、モデルごとの持つエピソードを知ることで、ロレックスをさらに深く味わえるのも魅力です。

腕時計は身に着けるもの、そして象徴的に自己表現するためのもの

腕時計をおしゃれに身に着けるアイテムとして、ライフスタイルごと提案する力を持ったセレクトショップこそ、時計を人々に提案する場としてふさわしいと常々考えています。

しかし予想以上に時計への専門性を求めるユーザーの声が大きくなり、少なくともロレックスを始めとするラグジュアリーウォッチの取り扱いについては、まだ時計専門店の役割であり続けているようです。

時間を知るための、あるいは時間を計るための道具としての、時計本来の役割を終えて久しいといえる腕時計と人々との関係性は、今後も確実に変化を続けていくことでしょう。

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