【更新：2024年11月】輸入時計の「正規品」と「並行輸入品」の違い…買取時の注意点も紹介

海外の高級ブランド時計を購入するときには、「正規品」「並行輸入品」という記載を見た経験がある方も多いことでしょう。
同じように見えても、「正規品」と「並行輸入品」では価格に差があるケースも目立ちます。同じ輸入時計であるにも関わらず、両者の違いはいったいどこにあるのでしょうか。

また、正規品と比較して注意が必要だと言われる、「並行輸入時計の買取」についても詳しく解説していきます。並行輸入品ならではの注意点、買取店の選び方を知りましょう。

輸入時計 並行輸入時計と正規品の違いとは？

海外の高級ブランドの時計は、日本国内においても非常に人気が高いです。ロレックスやオメガ、パテックフィリップなど…好みのブランドの時計を愛用している方も多いことでしょう。

海外ブランドの時計を日本に持ち込むためには、「輸入」を行う必要があります。
どのようなルートで輸入するのかによって、海外ブランドの時計は以下の2つの種類に分けられます。

• 正規品
• 並行輸入品

まずはそれぞれの違いについて頭に入れておきましょう。

日本の正規代理店を通じて販売される「正規品」

正規品と呼ばれるブランド時計は、海外の工場で時計が製造されたあと、日本の正規代理店が販売する商品のことを言います。

輸入や販売に関わる手続きはすべて正規代理店が行っており、日本向けの説明書や保証書を発行するケースも珍しくありません。

正規代理店以外の第三者が関わることがないため、ブランド品としての信頼性も高いと考えられています。

海外で業者が買い付けて輸入した「並行輸入品」

一方で並行輸入品とは、海外の工場で製造されたあと、正規代理店以外の業者が海外で直接買い付けを行ったアイテムのことを言います。

輸入から販売に関わる手続きは、全てその業者が行うことになります。日本向けの説明書や保証書がついておらず、海外向けのものだけが付属しています。

販売されるまでの期間に第三者が介入することで、偽物が出回る可能性は高くなりますが、正規代理店と比較すると非常にお手頃に購入できる輸入時計も少なくありません。

並行輸入時計であっても、もとは同一の工場で製造された時計であり、信頼できる業者から購入すれば、まぎれもなく本物の高級時計を手に入れられます。

並行輸入品はなぜ安いのか？

正規店で購入するよりも並行輸入品を購入した方が安くなるのには複数の理由があります。もっとも大きな理由は定価ではなく自由に価格をつけることができることにあります。
正規店や代理店に関しては、製造元のメーカーから契約で定価でしか売れない決まりがあるため、メーカーが希望している価格でしか売ることができません。並行輸入業者は製造元と契約をしていないため、価格を自由に設定することができ、多くが定価よりも安く設定しています。

また、並行輸入業者は税金や関税の負担が少なかったり、円高など為替レートの変動によっても価格の影響を受けます。

並行輸入品・正規店それぞれのメリット・デメリット

正規店・並行輸入品それぞれにメリット・デメリットがあります。基本的には多くのブランドを購入する際には正規店で購入する場合が多いと思います。駅ビルや百貨店などに入っているブランド店舗は正規店になり、高級ブランド時計も公式サイトなどに記載の定価で購入することになります。一方で、並行輸入品に関しては、海外の正規代理店や海外バイヤーなどが海外で買い付けをし、これを店頭に並べている形になるので、正規店が決めた定価よりも安い価格で購入することが可能になります。

正規店のメリット・デメリット

正規店のメリット

正規店での購入の最大のメリットはやはり安心と信頼にあるでしょう。百貨店にある正規店に行けば、価格や品質・サービスを均一に受けることができます。他にも正規店で購入することで商品の故障などのアフターサービスを受けることができるのもメリットになります。また、正規店の顧客になることでのステータス性も正規店の魅力です。

正規店のデメリット

正規店の唯一のデメリットは価格面になります。定価から値下げをすることはまずないため、少しでも安く購入したい方にとってはかなりのデメリットになるのではないでしょうか。
2020年からのコロナ禍により、相次ぐブランド品の値上げでロレックスなどの高級時計ブランドの定価もグンと上がっています。これにより、正規店での購入を敬遠する方も増えているようです。

並行輸入品のメリット・デメリット

並行輸入品のメリット

並行輸入品と聞くと、偽物があるんじゃないか、という気持ちになりそうですが、輸入されたルートが異なるだけで元は海外正規店で購入されたものになるため、ご安心ください。
並行輸入品店舗の一番のメリットはなによりも価格になります。特に人気モデルほど、在庫を多く抱えるため、定価よりも販売価格も安くなる傾向にあります。人気モデルによっては定価の20%-30%で手に入れることも可能です。

また、並行輸入品店舗は独自のルートで仕入れを行っているケースが多く、正規店で人気で品薄になっているモデルも価格は上がりますが、入手できる可能性が高いのもメリットになります。

並行輸入品のデメリット

並行輸入品店のデメリットは店舗によって品質が異なることになります。正規店はどこにいっても品質や価格も均一ですが、並行輸入品店は品質や価格も含めて信頼できる店舗を自分で探さなくてはいけません。しかし、裏を返せば自分で情報を集めるのが好きな方は正規店よりも並行輸入品店の方があっているでしょう。

また、並行輸入品店は正規のメンテナンスなどのアフターサービスを受けることができません。その代わり、並行輸入品店によっては自社で修理機関を所有していたり、提携していたりするので、アフターサービスのデメリットはそこまでないといえるでしょう。

輸入時計 並行輸入時計、買取には注意が必要

信頼できるショップから購入すれば、並行輸入時計を購入するデメリットはほとんど存在しません。
高級ブランド時計の多くは、海外向けの説明書や保証書しかなくても、保証やメンテナンスに応じてくれるケースがほとんどだからです。

しかしいざ、その時計を手放すという場面では、少々注意する必要があります。
並行輸入時計は、正規品よりも信頼性が低いと判断されてしまう可能性があるためです。

輸入時計の買取店では、在籍するバリューデザイナーが様々なポイントをチェックし、その価値を判断した上で査定金額を割り出しています。

正規品の場合は、日本国内で発行された保証書や説明書がセットになっていますから、ある意味で非常に「わかりやすい品物」だと言えるでしょう。

一方で並行輸入時計の場合には、もともと販売されていた国の保証書や説明書のみしか付属していません。
また「日本未発売の海外限定モデル」なども存在していますから、その時計が本物かどうか、確かめるのが難しくなってしまいます。

さらに言えば、輸入時計の買取店は、買い取った時計を再販することで利益を生み出します。

同じお店に同一ブランド・同一ランクの「正規品」と「並行輸入品」が並んでいた場合、「日本向けの保証書や説明書がセットになっている正規品の方が安心」と感じる方も多いことでしょう。

この時点で、「正規品」と「並行輸入品」の間には価値の差が生まれてしまいます。
このため、買取店によっては以下のような対応をとるケースも珍しくありません。

• 並行輸入時計は買取不可
• 正規品よりも査定金額ダウン

全ての買取店がこうした対応を行っているわけではありませんから、正規品を買取してもらうとき以上に、買取店を見極める必要があります。

輸入時計 査定力に自信がある買取店を選ぼう

並行輸入時計の買取を依頼したいときに選ぶべきお店は、以下のようなポイントを踏まえて選択すると安心です。

• 確かな腕を持つバリューデザイナーが在籍している
• 並行輸入品を積極的に買取している
• 口コミでの評価が高い

並行輸入時計であっても、本物は本物。
日本向けの説明書や保証書が付属していなくても、自身の目できちんと時計を見極められるバリューデザイナーであれば、それほど大きな問題にはなりません。

輸入時計を積極的に買取している店舗の中でも、バリューデザイナーの腕をアピールしている店舗を選ぶと良いでしょう。

また業者の中には、並行輸入時計の買取を積極的に行っているケースもあります。
商品確保のルートを広げることで、日本では手に入りにくいレアなモデルを買取できる可能性も高まるためです。

こうした店舗では、ウェブサイトなどで「並行輸入時計も大歓迎」とうたっているケースも多いですから、参考にしてみるのがオススメです。

最後に、ぜひチェックしておきたいのが口コミ評価についてです。
過去に「実際に並行輸入時計を買取してもらった」という評価があれば、安心して査定依頼に出せるでしょう。

輸入時計 眠っている並行輸入時計があるなら、まずは査定を

本物のブランド時計であるにも関わらず、「並行輸入品だから買取してもらえないかも……」という不安を抱いたまま、時計を眠らせておくのはもったいないことです。

並行輸入時計であっても、きちんとした対応をしてくれるショップであれば、問題なく買い取ってもらえます。

査定金額は、「正規品かどうか」というポイントよりも、「商品の状態」によって大きく違ってきますから、大切に扱ってきた品物ほど、高価買取してもらえる可能性が高いと言えるでしょう。

現在ブランド時計の買取相場が上がっています
写真を撮って送るだけ、店舗に行く前に買取金額が無料で分かります。

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