機能美を追求した高級時計ブランド「ベル＆ロス」
アパレルや香水・コスメ・ジュエリー商品などの有名ブランドがひしめき合うヨーロッパ随一のブランド大国がフランスです。そして、フランスにもおしゃれで高性能なモデルで人気を博している高級腕時計ブランドがあります。
それがベル・アンド・ロス：Bell & Rossです。比較的新しいブランドながら、厳しい審美眼を持つ世界中のセレブ層を中心に圧倒的な人気を誇るベル＆ロスの魅力の源泉をたどってみましょう。
機能美を追求した高級時計ブランド
「ベル＆ロス」
友情と情熱が創ったブランド
ファッションに関心がある世界中の女性があこがれる土地、フランス・パリのサントノーレ通りを本拠地として、1991年に創業されたブランドがベル＆ロスです。
ベル＆ロスの創業者の二人、カルロス・ロシロ：Carlos Rosilloとブルーノ・ベラミッシュ：Bruno Blamichは幼なじみで、お互いに時計のコレクションを趣味とする親友同士でもありました。
成人した二人は時計とは無縁の職業に就いていましたが、カルロスとブルーノは1990年に運命的な再会を果たし、二人は時計に対する熱い思いを語り明かします。
そして、意気投合したカルロスとブルーノは、共同で新しい時計ブランドを立ち上げる決心をし、当時ブルーノが心酔していたドイツの時計メーカーであるジン社を訪ね、協力を依頼します。
ほとばしる青年のエネルギー
ジン社の社長はカルロスとブルーノの一見無謀で常識知らずとも思える行動力が、ひたむきな時計にかける情熱心から発していることを見抜き、二人に新しいブランドの製作を約束します。
そして、1991年にジン社製のニューブランドとして二人の名をもじったベル＆ロスが誕生したのです。
ほとばしるような青年のエネルギーは、時として無知で非常識な行動に走らせる原因ともなりますが、青年期にしか持ち得ない冒険心を是とする思想は、ヨーロッパ社会に根強くあります。芸術・スポーツそして実業界などの分野において、資産家が若者をサポートすることが多いのは、そのような思想風土がヨーロッパ社会に定着していることを証明しています。
機能美を追求した先鋭的デザイン
資本など全くなく見ず知らずの一介の若者に過ぎないカルロスとブルーノがジン社の社長の心を動かしたのは、現代に生きるヨーロッパ社会独特の風習が今も生きていることを物語っているようです。
ベル＆ロスブランドのモデルは腕時計のスタイルを決定付ける「文字盤・インデックス・針の3要素」を絶妙なバランス感覚と大胆なレイアウトでデザイン化された点に最大の特徴があり、近未来的でシャープなセンスが独特のオリジナリティを感じさせます。
初登場依頼、大きな話題を呼んだベル＆ロスはたちまち大ヒットブランドの座を射止め、その後も次々に人気モデルを連発し、2002年には念願であったジン社からの独立を果たしました。
まとめ
ベル＆ロスの各モデルは、先鋭的なデザインでありながら優雅さを併せ持っています。
ベル＆ロスが醸し出す独特のイメージに、真の機能美を見出すファンも多く、ベル＆ロスは新作モデルのみならず、中古市場においても高い人気を得ています。
まさに創業者二人の情熱の結晶ともいえるブランドですね。
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