最近、なぜ多くのブランドは値上がりしているのか?現状や価格改定の理由をご紹介!
2022年、さまざまなブランドが、販売価格を改定しました。この状況は、2023年に入ってからも続いています。お気に入りのアイテムを再値上げの前に購入する、あるいは中古品を高く売るなら、いまが好機かもしれません。実際に値上げしたブランドや価格改定の理由が分かれば、購入や売却のタイミングを検討するとき参考になるでしょう。そこで今回は、この1~2年で値上がりしたブランドや価格改定が続く理由をご紹介します。
2022・2023年に値上がりしたブランド
2022・2023年には、多くのブランドで販売価格が値上がりしました。価格改定の時期や値上げ率は、ブランドにより異なります。
2022年の価格改定
2022年に値上がりしたブランドは、ルイ・ヴィトンやシャネルです。
ルイ・ヴィトンは、同年の2月と11月に価格改定を実施しています。値上げ率は、それぞれ約10~25%と約3%です。また、2月の値上げは一部にとどまりましたが、11月は幅広い範囲のアイテムに及んでいます。
シャネルが価格改定した時期は3・9・12月、値上げ率は確認された限りで約8%~10%です。年間の値上げ回数が多いうえシークレットで改定されるケースもあり、価格変動の把握は難しいといわれています。
他には、グッチ・ティファニー・プラダ・カルティエ・フェンディなどでも、さまざまなアイテムが値上がりしています。
2023年の価格改定
2023年に定価を値上げしたハイブランドは、ロレックスやディオールです。
ロレックスは、年明けの1月1日から販売価格を改定しました。デイトナ・サブマリーナをはじめ、定番品や人気モデルが3%ほど値上がりしています。ただし、人気モデルは、価格が改定された後も入手しにくい状況が続くと見られています。
ディオールも、年明け間もない1月12日に価格改定を実施しました。同ブランドは、前年から値上げが続いています。値上げ率が大きかったアイテムは、定番の半袖セーターや人気モデルのバッグです。
ハイブランドによっては両年にかけて何度も価格改定しているケースがあり、「値上げしすぎ」との声も聞かれます。
なぜハイブランドは値上げするのか?
ここ数年、なぜハイブランドが値上げするのかは、気になるところでしょう。主な理由としては、原材料の高騰などが挙げられます。
原材料の高騰
原材料の高騰は、多くのハイブランドが値上げしている代表的な理由です。
ブランド品のバッグや財布には、上質の素材が使われています。高品質の皮革製品を作成するときは、品質のよい皮が不可欠です。ハイブランドでは、良質の牛革を求めるケースが多く見られます。
ただし昨今は、牛肉の需要が増えて供給を急ぐ必要から、時間をかけて皮の質がよい牛を育てることが難しくなりました。上質な牛革の減少により原材料は高騰し、さまざまなブランドの値上がりにつながっています。
その他の理由
その他の理由としては、近年の社会情勢や円安が挙げられます。
2019年末頃から始まったコロナ禍は、世界経済に大きな影響を及ぼしました。ここ数年はブランド業界も業績が伸び悩み、コロナ禍が沈静化するにつれ業績回復のため値上げするハイブランドが増えたと見られています。
円安は、海外ブランドが日本で値上がりしている主要原因です。円が安い場合、海外のブランド品を国内で販売しても円高のときほど利益は得られません。その差額を埋め合わせる目的もあり、日本国内では海外ブランドのアイテムが値上がりしています。
今後の見通し
今後、いつまでハイブランドの値上げが続くか、現時点での見通しは不明瞭です。いまのところ、値下げに向かう動きは見られません。
2023年には、ロレックス・ディオール以外の有名ブランドでも、2月以降に値上げが続いています。2月に入ってから価格改定したハイブランドには、ブレゲやブシュロンなどの名が並んでいます。
多くのハイブランドでは、いつまで価格改定するのか明言されていません。現状をふまえた場合、今後しばらくは、定番品や人気モデルを中心に値上げが繰り返される可能性は低くないと考えられます。
そのため、お気に入りのアイテムがあるなら、安くなるまで待つより早めに購入したほうがよいかもしれません。
ご不用品も高額買取になる可能性あり
現在、多くのブランドは、値上がりが続いている状況です。それでも、人気モデルは、手に入りにくいといわれています。中古のアイテムも、多くの需要が見込まれれば高評価を得られる可能性があります。ご不要になったブランド品を高く売りたいときなどは、ぜひ「なんぼや」にお持ちください。