修理事例 ロレックス ミルガウス 116400GV キャリバー3135
こんにちは、
ALLU WATCH REPAIRの岡田です。
本日はロレックス ミルガウス 116400GV キャリバー3135の修理をご紹介いたします。
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お客様のご依頼内容は、
・腕につけていてもすぐに止まってしまう
・ゼンマイを巻いたときにギシギシ音がする
とのことでした。
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このような症状の場合は、
自動巻き機構に何か不具合がある可能性が高いです。
早速、機械内部ムーブメントの状態を見ていきましょう。
▼機械内部ムーブメントの写真です。金属粉や汚れがたくさん見られますね!
これはどこかの部品が摩耗して金属粉を出てしまっている状態です。
さらに部品を見ていくと・・・
今回の不良の原因は【切替車】にありました。
切替車は自動巻きの錘(ローター)がどちらに回転してもゼンマイを巻上げてくれる部分、歯車となります。
油が切れているのに使い続けてしまうと、
歯車が摩耗して今回のように金属粉が出てしまいます。
▼【切替車】を分解し、交換前と交換後を見比べた写真です。
金属粉がたくさん出て、黒くなっているのがわかりますね!
【切替車】は新しいものへと交換し、
その他の部品は分解洗浄・組立て・注油を実施いたしました。
修理料金
オーバーホール 29,000円
切替車交換 21,000円~
保証期間・・・・1年間
今回のように、機械内部(部品)の油が切れてしまうと、
大切な時計の部品を痛める原因となってしまいます。
新しいお時計でもオーバーホールは3年~5年周期でご依頼いただくことをおすすめいたします!