ロレックスの廃盤になったシェルダイヤルとは?その魅力や価値を解説
最近価格が上昇しているロレックスの廃番シェルダイヤル(文字盤)が気になっている方もいるのではないでしょうか? シェルダイヤルの魅力について気になる方もいるかもしれません。この記事では、シェルダイヤルの特性や人気のシェルダイヤルモデルをご紹介し、その値上げの秘密に迫ります。
廃盤となったロレックスの文字盤「シェルダイヤル」とは
まずは、シェルダイヤルの概要について解説します。
シェルダイヤルの定義
シェルダイヤルとは、貝の殻を使用した文字盤のことで、ロレックスでは白蝶貝や黒蝶貝などの二枚貝が使用されました。
手のひら大まで成長するこれらの貝は、主にオーストラリア北部から東南にかけて分布しており、独特な透明感と輝きを放ちます。
廃盤の理由
シェルダイヤルは、色味が安定したダイヤルを生産するには、一枚の貝から取れる量が限られており、厚みを0.1ミリ程度まで加工するには非常に高度な技術が要求されます。
それに加えて通常の真鍮製よりも強度が弱く、製造過程も複雑だったことが廃盤の要因と言われています。
色彩と模様の多様性
ロレックスのシェルダイヤルは、色彩と模様の多様性が魅力の一つです。
貝の種類や採取する部位によって、ピンク・ホワイト・ブラック・イエロー・シルバーなど様々な色彩の製品がラインナップされています。
中にはホワイトシェルにゴールドを吹き付けて模様を描いたゴールドダストドリームというモデルも存在し、現在約200万円前後で取引されています。
シェルダイヤルの特性と価値
シェルダイヤルには「オリエント効果」と言われる見る角度によって虹色に変化する特性があります。
天然素材特有のこの効果は同じものが二つとなく、個々の時計に独自の個性を与えます。その高い希少性と廃盤による市場の希薄性が加わり、シェルダイヤルの資産価値が高まっているのです。
廃盤となったロレックスシェルダイヤルのモデル
ここでは、廃盤となった代表的なロレックスのシェルダイヤルモデルを3つご紹介します。
- デイトナの廃盤シェルダイヤル
- レディースデイトジャストのピンクマザーオブパールダイヤル
- デイトナビーチのシェルダイヤル
それぞれ順番に見ていきましょう。
デイトナの廃盤シェルダイヤル
モデル | コスモグラフ デイトナ |
Ref | 116519LNNG |
生産終了 | 2023年春頃 |
定番人気モデルの、ロレックス・コスモグラフ デイトナのホワイトシェル文字盤タイプです。シェルダイヤルとの相性抜群のダイヤがインデックスに8ヵ所施されています。
ケースとバックルには18kのホワイトゴールド、ブレスは傷に強いラバー製のオイスターフレックスブレスを採用しています。
レディースデイトジャストのピンクマザーオブパールダイヤル
モデル | レディース デイトジャスト WGベゼル |
Ref | 79174NRD |
生産終了 | 2006年 |
ケース径26mmと通常サイズより15mmほど小さく、女性ユーザーが多いピンクシェルダイヤルのモデルです。春を連想させる淡いピンクが人気で、エレガントな女性を引き立てます。
デイトナビーチのシェルダイヤル
モデル | デイトナビーチ(ピンクシェル・イエローシェル) |
Ref | 116519 |
生産終了 | 2001年 |
2000年に発売されたデイトナビーチ(Ref116519)はピンク・イエロー・ブルー・グリーンの4色がラインナップされ、そのうちのピンクとイエローにシェルダイヤルが採用されています。
生産期間が1年間と短く、希少価値の高さから人気が高いモデルです。ブルーはトルコ石・グリーンはクリソプレーズ石が文字盤に採用されており、こちらも人気となっています。
現在も人気のロレックスのシェルダイヤルモデルとその特徴
ここでは、現在も人気のシェルモデルをメンズ・レディースそれぞれご紹介し、シェルモデルの特徴についても解説します。
- 人気のメンズモデル
- 人気のレディースモデル
- シェルダイヤルの特性
- シェルダイヤルの修理
人気のメンズモデル
モデル | Ref | 市場買取相場 |
ヨットマスター | 16623NC | 95万円前後 |
デイトジャスト | 16234NG | 75万円前後 |
ヨットマスター(Ref:16623NC)は、ブラックシェルを採用した数少ないモデルで、市場に出ることが少なく希少性が高い時計です。サブマリーナーの上位機種として、自家用ヨットを所有する方をターゲットに開発されました。ヨットレースに必要な機能性とデザイン性を兼ねそろえています。
デイトジャスト(Ref:16234NG)は、ロレックスの中でも定番モデルのシリーズ。ケースサイズは36mmと一般的な40mmよりやや小さく、腕の細い方も違和感なく使用できます。文字盤には10個のダイヤが施され、オールシルバーカラーで統一されており、派手過ぎないシックな雰囲気を醸し出します。
人気のレディースモデル
モデル | Ref | 市場買取相場 |
デイトジャスト41 | 126301NG | 160万~170万 |
デイトジャスト36 | 126233NG | 140万~160万 |
デイトジャスト41( Ref.126301NG)は、ステンレスとエバーローズゴールドのコンビモデルで、ホワイトシェルとダイヤモンドインデックスが特徴的で人気となっています。
デイトジャスト36(Ref.126233NG)はイエローゴールドとステンレスのジュビリーブレスモデルです。白蝶貝を素材とするホワイトシェルダイヤルが特徴的で人気です。
廃盤のロレックスを買うなら中古市場がおすすめ
正規店では購入できない廃盤商品は、中古店市場での購入がおすすめです。ここでは中古店市場の利点や注意点をはじめ、気になる価格の決定要因などを解説します。
ロレックスの中古品購入の利点
ロレックスの中古品で購入する利点は、以下3点があげられます。
- 価格が安い
- 廃盤品を購入できる
- 品質保証が付く
- 交換は純正パーツを使用している
中古市場では新品に比べて手頃な価格で多様なモデルが手に入る利点があります。また正規販売店では購入できない廃盤品が手に入るのも大きなメリットです。
中古販売店は正規販売店ではないので、保証が付かないと思われている方もいますが、独自の保証制度を設けている店舗も多数存在します。購入の際は確認してみましょう。
また、中古買取店は非純正品で部品交換するイメージを持つ方もいますが、内部メンテナンスの結果パーツ交換が必要な場合は、日本ロレックスに依頼し新しい純正パーツと交換している店舗がほとんどです。不安な方はメンテナンス履歴を確認し、純正パーツが使用されているか確認しましょう。
ロレックスの中古品購入の注意点
一方でロレックスを中古品で購入する際は、以下の点に注意をしましょう。
- 状態の一定ではない
- 価格が店舗によって異なる
店頭に並ぶ中古のロレックスは内部検査を経て、必要に応じて純正パーツに交換されていますが、ガラスやケースの傷などメンテナンスではクリアできない状態の場合があります。
完全に新品と同じ状態にはならない可能性もあるので、相場より極端に安い商品などは「安い理由」を確認するようにしましょう。
また、まったく同じモデルでも店舗によって価格が違うことも中古品購入の注意点です。ネットショッピングの大手サイトである程度の市場価格を把握し、複数の店舗の買取価格を確認sるようにしてください。
中古価格の決定要因
ロレックス中古価格は、主に新品の価格に基づいて決定されます。おおよその目安は状態が良い商品は新品の9割・古いモデルは6割~7割が一般的です。
また、新品価格に加え重要となるのが市場価格です。業者間市場の価格や、廃盤などの特殊要因などの実勢価格を反映して、日々変動するのが市場価格の特徴です。
ロレックスの中古品の購入や販売を検討している方は、価格チェックの習慣を付けておいた方が良いでしょう。
ロレックス正規店での認定中古腕時計販売
ロレックスの中古購入を検討する上で気になるのが「認定中古腕時計販売」です。
これは、2022年12月からロレックスがスイス・ドイツ・フランスなど7ヵ国で展開を開始した認定中古品販売サービスです。
- 厳格な基準をクリアした製品のみが対象
- 2年間の国際保証が付く
- ロレックス専門技師による厳しい検査
認定中古腕時計販売はロレックスが正式に認定した中古品だけを販売するサービスで、真正性や品質が担保されています。
まだ日本では展開していませんが、近い将来展開する可能性があるので目が離せません。
ロレックスのシェルダイヤルモデルの買取は「なんぼや」へ
ロレックスのシェルダイヤルは廃盤となっており、その希少性から中古市場ではたいへん人気となっています。
お手元のロレックスを斜めから見て、文字盤の色が7色に変化したら廃盤シェルダイヤルの可能性が高いです。「なんぼや」では、ロレックスの時計を多数買取っています。長い間使っていなくて動かない、傷がある、箱や保証書が無いなども大歓迎です。是非一度「なんぼや」にご相談ください。