エルメスバーキンの定価が2022年から値上がりしている理由を解説
エルメスはこれまで何度か価格の改定が行われ、それに合わせてエルメス商品の定価も上がっています。
エルメスのバッグで代表モデルとされるバーキンも、2022年から値上がりし続けている状態です。
バーキンは定価の上昇に合わせて、市場価値も高騰中のアイテムといえます。なぜ、バーキンは値上がりを続けているのでしょうか。2022年から2024年2月までの定価推移・価値・今後の傾向も併せて解説します。
バーキンの定価は2022年からどれだけ値上がりしている？
これまで価格改定を繰り返してきたエルメスですが、バーキンも1984年に発売されて以降、定価が上昇し続けている状況です。
2022年と2023年にも定価は改定され、さらに2024年の2月に再び価格改定が行われました。
では2022年から2024年2月まで、バーキンはどれだけ値上がりをしているのでしょうか。バーキン（トゴ・トリヨンクレマンス）の価格推移を表にまとめました。
2022年から2024年まで、どのサイズも20〜50万ほど値上がりしています。2023年から2024年の価格改定ではバーキン25と30が、16〜18％ほど値上がりしました。
また、定価の上昇に比例して、バーキンの市場価値も高騰し続けています。新品であれば、300万円以上の値段が付くことも珍しくありません。
中古でも、状態次第で定価以上の金額で売却できる可能性があります。
バーキンの定価が上昇する理由は？
バーキンが誕生して以降、定価は常に上昇傾向で、2022年から2024年2月までも下がることなく値上がりし続けています。
素材や製造工程にこだわって作られているバーキンは、もともと高額なアイテムであるにもかかわらずなぜ値上がりをし続けるのか、その理由をみていきましょう。
コロナ渦で生産・流通量が低下したから
値上がりしている要因のひとつに、コロナ渦の影響が考えられます。
もともと希少性の高い人気アイテムだったバーキンですが、急速に広がったコロナウイルスの影響で、経済活動が一時的にストップした時期がありました。
経済活動がストップしたため、バーキンの労働力・生産量・流通量が低下したのです。
つまり、コロナ渦で需要と供給のバランスが大きく崩れてバーキンの希少性がさらに高くなったため、定価の上昇につながったといえます。
素材の価格・人件費・輸送費が上がっているから
コロナ渦の影響やインフレなどにより、物流・輸送費や人件費が高くなっている点もバーキンの値上がりの要因です。
バーキンは、職人がひとつひとつ手作りで生産しているため、機械で大量生産するバッグよりも時間がかかる上、その分の職人の人件費も上乗せされます。そして人件費が高騰すれば、当然職人への賃金も上がります。
このように、輸送にかかる費用や職人への賃金などが上がれば価格が高くなるのは当然です。
また、バーキンに使われている素材自体も入手しにくくなっており、素材の希少性が高まったため、生産にかかる費用も上がってしまうのです。
ほかに、為替相場の影響も考えられるでしょう。
資産価値が高いから
バーキンをはじめとしたブランドバッグは、値下がりしにくいアイテムです。とくに、エルメスの中でも定番であるバーキンの価値は下がりにくいでしょう。
バーキンは耐久性に優れており、長く愛用できるバッグであることから資産性が高いといわれています。
長期間よい状態を保てる高品質のバーキンに資産価値を見出す人が増え、購入数が増加しているという点も定価高騰の要因です。
バーキンは、状態によっては購入した金額よりも高額で売却できる可能性が高いため、身に着ける資産とも呼ばれています。
バーキンの定価は今後も値上がりする可能性が高い
近年、正規店でも店頭に並ぶ確率が低いバーキンは、常に入手困難な状況です。手に入りにくいからこそ、バーキンは希少価値があります。
2022年から値上げをし続けていますが、定価が高くなっても「バーキンが欲しい」と思う人は少なくありません。
そのため、今後もしばらく需要がなくなることはないでしょう。しかし、手作りゆえに大量生産が難しいバーキンは、生産数や流通量に限りがあります。
バーキンは、シンプルなデザインで使いやすくエルメスの定番アイテムだからこそ、その人気が衰える可能性は低く、定価だけでなく買取相場も高騰し続けていくことが予想されます。
まとめ
バーキンはエルメスの商品の中でも人気が高いアイテムです。バッグ自体の魅力はもちろん、コロナ渦の影響や資産価値の高さが値上がりし続ける要因であり、その価値が下がることはないでしょう。
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